こんにちは。
今回は記念すべき令和最初の登山になります。立山連峰から続く大日尾根上の奥大日岳のお話です。
室堂から雷鳥沢、そこから新室堂乗越へと登って行ってきましたが、やはりみなさん立山三山や剱岳がお目当てらしく。ひと気はあまりなかった山行です。
ですがみなさんちょっと聞いてほしい。
たしかに三山や剱と比べればマイナーな山なのかもしれませんが、ダメな山なんてことは全くなくて。
それらの山々に引けを取らない。やはり日本二百名山ダテじゃない。
ぜひとも足を運んでもらって、見たことのない景色を見てみてほしい!
山のカテゴリ
主な山の基本情報
日本二百名山。標高2611mの大日連峰の主峰です。修験道の山で、霊峰立山の前衛峰として大日如来体現の聖地でもあったそうです。
今回のコースと地図
室堂からみくりが池温泉を経て雷鳥沢キャンプ場へ。キャンプ場からは新室堂乗越を経て奥大日岳をピストンするコースです。
- 技術度 :
- 体力度 :
残雪期の奥大日岳は雪庇が多い!雪庇の上を歩かないよう、充分注意していきましょう。
- 景観 :
立山三山、剱岳(大展望!)、室堂平が一望できます!(晴れていれば!)
- アクセス:
- 混雑度 :
自動車は、中央自動車道と長野道を使い安曇野ICへ。その後、黒部ダム・扇沢駅へアクセスしましょう。
- 標準コースタイム:9時間55分
- 最小標高: 2270m
- 最大標高: 2989m
登山記録
1日目
04:17 扇沢
GW後半戦、令和はじまって3日目です。
雨が意外に多い平成最後・令和最初の数日でしたがようやく天気が晴れそうだ!
とのことなので、行きたい行きたい!と憧れまくっていた積雪の立山に、ようやく来ることできました。
めっっっっちゃ混む!!!
と言うことを聞いていたので、6時30分始発(バス)のところ、2時前にはコチラ、扇沢駅到着しました(眠い)。
2時のときにはさすがにだれも並んでいなくて、車の中で仮眠をすることに。
5時30分にアラームセット。それではおやすみなさいとね、われわれ(いつものhiroone今日も元気に生きてます)眠りにつきました。
2時間くらい経ったころ、時刻は朝の4時ちょっと過ぎ。
寒くてトイレに行きたくなって、そしてその後、ふっと扇沢駅見てみたら。
なんとすでに行列が!
マズイマズイ出遅れた!と急いで支度し、チケット売り場に並びました。
1時間後、5時30分ごろですね、にチケット販売開始されて、無事に始発のチケット購入できました!
いや~良かった!まずは第一関門クリアです!
と言うのも、この始発に乗れる?乗れない?によって、1日目の行動が大きく変わってきてしまうので、かなり重要視していたポイントでした。
ちなみに計画お話すると、始発に乗れた場合は1日目奥大日岳登りに行って、2日目に立山登りに行って。
始発に乗れなかった場合は1日目は雷鳥沢に行くだけで、2日目立山登るだけ(だけって言ってもそれだけでも十分満足できるんですけどね)。
なにはともあれ、始発のチケット買えたので、奥大日岳行ってきます!
08:23 室堂
電気バス、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスと乗り継いで、ひさびさ室堂!やってきました!
入山安全相談窓口で登山届を提出したら、白銀の世界へといざ参らん!
立山ではビーコンの携帯がルール化(義務化)されています。必ず準備していきましょう。
準備ができたら、ビーコンの電源も忘れずON!
ちなみにビーコンの写真撮り忘れましたが(なんてこったい)、こちらのビーコンレンタルしました。
やまどうぐレンタル屋でお値段3500円也。1泊2日の価格です。
ちなみに返送の送料が1000円かかったらしいです(らしいと言うのはhirooneがいろいろ手配してくれたから。感謝!)。
サイトを見てみると新宿店など特定の店舗では受け取り・返却などができるらしいので、それだと送料かからないかな?
で、写真はどんどん進んでいますが、今は室堂駅からみくりが池温泉に向かう途中。
なんだか人だかりができていたのでナニナニナニ?と近づいてみたら。
令和初のライチョウさんです!
ちょっと隠れてわかりずらいですけど2羽のライチョウさんに会えました!
さすがに5月、真っ白なライチョウさんには会うことできませんでしたが、やっぱりカワ(・∀・)イイ!!ライチョウさんです。
前に見えるは、一ノ越、立山(雄山)へと向かう人たち。
立山の上の方は雲でてるけど、予報はこれから快晴に向かう。
いや~、明日あそこに登るのです!
今から楽しみ!ワクワクが止まらない!
08:47 みくりが池温泉
絶景眺めながら歩いて30分くらい。みくりが池温泉に到着しました!
ここは日本一高いところにある温泉宿で、標高なんと!2430m!
宿泊でなくとも、日帰りででも、入浴できるのはうれしいですね(お値段700円也)。
テントで連泊するときなんか、ほんとお世話になりそうです。
コチラはみくりが池温泉近くで見つけたオコジョさん。
オコジョ実物はわたし、以前登った剱岳(剣御前)と、北岳でしか見たことない。
いつかまた、あのカワイイオコジョに会いたいですね~。
そしてコチラ。今回の山行からhirooneのザックについてるオコジョさん。
なにを思ったのかわざわざ、室堂ターミナルの売店で買っていました。
さみしいのかな?
みくりが池温泉のお次は雷鳥沢へ。
ちなみにここまではゆる~い下り坂、あまり勾配のないところなので、一般客も大勢いました。
みなさん立山の景色に魅了され、「絶景じゃ~!絶景じゃ~!」と撮影会。
やっぱり山って良いですよね~。
見ているだけでも幸せになる。
そうそう!
バックカントリーの人も、ほんと大勢いましたね~。
今シーズンはとくに、よく目に付いて。
自分が興味を持ち始めたからか、ほんとに人口増えたのか。
いずれにしてもカッコいい。写真の2人も颯爽と、雷鳥沢へと滑っていきました。
コチラは今から登る、奥大日岳!
立山ばかり見ていましたけどこっちはこっちで迫力あります。
09:10 雷鳥荘
みくりが池温泉から20分。雷鳥荘に到着です。
なんでもコチラ、個室の用意があるそうで!
いつかゆっくり泊まってみた~い!!
われわれのお宿はアチラです。
雷鳥荘前から下に見えてるいろとりどりのテントです。
第二関門、と言うかチェックポイントはアチラに見えてるキャンプ場。
09:21 雷鳥沢キャンプ場
下って下って雷鳥沢。キャンプ場へと到着しました!
キャンプ場についたなら、さっそく受付(ひとり一泊500円也!)済ませましょう。
お次は本日のお宿、われらが家(テント)を立てましょう!
と簡単に言いましたけど、いや~、この家づくりが大変で。
良い場所(すでにスコップで雪を整地し踏み固められている場所)は、前泊してる人たちかな?なんにせよほかの人たちにすでにとられてて、一から整地、し始めました。
今回はキチンとmyスコップ!持参しましたがやっぱりキツイものはキツイ!
パパっと整地してテント張って、尚且つご飯食べる用にテーブルとか椅子とか作れちゃう人たち、ほんとうにほんとうに尊敬します!
ちなみに今回のテントのために、新たに購入したグッズはコチラです~。
MSRのブリザードステイクは高いので4本だけで、あとは竹ペグにしましたけどね。。
11:31 雷鳥沢キャンプ場
テント張って、ダラダラしてたらあっと言う間に2時間経ってた。。
ヤバいそろそろ行かなくちゃ!と言うことで、雷鳥沢キャンプ場から奥大日岳へ、ようやく山登りのスタートです!
本日2回目ライチョウさん。
トコトコ歩いてて癒されますね~。
12:22 室堂乗越
ライチョウさんを避けながら歩き続けて、新室堂乗越、室堂乗越とやってきました。
前に見えている3つの場所が、左から2440mピーク、カガミ谷乗越に奥大日岳になりますね。
まだまだ先は長そうです。
体力温存しながら登っていきましょう!
ちなみにこちら逆側、本来ならすばらしい剱岳の展望があるハズ、なのですが、、
あいにく雲がでてきてまして、まったくなにも見えませんでした(写真がないのはそういうことです)。。
晴れるって言ってたのにな~。
快晴って言ってたのにな~。
まあ、登ってるうちに晴れてくるさと2440mピークへと向かいます。
うん、急登やね。
2440mピーク登ったら今度は雪庇祭りじゃ~!
真面目に書くと、入山安全相談窓口の指導員の方からも、
「この時期奥大日岳に登るときは、とくに雪庇に注意してください」
と言われていたので、あまり雪庇側に寄りすぎないよう、注意しながら進みます。
雪庇はもちろんですが、斜面をトラバースして進む道も多いので、滑落に充分注意して進みましょう。
登っている間に、少し雲がとれてきた?
それでは奥大日岳からの、剱岳の眺めはどうでしょう!?
むむ、ムムムムム。
なんだかすっきりしませんね~。
そもそも隠れすぎていて、あれってほんとに剱岳?(自信なし)
奥大日岳、登ればきっとそこには絶景が!
信じて先へと進みましょう。2440mピークからカガミ谷乗越へ。
ちょっと下って行く感じです。
カガミ谷乗越このあたりかな?
奥大日岳山頂まではまだありますね。
引き続きがんばって登りましょう。
とその前に。カガミ谷乗越から、来た道ちょっと振り返ってみる。
おおお、コチラから側の方が雪庇迫力ありますね。
あんなところを歩いていたんだ・・・!
けっこうアップダウンのある奥大日岳。
ササっと登れるイメージでしたが(勝手な想像です)なかなかこれは登りますね~。
登って再度、振り返る。
この奥大日岳の稜線からは、雄山(左奥、見切れている山)、浄土山(雄山の右隣り)と室堂平がまるまる全部見えちゃいます。
迫力満点!大雪庇!!
以前見た東洋一の大雪庇・守門岳もすごかったけど、こちらもなかなか負けてない。
こんにちは。今回は、東洋一の大雪庇!守門岳(すもんだけ)の山行です。いつか必ず行こうと思っていた山、守門岳。東洋一の大雪庇と言うことなので、厳冬期、遅くとも残雪期はじめの3月初旬くらいには登れればと考えていたのですが[…]
けっこう登ってきたはずですが、終わりが全然わかりません。
まあ、それもそのはず。ここは大日尾根(大日連峰)の途中なので、ずっと先(大日岳)まで行けちゃいます。
13:48 奥大日岳山頂
と言っていたら、あった!ありましたよ山頂標識!
ここが奥大日岳の山頂ですね~。
途中で、あれここが一番高くない?山頂じゃない?って言う場所ありましたけど、そこが奥大日岳の最高点。
そしてそこから、さらに先へと少し進むと山頂標識に到着しました。
最高点の標高が2611mで、山頂標識のある場所が2606.1mと言う、ちょっと変わった場所なのです。
なにはともあれ山頂到着!
いつもの雪だるま⛄を設置して、剱岳大展望を見ようじゃないかッ!
ハイ、(剱)影も形もありません涙
仕方がないので見えるところだけお届けします。
下の写真は奥大日岳から大日岳へと続く稜線。
ランプの宿と呼ばれる大日小屋もあるそうなので、いつか縦走して行ってみたい。
待てども待てども剱は見えず。
次回に持ち越し仕方がないねと雷鳥沢へと下山することに。
hirooneなんだかさみしそう、哀愁漂う男の背中(ただ疲れているだけ、とも言う)。
下山したら晴れてきた!
なんてことが山登りにおいてはよくあるので、それを期待しながらゆっくりゆっくり下山してみる。
うん、そんなことは、全くないね。むしろだんだんひどくなってる。
奥大日岳の方はまだ見えますね。
奥大日岳、また逢う日まで、お元気で!
下山中のトラバース道。
前回の甲斐駒ヶ岳で、道間違い&トラバースしている箇所での(1mくらいの)滑落と、怖い思いをしてきていたので、ビビりながらの下山です。
みなさんも本当に、トラバース道は気を付けてください。
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雲はちょっと多いけれど、これはこれで絶景ですな。
雲の間からちょっぴり見えた!?
このままパーッと晴れないかしら?
(後日談:晴れませんでした)
立山(雄山)もだんだん曇ってきたかな?
なにも見えなくなる前に、雷鳥沢まで下山しましょう。
雪庇のトラバース道、続きます。
15:09 室堂乗越
2440mピークの急坂下ったら、室堂乗越到着です。
ここまで来れば、ひと安心。
あとは広い尾根歩くだけ。
雷鳥沢キャンプ場、見えてきました!
あそこに我が家が待っている!
今日3度目のライチョウさん。
道の真ん中に居座って、全然逃げる素振りもなし。
刺激しないよう迂回しながらキャンプ場を目指します。
16:05 雷鳥沢ヒュッテ
とその前に。
今夜の食料(飲み物etc)、雷鳥沢ヒュッテまで足を延ばして、ちょっと買い足し行ってきました。
雷鳥沢ヒュッテデカい!
16:25 雷鳥沢キャンプ場
買い出し終わってキャンプ場に到着。
今日の山行終了ですね!
あとはテントでまったりするだけ。立山の景観でも見てみようかな。
時刻は進んで17時23分。
まずはコチラ、雷鳥沢キャンプ場からの奥大日岳です。
キレイに雲がとれていて、なんとも幻想的な景色です。
お次はコチラ。雷鳥沢から立山三山、別山へと続く道。
稜線がなんともなまめかしい。
大走り、真砂岳あたりかな?こちらはまだちょっと雲ありますね。
左から富士ノ折立、大汝山、明日登る雄山です。
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一ノ越山荘と浄土山。
浄土山は登ったことが一度もないのでいつかあちらも足を延ばしたい。
18:03 雷鳥沢キャンプ場
時刻は18時をまわったところ。
雷鳥沢キャンプ場からの日の入りですネ。
アーベントロートの立山コチラ。
いやぁ良いもの見れました。
夜更かししないで寝ましょうか。
明日は雄山登るのです!
今日も一日、お疲れ様でした。それではみなさんおやすみなさい!
まとめ
今回は令和最初の登山、日本二百名山・奥大日岳の山行でした。
残雪期の立山圧巻ですね。
夏は夏で最高ですけど冬は冬で最高です(語彙力)。
そしてそんな立山の中でも比較的登山客が少ない奥大日岳でしたが、いや~、なんでみんな、登らないんだろ?
剱岳はもちろんのこと(わたしは見れませんでしたが)、立山三山、室堂平などまるっと立山見れちゃいました!
室堂までは交通機関がしっかりしているので、簡単に上まで上がってこれます。
とは言えやはり雪山なので、準備・注意は怠らないように!
勝手に採点
わたし勝手に今回の山行を採点しました!
- 満足度 :
剱岳見ること叶いませんでしたが、立山はほんとに絶景だらけ!
以上、本日の山行記録でした。
ではまた!