こんにちは。
前回更新からだいぶ時間が経ってしまいましたが、って前回もこんなブログのはじまりでしたね。
まあ気にせず続けて、ハイ。今回はですね、南アルプスにある日本百名山・甲斐駒ヶ岳のお話です!
実はこの山行、平成最後の登山ということで、4月の末に登ったところ。ゆるりと小屋泊1泊2日で、北沢峠(正確には歌宿)からのピストンしてきました。
甲斐駒ヶ岳は2回目でして(前回は夏山コチラです)、残雪期の甲斐駒ヶ岳はどんなふうになっているのか?
それでは行きましょう甲斐駒ヶ岳!今日のお話はじまりはじまり〜♪
山のカテゴリ
主な山の基本情報
南アルプスにある標高2967mの山。日本百名山、新日本百名山、山梨百名山、信州百名山、新・花の百名山に選ばれています。日本に18山ある駒ヶ岳の中で、一番高い駒ヶ岳です。
今回のコースと地図
1日目(こもれび山荘):歌宿→北沢峠(標高2030m)
2日目(甲斐駒ヶ岳):北沢峠⇔双児山(標高2649m)⇔駒津峰(標高2740m)⇔甲斐駒ヶ岳(標高2967m)
2日目(歌宿):北沢峠→歌宿
- 技術度 :
- 体力度 :
残雪期の雪がくさったトラバース道は本当に本当に要注意です。
- 景観 :
富士山、北岳、間ノ岳と、No1、2、3そろい踏み!
- アクセス:
- 混雑度 :
自動車は、中央自動車道・諏訪ICから仙流荘前駐車場へ。仙流荘からはバスで歌宿へアクセスします。
- 標準コースタイム:10時間35分
- 最小標高: 1700m
- 最大標高: 2951m
登山記録
1日目
09:18 仙流荘バスのりば
おはようございます。
天気はくもり、今日は山登るにしてはちょっと遅めのスタートです。
と言うのも、今日・1日目は北沢峠・こもれび山荘につけば終わりのゆるゆるハイク。
平成最後くらいはまったりしようと贅沢登山を計画しました。
と言うのは建前で、まあ実際のところは、
1日目:黒戸尾根で七丈小屋へ、そしてそこでテント泊。
2日目:七丈小屋から甲斐駒ピストン、そしてそのまま下山する。
というA案と、
1日目:歌宿から仙丈ヶ岳、北沢峠でテント泊。
2日目:北沢峠から甲斐駒ピストン、そしてそのまま下山する。
というB案のどちらかを計画していたのですが・・・。
1日目、どうやら午後から吹雪くらしいとのことなので、だったら小屋でぬくぬくしよう、そして1山だけにしよう(甲斐駒ヶ岳 or 仙丈ヶ岳)。
と楽なほうへと流れてきました。
そして時刻はただいま10時05分。
仙流荘から歌宿行きのバスがやってきましたよと。
10:43 歌宿
バスに揺られて40分。歌宿に到着です。
夏は北沢峠までバス行きますが、GWは上までバス行きません。
途中のコチラ歌宿までで、そこから車道を歩きます。
歌宿はいつも通過していた(しかもだいたい寝ていた)ので、きちんと見たことなかったのですが、休憩所もあって、トイレもあって。
バス停だけぽつんと置かれている場所なのでは?なんて考えていたので、これはうれしい誤算です(山のトイレ事情は切実ですから!)。
準備ができたらレッツラゴー。
平成最後の登山、はじまりはじまり~。
うん、ふつうに車道歩きです。
登山靴って、山歩くのには適してますけどアスファルト歩くと足痛いですよね?
登りはまだまだ良いんですけど下りはけっこう足にきます。。
いやね、車道、南アルプス林道から途中、普通の山道(丹渓山荘跡の方に向かって、八丁坂を通って太平山荘へと向かう道)もあるみたいなんですけど、今日はゆるゆるハイクなんで。
楽して登って行きたいですよね?
みんなコチラを通ってますからこのままこの道行きましょう。
11:58 太平山荘
歌宿から1時間とちょっと。
沢らしきところを2つほど越えて、やっと見えたよ太平山荘。
地味にずっっと登りなので、なかなか疲れてきましたよ、、
太平山荘からは、アスファルト道飽きてきたのでショートカット、山道行きます。
そしてしばらく山道行くと、北沢峠の入口到着!(やっと着いた~!)
ちなみに。
結局さっきの山道は、ショートカットにはあまりならず。
太平山荘前で、そのまま車道の方に分かれて行った人たちと、ほぼ同じタイミングでここ着きました。。
12:18 北沢峠・こもれび山荘
なにはともあれ北沢峠!
今日はコチラのこもれび山荘に泊まります!
それにしてもまさかこもれび山荘に、泊ることができるなんて。
と言うのも、小屋泊しようと決めたのが、この山行の1日前。
もう予約なんてできないだろなとダメ元で電話をかけてみたら、あらまあなんと!予約が取れた!
山荘ついて確認するまでほんとに取れたか不安でしたが、しっかり予約できていました!(うれしい!)
2日目
04:59 北沢峠・甲斐駒ヶ岳登山口
でハイ、まったりしましたこもれび山荘。
いや~、テントも良いんですけど小屋泊は小屋泊でやっぱりイイ!
重いの背負わなくて楽ちんなのと、ご飯とかご飯とかご飯とか!(語彙力)
ほかにも良いとこいっぱいあるけどそれはご自身でご確認ください♪(説明放棄)
あ~、説明しておりませんでしたが、今回の山行も、いつものhirooneと登ってます。
そしてコチラも説明足りていませんでしたけど、
仙丈ヶ岳か?甲斐駒ヶ岳か?どっち登ることにする!?
は、タイトルからご理解頂けると思いますが、hirooneの強い要望から甲斐駒ヶ岳となりました。
で、早朝5時に北沢峠脇からスタートしまして、まずは双児山を登ります。
双児山は、先日吹雪の影響ですかね、モッフモフの新雪でした♪
トレースまったくついていなくて(ほとんどの方が仙丈ヶ岳に行かれました)、最初は楽しんで登ってましたけど、途中からラッセルしんどかった。。
双児山山頂までは、深い樹林帯。
たま~に景色が、木々の間から見えていて、これはその時に撮った北アルプスの山々。
穂高連峰、槍ヶ岳ですかね(1枚目)。
まだまだ真っ白!キレイですね~♪
登り始めて1時間と40分。意外にかかるね双児山。
双児山山頂にはまだつかなそう。
山と高原地図では北沢峠から双児山の先の駒津峰まで2時間50分なので、それは時間かかるわなと。
樹林帯長いと飽きてきますね。そろそろ景色がひらけてほしい〜。
登り始めて2時間経過。時刻は7時をまわったところ。
ついに景色がひらけましたよ!あそこが双児山山頂です!
今日、初のお披露目、甲斐駒ヶ岳!
天気も快晴!最高じゃないかッ!!
07:15 双児山山頂(甲斐駒ヶ岳4合目)
甲斐駒ヶ岳4合目、双児山山頂到着です!!
この時点ですでに絶景!
それでは景色ご堪能あれ!!
まずはコチラ!
双児山からの鳳凰三山!
鳳凰三山(地蔵岳・観音岳・薬師岳)は登ってからだいぶ時が経っているので、またオベリスクを見に行きたい!(左のちょこんと尖っているアレ)
こんにちは。今回は7月に1泊2日、テントで登った南アルプス・鳳凰三山のお話です。鳳凰三山(地蔵岳・観音岳・薬師岳ですね)を青木鉱泉からドンドコ沢を登って三山縦走してきたのですが、いや~、これは・・・最高ですね!地蔵岳[…]
お次はコチラ!
双児山からの白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)!
いや~、北岳カッコいい!!
前回は北岳、間ノ岳までしか登ってないので次回は農鳥岳まで行ってみたい!
どんどん行きますお次はコチラ!
双児山からの仙丈ヶ岳!
仙丈ヶ岳は双児山の樹林帯を登ってる時も、うしろの木々の間から、チラチラ見えていましたが、上から見るとやっぱり格別!
さえぎるものがなにもないので、女王様がまる見えですw
こんにちは。今回は南アルプスの女王と呼ばれる仙丈ヶ岳の山行です。北アルプスの女王「燕岳」と比べるとコチラはスケールが違います。燕岳が花崗岩の白い肌でちょっとツンとした貴賓がある女王だとしたら、こちら仙丈ケ岳は母性溢れる包み込[…]
そして最後はコチラです。
これから向かうよ甲斐駒ヶ岳!
右には摩利支天も見えていますね。
前回摩利支天は行ってないので行けるのであれば行ってみたい!
写真撮影会も無事に終了。
それではお次、双児山から駒津峰へ、稜線歩いて行きましょう。
そうそう、こんな尾根だった。
意外に細いこの尾根です。
そこまで危険な場所じゃないけど注意しながら進みましょう。
細尾根、ヤセ尾根渡りきったら今度は広~い急登です。
ここは地味にキツかった。。
うしろに見える絶景(左が白峰三山、右が仙丈ヶ岳)を、たまに振り返っては見てました(休みがてらね)。
そしてここでちょっとプチ道間違い。
尾根がほんとに広すぎて、なにも考えずに直登してたらハイマツに行く手を阻まれた。
どうやら道を外れたみたい。。
その後なんとかルートに戻って引き続き駒津峰を目指します。
だいぶ(進行方向)右に寄ってたみたい。GPSでしっかり位置確認しながら登りましょう(反省)。
駒津峰へと向かう途中、うっすら虹が見えました!
これはあとで知ったのですが、環水平アークと呼ぶものらしい。
だいぶ珍しい虹みたいでして、いや~良いもの見れました!
08:27 駒津峰(甲斐駒ヶ岳6合目)
やっとこさ半分!6合目!
て言うか5合目どこいった?の駒津峰へと到着しました!
駒津峰からは、双児山からの景色にプラス、富士山までお目見えです!
そしてここからひさびさに、トレースついておりました!
仙水峠からの人たちですかね。なにはともあれ助かりました。
これからは迷わずに済みそうです!トレースについて行きましょう!
どんどん進もう甲斐駒ヶ岳。
まだまだ先は長いのです。
またまた細尾根歩きます。
そしてさらに、激下り!
この駒津峰からの下り坂は、ちょっと怖くてストックからピッケルへと持ち替えました。
急坂下りきったあとは、巨大な岩石、六万岩ですかね見えました。
この六万岩あたりが8合目。
デデンとそびえるあの頂(いただき)に今から登って行きましょう。
8合目過ぎたら直登ルートと巻き道の、分岐点へと到着しました。
摩利支天行くなら巻き道ルート。
ですが巻き道、雪が非常に崩れやすく、われわれには無理と判断し、直登ルートで登ることに。
結論から先に言います。
「直登ルート、すごく怖かった。。」
普通に登る分には問題ないけど(もちろん充分に注意は必要です)、にせトレースにだまされた。。
と言うのも、直登ルートの途中で横にトラバースしている足跡があり、それについて進んで行ったら、途中で足跡消えていて。
そして先に進もうにも雪が崩れる。これはアブナイと戻ろうとしたら、そちらの足場も崩れ落ち、あわや滑落寸前に。
1mくらいは落ちましたかね、、滑落停止訓練をしておいたおかげで、なんとかとっさに止まれましたが、ほんとうにほんとうに怖かった。。
結局上へと進んでいって、なんとか難を逃れましたが反省点が多い行動でした。
- トレースがついているからと言って正しい道とは限らない。こまめにGPSや地図で確認しながら、ルートを見定め進みましょう。
- 雪の斜面でトラバースするのは、時に直登する以上に滑落の危険性があるので、そういったルートを通りそうなときは疑って、GPSや地図を確認すること。
山頂直下、直登ルートの核心部を越えたら、そのまま山頂目指します。
われわれのうしろには、No1、No2、No3の山々が。
左から富士山、北岳、間ノ岳。
すばらしい展望をありがとう。
10:45 甲斐駒ヶ岳山頂
そしてようやく!
北沢峠から5時間と45分!
甲斐駒ヶ岳の山頂に、到着することできました!
ちなみにですが、直登ルートのピンチで思った以上に時間と体力を消耗していて、大幅にコースタイムをオーバーしました。。
直登ルートのふもとについたのが9時15分、山頂に10時45分なので、ここで1時間30分かかっています。道迷い、復帰に時間がかかっているのでこのコースタイムはちょっと参考にはならないですね。。
それでは、困難を乗り越えたどり着いた山頂の景色、どうぞ。
まずは甲斐駒ヶ岳神社奥社です。
わらじが特徴的ですね。
甲斐駒ヶ岳神社奥社裏から。
環水平アークと富士山ですね。
奇跡のコラボレーションです。
仙丈ヶ岳と雪だるま⛄。
今頃仙丈ヶ岳も人がたくさんいるんだろうな~。
精魂尽き果てた相方hiroone。
いいよいいよ、休みなせえ。
コチラは今回は選びませんでしたが、日本三大急登の黒戸尾根。
いつかは登ってみたいけれど、残雪期登るのノーサンキュー(ちょっと今回の山行でビビってる)。
ちなみにかの深田久弥氏がこの黒戸尾根を日本アルプスで一番きついルートと言っていたそうなので、夏山でも登るの大変そうです。。
コチラは甲斐駒ヶ岳山頂からの八ヶ岳。
左に見えるは北八ヶ岳。蓼科山ですね見えてます。
右には赤岳ですね、南八ヶ岳。
八ヶ岳いっきに見渡せました♪(なんだか得した気分です)
こんにちは。今回はわたしたちの今シーズン雪山の集大成として登ってきた、南八ヶ岳、赤岳のお話です。思えば、2017年の年始、1月からはじめた雪山登山。北八ヶ岳の北横岳にはじまり、蓼科山、赤城山(黒檜山・駒ヶ岳)、天狗岳[…]
時刻は11時32分。1時間近く休憩しました。
帰りのバスの時間もあるので(最終バスは歌宿16時15分)気を付けながら下山しましょう。
巻き道、摩利支天の方の下りを使っている方はだれもいないので、われわれも習って直登ルートの方の下りへ。
ちなみに、山頂についたのは3番目くらいでしたが、長く休憩していたので先に何名かのパーティが下山されて行きました。
われわれは迷いたくないというのもあったので、そのパーティの後を追いながら、ルートを見ながら下山する、という作戦をとりました。
双児山と仙丈ヶ岳。
けっこう遠くに見えていますね。
あそこまで今から戻るんですよね~。
12:56 駒津峰
ハイ。下りはルート、間違えませんでした。
なぜに登りで間違えた?反省しながら直登ルートを下り切ったら、今度は駒津峰への急登です(前にそびえるあの高いヤツ)。
13:50 双児山山頂
駒津峰登ったらまた下り、そして双児山へとまた登る。
行きは全然苦にならなかったけどアップダウン多いのキツイです。。
14:57 北沢峠
双児山山頂からは下りのみ!
昼時過ぎて雪はグズグズ。なんどもズルっとすべりながらも、北沢峠へ無事帰還!
これにて山行終了です!
と行きたいところですが、GWはここでは終わりません。
歌宿まで行かねばならん!(御無体な!)
最終バスは16時15分。ただいまの時刻は15時くらい。
あと1時間で行けるのかしら?なにはともあれ急ぎましょう!
アスファルトの道、ほんとにシンドイ。
プチ駆け足で、下山中。
なんだかんだでこの道が、わたしにとっては一番キツかった。。
視線を感じて振り返ってみると、そこにはシシ神様がいた。
いろいろあった山行だけど、最後にシシ神様が見れるとは!
命に感謝!生きてます!
これからも生きて登ります!
コチラは歌宿へ向かう途中から見えた、二百名山・鋸岳。
鹿窓もどこかに写っています。
鋸岳は難易度高そうなので、いつ登れるかは考えよう(登るかどうかも)。
16:14 歌宿
そしてなんとか間に合いました!
ほんとギリギリ14分!
最後の客として補助席座り、仙流荘へと帰ります!
なにはともあれ、山行終了!
今日も一日、お疲れ様でした!
まとめ
と言うことで今回は、平成最後の登山、南アルプス・甲斐駒ヶ岳の山行でした。
天国と地獄を一度に味わったみたいw
環水平アーク見られたり(天国)、滑落しかけて九死に一生を得てみたり(地獄)。
おまけにシシ神様見れたり、なんやかんやと盛沢山な山行でした。
しかも!この山行、ちょっとエピローグっぽいのもありまして・・・。
と言うのも、仙流荘でバスを降りたら警察の方がいらっしゃって、なんでも人を探していますと。「丹渓新道で仙丈ヶ岳登った方が、行方知れずになっている」と。
降車の乗客ひとりひとりに聞き取りをして、わたしたちが降りたそのあと何人目かしら。「あ、それわたしですスミマセン」。
なんでも途中でコースを変えたと。いや~、見つかって良かったですね!平成最後はハッピーエンド!
終わり良ければ総て良し!令和もよろしくお願いします!
勝手に採点
わたし勝手に今回の山行を採点しました!
- 満足度 :
ほんとうにほんとうに盛沢山な、甲斐駒ヶ岳の山行でした。
以上、本日の山行記録でした。
ではまた!