こんにちは。
今回は前回から引き続き、戸隠連峰の高妻山・戸隠山のお話(後編)です。
前回は戸隠牧場から不動・大洞沢ルートを通って高妻山に登頂。
今回は、高妻山山頂から戸隠山への縦走と、恐怖!蟻の塔渡りを通っての戸隠神社への下山のお話。
かなりハードな山行でしたが、こうやってブログ書いていますからね。
ハイ、無事に下山ができました。
正しく恐れる、コレ大事。何事も経験ですね、ひとつ勉強になりました。
こんにちは。ひさびさの更新になってしまいました。だいぶ時間があきましたが、山に行っていなかったのか?と言われるとそうでもなく。たんにブログ更新怠けていただけでした・・・(汗)それではこれから心機一転またがんば[…]
今回のコースと地図
高妻山(前半):戸隠キャンプ場→戸隠牧場→一不動避難小屋→五地蔵山→高妻山
戸隠山(後半):高妻山→五地蔵山→一不動避難小屋→九頭龍山→戸隠山→戸隠神社奥社→戸隠キャンプ場
登山記録
11:35 高妻山山頂
前回、戸隠牧場から不動・大洞沢ルートを登っていた時は、天気がどうなることやら?
と心配でなりませんでしたが、蓋を開けてみれば、びっくりするくらいの快晴となりました。
むしろ雲海まで見れちゃったのでラッキーだった?なんて考えながら、ぼんやり360℃のパノラマを堪能していましたが、そろそろお次、向かいましょうか。
と、言うことで、次なる山は戸隠山(とがくしやま)です。
戸隠と言えばわたしは観光地のイメージで、戸隠そばや、戸隠神社、そう言えば山登ってないときにわたしきたことありました。
忍者の里や修験道場などなど気になるワード盛りだくさんな、そんな戸隠と言う場所ですが、戸隠にある山「戸隠山」もやはりすごい由来がありました。
戸隠山は日本誕生の神話とともにある山。天照大神(あまてらすおおみかみ)が天ノ岩戸にお隠れになったとき、手力雄命(たぢからおのみこと)が力いっぱい投げ飛ばした岩が飛んできてできたのがこの戸隠山なのである。
引用元:YAMAKEI Online
投げた岩ってスゴイです、、今日はそんな、神話からなる戸隠山に登ります。
まずは高妻山下りましょう。一不動避難小屋まで戻りますよ~。
12:09 九勢至
十阿弥陀を越えて、山頂直下の急登下ります。ここは岩場もあり要注意です。
凍っていたらちょっと怖い場所。慎重に慎重に下りましょう。
九勢至に着けば、ひと安心。高妻山の雄姿を目に焼き付けて、どんどん下って行きましょう~。
さらに進んで八観音です。
下の写真は八観音からの御巣鷹山(小黒姫)と黒姫山(くろひめやま)。
黒姫山は斑尾山(まだらおさん)、妙高山(みょうこうさん)、戸隠山、飯縄山(いいづなやま)とともに北信五岳になるそうです。
また、信濃富士とも呼ばれているとか。
さらに視点を左にずらすと、焼山(やきやま)、火打山(ひうちやま)、妙高山。
妙高連峰・頸城三山(くびきさんざん)になりますね。
ちなみにこちらの妙高山も郷土富士。越後富士と呼ばれているとか!
12:40 六弥勒
七薬師もサクッと通り過ぎ、六弥勒へと到着しました。
こちらは弥勒尾根新道との分岐です。戸隠牧場へと下山できます。
いつか弥勒尾根新道は行くとして、今回はわたしはこのままスルー。お次のポイント目指します。
五地蔵山、五地蔵通り過ぎ、戸隠山が見えてきました!
行きはガスってなにも見えませんでしたけど、すっかり晴れて、視界はクリア!
今からあそこに向かいます!
四普賢からの五地蔵山。
こちらもキチンと見えましたw
晴れていると、こんなふうに見えているのね~。
(結構登ってますね、、行きは見えない方がかえって良かったのかもしれませんw)
13:10 一不動避難小屋
切り株にしか見えない三文殊。二釈迦、一不動と下ります。
アップダウンはあるけれど、基本は下り、良いペースです。
そしてようやくこちらです。もどってきました一不動避難小屋。
ようやくここから新しい道。戸隠山スタート!仕切り直しです!
まずは目指すは九頭龍山(くずりゅうやま)です。
樹林帯を登りましょう。
ちなみにここの、登りはキツかった。。
良いペースで下ってましたが、やっぱり足にはきていたのですね。。
九頭龍山へ向かう途中で見えた、高妻山。
戸隠富士とよばれるのも納得の、きれいな三角形、していますよね~。
登り切ったらクサリ場ありました。疲れた頃のクサリ場ツライ。
いつも以上に慎重に、クサリつたって下りましょう。
13:40 屏風岩
下った場所を振り返る。
ここが屏風岩になるのかな?
前になにかでっぱりが。あそこが九頭龍山山頂になるのかな~?
13:55 九頭龍山山頂
ハイ!九頭龍山山頂到着!
あとは一座、戸隠山を残すのみ!
ところでひとつ気になりゴトが。ここの三角点、なにか異様に大きくありません?
九頭龍山山頂からの展望こちら。
先ほどまでいた高妻山が、きれいに三角形に見えていますね~(眼福です)。
九頭龍山からの先の道は、左(東)側ガケに注意です!
山と高原地図にも東側ガケに注意と書いていましたが、つるっといったらほんと危ない。
不謹慎かもしれませんけど、見たときフフって思わず笑っちゃいました。。
下は見たらダメなやつ。
わたしは高所恐怖症というやつなんで、足がすくんでしかたない。
来た道ちょっと振り返る。
お~!こちらもすごいガケ!
ちなみに。ネットで調べてみると、この写真の場所を屏風岩と言っている人がいました。
地図で見てみると、九頭龍山よりもっと一不動避難小屋の方に屏風岩はあるみたい。
正解どっちなんでしょう。
このあたり一帯の岩を、屏風岩って言うんですかね?
細かいことは気にしない(実際はかなり気になってますが)。
引き続き、戸隠山へと向かいましょう!
お~!こちらも良い景色です!
戸隠山からの飯縄山。
飯縄山は、飯縄権現を祀り修験道場が開かれていたそうで、武田信玄や上杉謙信、徳川家康などがあがめていたそうです。
ちなみに今回後半戦も、絶賛ボッチ登山継続中。
戸隠牧場からここまでで、遭遇した人5人だけ。
静かな静かな山行ですね。
だいぶきたんじゃなかろうか。
ロープを登って、ガケに気をつけラストスパート!
14:40 戸隠山山頂
戸隠山山頂ついに到着~!
こちらは日本二百名山ですね。キチンと数えてないけれど、日本百名山とかぶっているからすくなくとも50座は登った計算になります。
(高妻山が49座目だったので)
戸隠山山頂からの高妻山。
戸隠裏山とは言い得て妙だ。ここまで登って全容見えます。
戸隠山から西側見ると、なにか展望台のような場所があります。
あそこは登ることができるのでしょうか?
きっと険しい岩の上。チャレンジする方気をつけてください。
14:53 八方睨
あれ?
さっきの見えてたあの場所に、わたし結局立っていました。
まあ、ふつうに歩いてこれたのですが、ここを通らなきゃ帰れない場所でしたw
場所の名前は八方睨。たしかに見晴らし良さそうですね~。
八方睨からは本院岳、西岳向かえます。
ですがここからは上級者向け。
わたしは初心者ですしバテバテなので、今日はちょっとやめときましょう。
八方睨からは、高妻山もよく見えマスヨ(すばらしい!)。
こちらは八方睨の上にあった方位盤。
記念に一枚に撮ってみました。
それではそろそろ下山、再開。戸隠神社方面へと下って行きましょう。
まずはここから前方に見える、蟻の塔渡りを下ります。
(と言うかここも、アレ下るんだよね?ってちょっとフフってなりました)
剣の刃渡り。
笑えるくらい狭い尾根で、クサリがない場所恐怖しかない。
高所恐怖症の方、下りでつかうのは本当にやめましょう。
マジで怖かった、久々ひやひや。疲れもあるからいつも以上に、一歩一歩、慎重に下ります。
足場はしっかりしてたので、あとは恐怖との闘いですね。
だれかも言っていましたが、剱岳のカニのタテバイ、ヨコバイよりも、こちらの方が怖いかも(完全に同意です)。
なにはともあれ安全第一。
慎重に慎重に、クサリをつたって先へと進みます。
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稜線から下へと下りて、次は横に移動です。
こちらはまだ楽。下を見なければ。
15:12 蟻の塔渡り
蟻の塔渡り無事に通過!
ちなみにわたし、エスケープルートを通ったようです(下山できればどちらでもよし)。
も一度行けって言われても、ぜったい下りで行ってやるもんか(怖すぎる)。
15:20 胸突岩
蟻の塔渡り終わっても、まだまだクサリ場続きます。
写真下は胸突岩。
ここも直登、なんだよこれは!
クサリ。
クサリ。
クサリです。
一向に緊張は緩められない。
両神山ばりのクサリ場を越えて、ようやく地に足ついたころ。
西窟(さいくつ)と言う場所に到着しました。
まあ実際には、クサリは両神山とか妙義山の方が多いとは思うのですけれど、怖さで言ったらこちらの方が圧勝ですね(わたしの主観です)。
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15:42 百間長屋
西窟からしばらく進むと、百間長屋に着きました。
たしかに長屋っぽい場所でした。
百間長屋からさらに進むと、上にはこんな展望待っていました。
これはたしかに修行の山だ。険しい岩の山ですね~。
岩々した場所から先へ進むと、クサリ場はなくなりましたが今度は下りの急坂です。
こちらは枯れ葉で足元見えず、且つなんとも滑りやすい!
気をつけて下っていきましょう。
どんどん下って進んで行くと、前に紙垂(しで)が見えてきましたよ!
やっと人工物見えました!ここが戸隠神社ですかね!
16:12 戸隠神社奥社
ハイ!戸隠神社奥社でした。
まだちょっと道はあるけれど、神様無事に下山ができました!
戸隠神社、スギ並木。大きな大きなスギ林。荘厳な雰囲気の中歩いていきます。
この辺りまでくると、普段着の一般客の方がチラホラと歩いていて、登山の恰好したわたし、しかも満身創痍のわたしはかなり浮いていましたね。。
さらにこの寒い季節に半袖で歩いていたから、頭おかしいとか思われていたかもしれません。。
16:28 随神門
戸隠神社の随神門(ずいじんもん)。
随神門
随身とも書く。神域に邪悪なものが入り来るのを防ぐ御門の神をまつる門。
出典元:weblio辞書
随神門ってそういう意味の門なのね(わたしは出入りできたから邪悪なものではないようです)。
16:42 戸隠奥社入口
戸隠神社奥社入口。
足元見ないで歩けるってステキ(ラクチン)。
戸隠神社奥社入口からは、さかさ川歩道を通り、戸隠キャンプ場駐車場へと帰りました。
実はですね、この道、今日イチ、いや蟻の塔渡りがあるから今日イチってことはないですね、けど、今日ニくらいに怖かったところ。
日が沈みかけていた、と言うこともあったのですが、クマが今にも出てきそう!(人気もないからさらに怖いんです)
それからわたくし、なんとか無事に。クマにもあわず、怪我もせず。戸隠キャンプ場駐車場(スタート地点)へと帰還しました!
時間はギリギリセーフな感じで、なんとか日没前に下山ができました。
もっと余裕もった行動せねば。なにはともあれ生きています。
今日も一日、(本当に)お疲れ様でした!
まとめ
今回は戸隠連山シリーズ、高妻山に続いて戸隠山の山行でした。
高妻山山頂から一不動避難小屋、そしてそこからハードな九頭龍山への登り、戸隠山、八方睨。
八方睨からは恐怖の連続。蟻の塔渡りから戸隠神社までと、なんともスゴイ山行でした。
もっと鍛えていかないと。そして計画・準備もしっかりしないと。山って怖いと久々に感じた、意義ある山行だったと思います。
勝手に採点
わたし勝手に今回の山行を採点しました!
- 満足度 :
まさに修行の山でした戸隠山。次来るなら紅葉見にかな?鏡池からの戸隠山も見てみたいですね~。
以上、本日の山行記録でした。
ではまた!