こんにちは。
今回は北アルプスは後立山連峰の一番南側、扇沢から登れる針ノ木岳・蓮華岳にテント担いで登ってきました!
話はちょっと変わりますが、今年の夏はメインイベントとして雲ノ平に登るのです。
しかしいきなり雲ノ平もキツかろう。その前にテント慣らしをせにゃならん。とは言えテント、ただ担ぐだけじゃつまらない。
とまぁ、そんなワガママなわたしたちのオーダーだったのですが、良いところありました!
行動時間もほどほどで、見どころあるとこ、それは針ノ木岳!
日本三大雪渓である針ノ木雪渓がある山で、連日猛暑が続き心も体もとろけそうなわたしたちにとってはまさにうってつけの山!
結論から言うとこの夏のメインイベントでも良かったんじゃない?ってくらい良き山でした。
そんな針ノ木岳と蓮華岳セットで、今回は登ってきましたよ!
山のカテゴリ
主な山の基本情報
後立山連峰の最南端にある標高2820.7mの山。日本二百名山、新・花の百名山、信州百名山。日本三大雪渓である針ノ木雪渓がある山ですね。
標高2798.7mの山で日本三百名山、新・花の百名山、信州百名山。wikiによると日本で66番目に高い山だそうです。
今回のコースと地図
1日目:扇沢駅(標高1433m)→大沢小屋→針ノ木雪渓→針ノ木小屋(標高2540m)→針ノ木岳(標高2820.7m)→針ノ木小屋→蓮華岳(標高2798.7m)→針ノ木小屋
2日目:針ノ木小屋→針ノ木雪渓→大沢小屋→扇沢駅
- 技術度 :
- 体力度 :
雪渓かなり歩きます。軽アイゼンでもいけますが、しっかり準備していきましょう!
- 景観 :
針ノ木雪渓までは最高でした!雪渓までは、ね。
- アクセス:
- 混雑度 :
自動車では、中央自動車道、その後長野自動車道安曇野ICから扇沢駅へのアクセスです。
- 標準コースタイム:11時間40分(1日目 8:40、2日目 3:00)
- コースの距離:15.9km
- 最小標高: 1432m
- 最大標高: 2818m
- 累積標高(登り):1703m
- 累積標高(下り):1704m
登山記録
Day 1
05:25 扇沢
天気は晴れ。
今日はこちら、扇沢駅からスタートです。
朝早い時間だからか登山客以外はおりません(ガラガラ)。
05:31 針ノ木登山口
扇沢駅と言えば、剱岳や立山など、一般の方なら黒部ダムを思い受けべる方いらっしゃると思うのですが、まあいろんな乗り物乗り継ぎます。
トロリーバスやケーブルカー、ロープウェイなどいろいろ乗ります。いろいろ乗り継ぐ事情から、まあお値段も、結構しまして。
山のレベルもお財布的にも、選ばれしもののみ立ち入れる(立ちはだかる壁が高いとも言う)、それはそれはすごい場所なのです。
ですがご安心ください。針ノ木岳は違います。
扇沢駅からなにも乗り物乗らなくて、歩いて上まで行ける山!(それが良いか悪いかは人次第ですがw)
扇沢駅の脇に、ひっそりと登山口ありました(わたしも針ノ木岳登ろう!とならなかったら永遠にその登山口わからなかったかもしれません)。
ですがそこはやはり扇沢。登山口は目立ちませんが、しっかり受付嬢がおりました!
登山届はそちらでだして、それでは参ろう!いざ行かん!
登山口からはしばらくは、ゆる〜い道を歩きます。
草かき分けて、道路を渡って。脚立のハシゴを登ったり。
そうこうしてると目の前に、今回の目的地である針ノ木岳と、噂の雪渓が見えてきました!
おっようやく雪渓登るのか?と思ったのですが、そこからしばらくは樹林帯続きますw
樹林帯歩いて橋を渡って。十数分経った頃でしょうか。小屋が見えて来ましたよ!
06:27 大沢小屋
ここは大沢小屋と言うところ。登山口からここまでは、コースタイムは1時間と30分。
なかなかに良いペースで来れて、1時間ちょっとで着いちゃいました。
大沢小屋では貸しアイゼンがありました。
忘れちゃダメだと思ってますが、最悪ここでアイゼン借りれます。
さあ雪渓を、いざ参らん!
気合いはじゅうぶんバッチリですが、でもねしばらくまだ樹林帯。
07:08 針ノ木雪渓
大沢小屋からさらに30、40分おあずけをくらった後。ようやく、ようやくです!
お待ちかねの針ノ木雪渓に到着しました!
お~!これが三大雪渓!やっぱり貫禄ありますな~♪
雪渓登る前に軽アイゼン履いて。
そうそう、ちなみにわたし、今日は6本爪アイゼンでした。
前爪あった方が楽チンですけど、6本爪でもまあ行けました。
それでは針ノ木雪渓いざ参らん!
長い戦いのはじまりです!
にしても、ほんと今日は晴れててよかった。
以前、針ノ木雪渓と同じ日本三大雪渓のひとつ、白馬大雪渓登ったときは、ガスってなにも見えなくて。
なんともくやしい思いをしました。
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右手に雪解けでできた滝ありますね!
うむうむよいぞ、よいではないか!
景色を堪能しておりましたが、この滝すぎたあたりから、傾斜がかなりエグくなり。
いや~キツイはこれはキツイ。テント慣らしの域をこえてる。
途中でちょっと休憩がてら、後ろの景色を撮ってみました。
うん、はじめは登山客が固まっていて、等間隔で(行列作って)登ってましたが、ここまで来ると差が出てきました。
みんな各々のペースで登っています(自分のペース、大事です)。
結構上まで来た気がします。
ふっと目線を前に向けると前にはバルトロ2人組。
ええいこちとらトリコニよ!しかも黄色のセール品(4年前に購入)。
うらやましくないと言ったらウソになる。むしろすっごくバルトロ欲しい。
そしてわたしが今、背負ってるトリコニ60L、パッキング下手でパンパンです。
この夏雲ノ平行くのであれば、3泊4日(4泊5日?)とかになりますね?もっと大きいザック必要じゃない!?
雑念まみれの針ノ木雪渓。
いかんいかんこんなこと考えていては。景色をもっと堪能しなくちゃ。
立ち止まって頭を冷やす。現実にもどってきましたね。まわりの景色も見えてきて、ふと横を見上げるとそこには。
デデンと針ノ木岳があらわれました!
そうだね!雑念あっちゃダメだね!迷いは禁物!買っちゃえバルトロ!
雑念まみれの余談は終わり。話は戻って山登りです。
写真の場所あたりで雪渓がついに終わりとなったので、軽アイゼン外して登ります。
あとちょっとで針ノ木峠かしら?がんばって登って行きましょう!
あれれ?おかしいぞなんだかおかしい。全然峠につきません。。
雪渓終わったのですが、峠に全然つく気配なし。
下の写真のこの景色(先)見たときは、”絶望”と言う文字が頭をよぎったりしまして。。
それでも登らにゃなりません。ジグザグジグザグ登りましょう。
てかね、ほんとここは神経使いました。小石、砂利が多すぎて、パラパラパラパラ下に落としちゃう。
結構この道急登なので、小石が下の人に当たらないかと心配で。
落とさないよう気をつけながら、慎重に登るから余計につかれる。
そんなこんなで1時間(1時間ですよ!1時間!)。
やっとこさ小屋が見えて来た~!
09:38 針ノ木峠
はい!針ノ木峠です!
雪渓登りきったってことで良いんですよね!?
09:38 針ノ木小屋
針ノ木峠から目と鼻の先。こちらが針ノ木小屋になりますね。
本日の宿泊先、われわれのテントを張る所です!
針ノ木小屋からの景色(針ノ木雪渓と反対側)はこちら。
真ん中にそびえるは槍ヶ岳!今日も槍はとがっています!(毎度のセリフで恐縮です)
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受付(テント設営700円)済ませてテントを張って。
ちなみに、わたしたち9時40分にはここに着いていたのですが、すでに数張り(3〜4張り)テントが設営されてました(早すぎる!)。
そしてこれからもまだまだ混むからと、つめて設営お願いされました(大人気ですね~)。
で、完成わが家はコチラです。
手前の緑がわたしで(アライテント)と黄色がhiroone(モンベル)。
目の前には槍ヶ岳、なかなか良い場所にテント張れたんじゃなかろうか。
テント設営したあとは、小屋で腹ごしらえ、針ノ木ラーメンいただきました。
たっぷり休憩したあとは、アタックザックに荷物を詰めて針ノ木岳頂上へと向かいましょう。
針ノ木小屋から針ノ木岳は、往復だいたい2時間くらい。
意外と遠いね、、結構がんばる感じです。300mくらい、登ります。
(疲れてなければ300mは大したことがないのですが、雪渓攻略したあとなので、、体力十分にとっておきましょう!)
むむむ、なんだか雲行き怪しい。
だんだんガスってきましたよ?
雪渓近いからガスりやすいとかってあるんですかね?
本格的にガスってきました。
写真はそんな中でもちょっとだけ、合間に見えた針ノ木岳(左)とスバリ岳(右)。
スバリ岳は今回は行きませんが、あそこを越えてさらに先へ10時間くらいですかね、進んで行くと、鹿島槍ヶ岳に着きますね(いつか行きたい)。
11:55 針ノ木岳山頂
体力温存しながら、えっちらおっちらと岩と砂利の道を行き、ようやく!ようやくです!針ノ木岳山頂!
それでは山頂展望どうぞ!まずは立山連峰コチラです!
写真中央立山で、その右にあるのが剱岳。
コチラは針ノ木岳に登ったら撮りたい1枚、針ノ木岳山頂から見た黒部湖と立山、剱岳になりますね!
む~ちょっとガスってますね。。すっきり晴れた姿が見たい!
(このあとちょっとしたら、きれいさっぱり剱が消えました)
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針ノ木岳のお次はコチラです!
針ノ木小屋挟んでお向かいの、蓮華岳に登ります!
だいぶあちらもガスってますが、登ってるうちに、晴れてくると信じましょう!
信じるものは救われ、、ない。蓮華岳もガスガスでした(涙)
世の中そんなに甘くない。
針ノ木小屋から蓮華岳、こちらも往復2時間くらい。
はじめは結構登ります。登りのコースタイム半分くらいですかね?登っていくと、そこからは気持ちの良い稜線です(晴れていればね!)。
蓮華岳、小さな花がたくさん咲いていました。
普段はわたし、あまり花は気にしない&撮らないのですが(名前わからないのです、、)、今日はたくさん写真に収めちゃいました。
まあまわりがガスってまったく見えない。近くの花しか見えない(撮れない)からね!
花に罪はありません。きれいな花を、写真の練習だと思って撮り続けましょう。
ちなみに。
今まではスマホ、iphoneで撮影していましたが、最近わたくしも、ついについにカメラデビュー!
はじめてカメラ(コンデジ)買いましたw
SONY ソニー Cyber-shot DSC-RX100M6
ガスってなんにも見えないよ!(涙)
13:47 蓮華岳山頂
「なんにも見えない」「なにも見えない」心の中で唱えていたら、いつの間やら山頂到着w
う~ん晴れると思ったのだけれど、なかなかうまくいきません。
晴れていれば、山頂からは北葛岳や七倉岳、船窪岳など見えたそうです。
ですがなにも見えないので、名前も知らない、蓮華岳に健気に咲いていた黄色いお花の写真をお届けします。
14:42 針ノ木小屋
ハイ、戻ってきました針ノ木小屋です。
正面の針ノ木小屋を挟んで向かいの山は、さっき登った針ノ木岳。
ちょっとはガスが晴れてきた?(いまさらか!)
Day 2
04:55 針ノ木小屋
そして翌日。おはようございます。
テント前の景色をお届け。
表銀座の山々や、穂高連峰、槍ヶ岳。乗鞍岳や裏銀座の山も見えていますね!
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左から、前穂高岳に奥穂高岳、ジャンダルムに槍ヶ岳と、きれいに今日は見えてます。
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こちらは蓮華岳にちょっとだけ登ったところからの1枚です。
針ノ木岳とスバリ岳、針ノ木小屋になりますね。
今日は全然ガスってません(なに今日登ればよかったの?)。
こちらは小屋から北側ですね。
赤沢岳に鳴沢岳、岩小屋沢岳に鹿島槍ヶ岳。
見切れてますが、爺ヶ岳もバッチリ見えていましたよ。
鹿島槍ヶ岳のアップはコチラです。
扇沢から柏原新道使って登れるみたい。チャンスがあれば次は鹿島槍ヶ岳を狙ってみたい!
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05:40 針ノ木雪渓
針ノ木小屋、針ノ木峠からの景色を堪能した後は、雪渓下って帰りましょう。
わたしたちが下山第一号のようですね。
針ノ木雪渓独り占め。
正確には相方(hiroone)もいるからふたり占めですか(そんな言葉はありません)。
と思ったら、登ってくる人続々と。
今日はほんとに良い天気なので、さぞかし良い景色が見れるでしょう(くやしい!)。
雪渓下まできましたね。
下りはほんと楽チンです。
アイゼン脱いで、ここからお次は大沢小屋へ。
07:31 大沢小屋
草木をかき分け進みます。夏だからですかね、草木が結構生えていまして。
人1人分くらいの道幅で、しかもこの草擦れるといたい。
なんか触ると痒くなる草あるじゃないですか、そんな感じの草がいっぱい(語彙力足りな!)。
草はほんといやじゃのう。なんて思いながらも下っていくと、あらら大沢小屋にもう到着しちゃいましたよ。
大沢小屋からも、どんどん下っていきましょう。
下の写真は途中で見えた針ノ木岳(右)と、蓮華岳(左)の稜線ですね。
あそこから下ってきたのです!
登山道はこちらの矢印です。
なにこれちょっとおもしろい。
もうゴールは目前です。
草木の間からトロリーバスを激写してみる。ちょっとストーカーみたいな気分です(フフフ)。
08:32 針ノ木登山口
そしてそのまま下り続けて、針ノ木登山口に帰還しました!
08:35 扇沢
針ノ木登山口では受付の人(昨日と同じ!)に迎えられ、「おかえりなさい」とお声がけ。
優しい言葉は、ほんと心と体に沁みこみますね~。
何はともあれ登山は終了!
今日も一日、お疲れ様でした!
まとめ
今回は日本三大雪渓・針ノ木雪渓からの針ノ木岳、蓮華岳の山行でした!
いや~すばらしい雪渓でした!雲ノ平のトレーニングに、なんてなめたこと言ってしまって本当にスミマセン。
わたしたちは1日目に欲張って針ノ木岳、蓮華岳のピーク登っちゃいましたが(2日目早く帰りたい、という時間の制約のため)、天気と時間さえ許せば1日目の夕焼けをどちらか、2日目の朝焼けをどちらかで見る、なんて言うのがベストかもですね!
いつかまたここは登りに来たい!
なにはともあれ、日本二百名山・針ノ木岳と、日本三百名山・蓮華岳、ともに登頂完了です!
勝手に採点
わたし勝手に今回の山行を採点しました!
- 満足度 :
日本三大雪渓伊達じゃない!良き時間を過ごさせていただきました。
以上、本日の山行記録でした。
ではまた!