【はじめてのアルプス】別山尾根から憧れの「剱岳」を登る・1泊2日テント泊登山

こんにちは。

今回は、室堂から乗り物を乗り継ぎ、堂所から歩いていった剱岳のお話です。

「一般登山者が登る山のうちでは危険度の最も高い山」、なんて言われる剱岳

(諸先輩方がいるとしても)登山1年目にしてチャレンジするような場所ではないような?口車に乗せられて、ここまでとうとうやってきました。

さらにわたし、アルプス自体もはじめてでしたw

実際は島々から上高地に入る、なんてコースは歩いていますが、山は登っていないのでノーカウントです。

コースは、北アルプス三大急登早月尾根ルート別山尾根ルートがありますが、今回はさすがに無理のない方。

室堂からの別山尾根ルートを登ってきましたよ。

それでは早速行ってみましょう!みんなが憧れる「剱岳」登山、ついに、ついにはじまりです~!

 

山のカテゴリ

 

主な山の基本情報

剱岳(つるぎだけ)

北アルプス北部立山連峰にある標高2999mの山。日本名山新日本名山にもちろん選ばれています。

今回のコースと地図

1日目(剱澤キャンプ場):堂所(標高2420m)→雷鳥沢→剱御前小舎→剱澤キャンプ場(標高2520m)

2日目(剱岳):剱澤キャンプ場→剱澤小屋→剱山荘→一服剱→前剱(標高2813m)→剱岳(標高2999m)

2日目(下山・堂所):剱岳→前剱一服剱→剱山荘→剱澤小屋→剱澤キャンプ場→剱御前小舎→雷鳥沢→堂所

  • 技術度 :
  • 体力度 :

カニのヨコバイカニのタテバイなど一服剱から山頂までは、気が抜けない難所が続きます。

  • 景観  :

山頂からの景色や、途中の立山室堂平など、すばらしい景色がたくさんあります!

  • アクセス:
  • 混雑度 :

自動車では、中央自動車道と長野道を使い安曇野ICへ。その後黒部ダム・扇沢へアクセスします。

  • 標準コースタイム:12時間
  • 最小標高: 2420m
  • 最大標高: 2999m

 

登山記録

天気は晴れ。

今日は剱岳に登ります。

別山尾根ルートから行くと言うことなので、立山と同じく扇沢からのスタートです。

朝一のトロリーバスに乗って、早め早めの行動をと、結構早めに扇沢に来たつもりだったのですが。。

すでに長い長~い行列が!!

 

剱岳・扇沢

 

長い行列の最後尾に並ぶも、なんとか始発のトロリーバスに乗ることできました。

そして満員のバスに揺られること数十分、黒部ダムに到着です!

黒部ダムからはダムの上を歩いてケーブルカー黒部湖駅へ向かい黒部平駅へ。

黒部平駅から今度は、ロープウェイで観音平へ行き、観音平からはまたトロリーバスに乗り継いで。

トロリーバス、ケーブルカー、ロープウェイと乗り継いで、扇沢から本日のスタート地点、室堂にようやく到着です!

 

剱岳・トロリーバス、ケーブルカー、ロープウェイを乗り継いで、扇沢から室堂へ

 

たくさんの乗り物を乗り継いできた室堂からは、ようやく山歩き、人の足で雷鳥沢に向かいます。

 

剱岳・室堂から雷鳥沢へ

 

と言っても、この雷鳥沢に続く道、きれいに舗装された道なんです。

なのでまだ山歩き、と言う感じはしない。

ハイキングみたいな感じです。

そして目の前にはそびえ立つ立山(雄山・大汝山・富士ノ折立)が!

なんとも贅沢なロケーションをザック担いでテクテク歩きます。

 

剱岳・目の前にそびえ立つ立山(雄山・大汝山・富士ノ折立)

 

ミクリガ池地獄谷横目に進みます。

ちなみに今回のこの山行、9月中旬だったのですが、ところどころ紅葉してましたね。

 

剱岳・ミクリガ池、地獄谷を越えて

 

雷鳥荘に到着です。

今回は素通りするだけですが、いつかこういったところにゆっくり逗留してみたい。

 

剱岳・雷鳥荘

 

そして雷鳥荘から先を見ると、雷鳥沢キャンプ場がすぐそこに。

あそこまで下って行きましょう。

 

剱岳・雷鳥沢キャンプ場

 

この雷鳥沢キャンプ場下りるところまでは、けっこう余裕の道でした。

が。

山はそんなに甘くない。

雷鳥沢キャンプ場からその先が、雷鳥坂の登りがキツかった。。

今にして思うと、1日目の最大にして唯一の登りがこの雷鳥坂

ここさえクリアできれば、あとはキャンプ場へ行くだけなので、トータルで考えれば1日目は結構らくちんでした。

ですが、この剱岳登ったのが登山1年目(この記事4年前のこと書いてます汗)、まだテン泊装備も担ぎ慣れていない状態のわたしだったので、結構ここはキツかったです。。

 

剱岳・雷鳥坂から室堂平の方角を振り返る

 

そんな雷鳥坂を1時間20分くらいかけてがんばって登りきると、剱御前小舎がありました。

ほんとにここは疲れましたね。

さすがにここでは休憩しようと一息ついていたところ、なんとオコジョが現れました!

かなりすばやいやつでして、写真で撮るのは失敗しました。。

ほんとオコジョはレアキャラですね。

以前たまたま北岳で、オコジョ会うことできましたけど、滅多に見ることありません。

今までの山人生の中では、わたしはこんな感じです。

シカ > サル > ライチョウ > オコジョ

 

剱岳・剱御前小舎

 

こちらは剱御前小舎からの眺めになりますね。

右手に大日三山奥大日岳(おくだいにちだけ)ありますね。

今回は奥大日岳行きませんが、ここからだと新室堂乗越室堂乗越通って行ってあそこに行くことできますね。

 

剱岳・剱御前小舎からの大日三山、奥大日岳(おくだいにちだけ)

 

剱御前小舎からの、別山方面こちらです。

以前、立山から別山へと下りてきたことあるのです。

その時のお話はこちらです。お時間あるときあわせてどうぞ。

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剱岳・剱御前小舎(別山乗越)からの別山方面

 

それではお次に向かいましょう。

お次の場所は、本日の宿泊先である剱澤キャンプ場になりますね。

この剱澤キャンプ場へとつながる道は、目の前に剱岳が見えるのです(テンション上がる⤴)

明日はあそこの山頂に、きっとわたし、立っているんだ!

 

剱岳・剱御前小舎からは、剱澤キャンプ場へ

 

剱澤キャンプ場(三田平)まであとちょっと!

ほんと剱岳の真ん前ですね。

ちなみにこちらは余談になりますが、剱澤キャンプ場の標高は2520mで、堂所が標高2420m。

単純に見ちゃうと、今日100mしか登っていないことに。。

 

剱岳・剱澤キャンプ場(三田平)と剱岳

 

剱澤キャンプ場はかなり広いです。

遅めに到着したとしても、テント張る場所がないってことはなさそうです。

ですが。

さすがに良い場所は取られているので、トイレからかなり離れた場所に、なんて言うこともありそうです。

トイレから離れすぎちゃうと、トイレ行くのも大変ですし、なにより暗くなったときの帰りに、自分のテント探すのが大変ですよね。

まあこのトイレの近くにテント張るかはどうかは、においの問題もありますし、人によって考え違うのでしょうが。

 

剱岳・剱澤キャンプ場

 

なにはともあれ1日目の山行終了です。

そして翌朝。

時刻は4時ちょっと過ぎ。

荷物を簡単にまとめアタックザックに詰め替えて、剱岳アタック開始します。

まわりが何も見えない真っ暗な中、ヘッデン頼りに登ります。

そして剱澤キャンプ場から1時間。

一服剱のあたりですかね。

まわりがだいぶ明るくなって、前剱がうっすら見えてきました。

 

剱岳・一服剱付近からの前剱

 

前剱をすぎたその後は、平蔵の頭の鎖場です。

 

剱岳・平蔵の頭

 

鎖場登って一息ついていると。

朝日が顔を出しはじめました!

 

剱岳・剱岳からの朝日

 

こちらはカニのタテバイですね。

下から見上げるこのタテバイは、ほんとに直登に見えますね。

 

剱岳・カニのタテバイ

 

カニのタテバイ、順番待ちが発生中。

まわりがだんだん明るくなってきたので、今まで来た道見てみましょう。

はい、こちらが平蔵の頭付近。よ〜く見ると、人が何人かとりついてます。

こうやってあらためて見てみると、すごいところ歩いてますが。

実際歩いて見てみると、意外とあっさり行けちゃいました。

 

剱岳・平蔵の頭の鎖場

 

話は戻ってタテバイです。

わたしも登って行きましょう!

 

剱岳・カニのタテバイ

 

カニのタテバイ。こちらもあっさり行けました。

登る分には問題なしです(でも十分気をつけて登りましょう!)。

そして上を見上げると、見事に逆光、見えずらいです。

でも、そんな見えづらい中でも、目を凝らしてよ〜く上を見てみると。

何か社っぽいもの見えますね!

 

剱岳・剱岳山頂まであと少し!

 

そしてそのまま登り続けて。

はい!剱岳、標高2999mに到着しました!

1mくらい、オマケしても良いんじゃないかと思っちゃいますが、ここがみんなの憧れの山、剱岳の山頂です!

 

剱岳・2999mの剱岳の山頂

 

山頂からの景色はこちら!

三田平別山に、剱御前立山と。

さらに奥に見えるのは、ちょこっと槍ヶ岳鷲羽岳水晶岳乗鞍岳笠ヶ岳とか見えますね。

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剱岳・剱岳山頂からの景色

 

1年目で来れたなら、なかなかわたしやれるかも!?

これなら3大キレット(大キレット、不帰キレット、八峰キレット)や、ジャンダルムとかも行けるかも!?

な〜んて思ったこともありました。ハイ。

そのあとの、下山で使ったカニのヨコバイ

これで己を知りました。ほんとこれが怖いのなんの。

 

剱岳・カニのヨコバイ

 

高度感のあるとこ下るのですが、足かける場所がまったく見えない。

そして鎖に完全に、身を任せなきゃならなくて。

この鎖、外れたらわたし、死にますな。とか、いろいろ考えると身がすくんでしまって。

ほんとここは怖かった。。

結局は、えいやで行けば、普通に行ける場所でした。

でも、高所恐怖症の気のあるわたし。1歩踏み出すまでが怖かった。。

 

剱岳・恐怖のカニのヨコバイ

 

こちらもまた、なんとも高いところにあるハシゴなのです。

 

剱岳・ハシゴ

 

このハシゴも外れたらわたし、死にますな。

なんて考えながら、長い長いハシゴを下ります。

 

剱岳・恐怖のハシゴ

 

恐怖のヨコバイ、恐怖のハシゴを下った後は、怖いところはありません。

しかし!

油断大敵、結構なんでもないところで、滑落多いと聞きました。

なので慢心せずに、気を引き締めて、もと来た道を戻ります。

そしてこちらは前剱

来るときは真っ暗でしたが、今ははっきり見えますね。

前剱からの剱岳

あそこから下りて来ましたよ。

 

剱岳・前剱頂上

 

それでは引き続き、剱澤キャンプ場目指して行きましょう。

 

剱岳・前劔から剱澤キャンプ場へ

 

と、その前に、一服剱あたりからの剱岳

ほんとこんなの登って来たんだな〜。

 

剱岳・一服剱からの剱岳

 

三田平が近づいて来ました。

小屋がいくつか見えますね。

 

剱岳・三田平

 

剱岳からの下山時の、小屋まず一つ目、剱山荘

 

剱岳・剱山荘

 

そして二つ目、剱澤小屋です。

 

 

剱岳・剱澤小屋

 

剱澤小屋前からの剱岳

絶景かな!

 

剱岳・剱澤小屋前からの剱岳

 

剱澤小屋からは、ベースキャンプの剱澤キャンプ場に戻って。

テントをたたんで回収です。

 

剱岳・剱澤キャンプ場再び

 

それでは室堂へ帰りましょう。

こちらは帰りに見えた、立山から真砂岳

 

剱岳・立山と真砂岳

 

そしてこちらは真砂岳から別山別山乗越になりますね。

 

剱岳・真砂岳から別山、別山乗越

 

雷鳥坂で見れた雷鳥こちら。

iphone6で写真を撮っているのですが、ちょっと画像が荒いですね。。

 

剱岳・雷鳥坂の雷鳥

 

雷鳥沢越しの立山浄土山

 

剱岳・雷鳥沢越しの立山、浄土山

 

浄土沢を渡って雷鳥沢キャンプ場へ。

 

剱岳・浄土沢を渡って雷鳥沢キャンプ場へ

 

雷鳥沢キャンプ場からは、シャリバテになりながらも室堂までの坂を登って行って。

こちらはミクリガ池と、立山ですね。

 

剱岳・ミクリガ池と立山

 

そして無事に、室堂へ帰って来れました!

 

剱岳・室堂

 

室堂からは、トロリーバスにロープウェイ、ケーブルカーと乗り継いで、扇沢へと帰ります。

これにて山行終了です。

今日も一日、お疲れ様でした!

まとめ

と言うことで今回は剱岳の山行でした。

こう言っちゃなんですが、「行けるものだね剱岳!」。

もちろん諸先輩方のアシストがあっての山行ですが、「やらないと」行けるかどうかはわかりませんからね。

カニのヨコバイなど、怖いところもありましたが、おかげさまで非常に満足感の高い山行となりました!

ちなみに、わたしお恥ずかしながらまだ未視聴ですが、剱岳と言ったらこちら、劔岳 点の記、映画もありますね。

ちょっと復習して、また今後は違うルートの早月尾根から行こうかな~!

勝手に採点

わたし勝手に今回の山行を採点しました!

  • 満足度 :

山あるあるですが、日が昇る前に人気の山を登っていると、ヘッデンの光の帯がきれいですよね!

 

剱岳・剱澤キャンプ場からの剱岳

 

以上、本日の山行記録でした。

ではまた!

剱岳・前剱からの剱岳山頂
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