こんにちは!
今回も前回から引き続き、北アルプスにある秘境・雲ノ平のお話、3日目です。
前回2日目では、折立からスタートした長いこの山行の目的地・雲ノ平に、ついに、ついに到着したのです!
雲ノ平では雲ノ平キャンプ場にテントを張って、翌日、今日ですね、の山行のために英気を養おうとしたのだけれど!
カミナリ、土砂降り、雨あられ。
テント浸水するくらいの大雨で、ほんとこのまま進んでいいの!?なところから、今日のお話スタートします。
こんにちは。今回は前回から引き続き、北アルプスにある秘境・雲ノ平2日目のお話です。1日目は折立から太郎平小屋、薬師岳と登り、2日目はいよいよ!今回の山行の一番の目的である、日本最後の秘境「雲ノ平」へと登ります!さすが[…]
山のカテゴリ
主な山の基本情報
標高2924.4mの山で日本百名山、信州百名山。三俣蓮華岳から見た山の姿が、鷲が羽を広げているように見えるので鷲羽岳と呼ぶそうな。
比較的なだらかな標高2841.4mの山。日本三百名山、信州百名山です。
雲ノ平のピークで、標高2825mの山。祖母岳(ばあだけ)に祖父岳(じいだけ)、名前おもしろいですね。
祖父岳から鷲羽岳の間にある標高2888mの山。
今回のコースと地図
1日目:折立(標高1350m)→太郎平小屋→薬師峠キャンプ場(標高2294m)→薬師岳山荘→薬師岳(標高2926m)→薬師峠キャンプ場
2日目:薬師峠キャンプ場→薬師沢小屋→祖母岳(標高約2560m)→雲ノ平山荘→雲ノ平キャンプ場
3日目:雲ノ平キャンプ場→祖父岳(標高2825m)→ワリモ岳(標高2888m)→鷲羽岳(標高2924.4m)→三俣山荘→三俣蓮華岳(標高2841.4m)→黒部五郎小舎
4日目:黒部五郎小舎→黒部五郎岳(標高2839.7m)→赤木岳(標高2622m)→北ノ俣岳(標高2661.3m)→太郎山(標高2373m)→太郎平小屋→折立
- 技術度 :
- 体力度 :
アップダウンが多いコース。ばてないようペース配分しっかりと。
- 景観 :
雨で景観まったくなし。無念、残念、くやしいです。
- アクセス:
- 混雑度 :
折立から来るもよし、高瀬ダムから来るもよし。
- 標準コースタイム:6時間20分
- コースの距離:10.0km
- 最小標高: 2361m
- 最大標高: 2926m
- 累積標高(登り):907m
- 累積標高(下り):1088m
登山記録
Day 3
05:00 雲ノ平キャンプ場
天気は雨。
昨日の夜から降り始めた雨が、やまないまま朝を迎えてしまいました。
今の場所は、雲ノ平キャンプ場。じぶんのテントの中に居ます。正直これからどうすんべ。
という状況ですが、進むも戻るも中途半端。進むとすれば、鷲羽岳、三俣蓮華岳を登って黒部五郎小舎へ。
戻るとすれば、雲ノ平の直登くだって薬師沢小屋、太郎平小屋へと行く感じ。いずれにしても、最終的には折立です。
時計回りで進むのか、反対周りで戻るのか。
どっちにしても1日で折立ちょっとキツイ。1泊2日はほしいところ。
とかなんとか考えていたり、朝食食べているうちに、雨がちょっとおさまってきた?
急いでテントをかたずけて、出発準備をはじめます。
そしてそれから30分。
同じくらいの時間なら前に進もう晴れるかも!?
と言うことで、時計回り、鷲羽岳、三俣蓮華岳方面へと行くことに。
スイス庭園スルーして、まずは祖父岳向かいます。
雨は降ったり降らなかったり。
なんとか晴れ間、見れないかしら。。
途中で雪渓、雪田?ありました。
この辺りは、ちょこちょこ雪が残ってましたね。
そうそうこんなとこもあった。
晴れていればそこまで気にならないのですが、雨だとちょっとイライラしちゃう。
ぬれている草木が、顔にあたって冷たいのです。。
さらに!
ザックがいつもより横幅大きくなっていたので、それはもう枝にひっかかることひっかかること。
なんで横幅大きいかと言うと、わたし、サーマレストのZライトソル、ザックの横につけているんです(これはあとでザックの下につけなおしました)。
祖父岳山頂経由して岩苔乗越至る道と、祖父岳、鷲羽岳巻いて三俣山荘へ至る道の分岐です。
わたしたちは、晴れることを信じて祖父岳山頂経由岩苔乗越へと進みます。
大きな岩がゴロゴロあります。
さすが火山と言ったところ。
すべらないよう気を付けながら、岩の上を進みます。
山頂ケルンが見えてきた!
あともうちょっと、がんばりましょう!
とここで、突然ですが、クイズです。
〇ォーリーを探せ!ではなくて、ライチョウを探せ!はじまりはじまり~。
見つけることはできるかな?
はい。それでは答え、行きましょう。
アナタは何羽、見つけることができました?
5羽もひそんでいましたね~。
すごい保護色、かんぺきですね。
話はもどって祖父岳山頂。
ケルンがいっぱいな感じです。
07:03 祖父岳山頂
祖父岳山頂標識コチラ。
まわりの景色はまっ白です。
それではお次、行きましょう。
岩苔乗越向かいます。
いきなり鎖場下ります。
ちなみに、雨の鎖場(ここはロープでしたけど)怖いです。
慎重に降りて行きましょう。
とここで。
ライチョウが あらわれた!
ライチョウが道を阻んでいます!
そこにいると、通れません。。
いや~、今日はライチョウフィーバーです!
1日で1年分、いやもっとかも?のライチョウ見た気がします。
と、話は戻って、岩苔乗越向かう道。
あいかわらずの視界ゼロ。
晴れたらこの道、きっとすごい良い景色。
ですがガスガスだめですね。
心の目でおれにはすごい景色が見えている!
なんて連れが言ってましたが、なんだろ歳だからちょっとおかしくなってきたかな。
もう少し労わってあげないと。
チラッと先が見えてきた!?
一昨日の天気予報では午後から晴れてくるらしい?
そうそう、ちなみになお話ですけど、今回の山行、1日目薬師峠キャンプ場以外は基本電波届いてない。
鷲羽岳山頂だったかな、とか山頂は電波通じたみたいですけど基本は外部の情報わかりません。
あとキャリアは、わたしドコモ、ソフトバンク2つもっていって、ドコモだけかろうじてつながりました。auは試していませんね。
これ完全に私見入っているかもしれませんが、山はこの3キャリアならドコモが一番つながってるかも。
何にせよ、一昨日、薬師峠キャンプ場で見たときの天気予報では午後から晴れるかもしれないと。
予報を信じ、前に進むしかありません。
07:47 岩苔乗越
岩苔乗越到着です。
そのまま先へと進みましょう。
07:59 ワリモ北分岐
水晶岳、鷲羽岳分岐です。
水晶岳に向かった人たちの、ザックが置いてありますね。
当初の計画では、わたしたちもここでザックをデポしていって水晶岳往復してくるはずだったんです。
ですが、天気がまったく回復しないので、泣く泣くあきらめて、そのまま鷲羽岳へと進みます。
ほんと、断腸の思い。
ほんと、後ろ髪引かれる思い。
いいんだ、次は、烏帽子岳、野口五郎岳、水晶岳と裏銀座縦走するんだ~(今時点ではまだ行く日付の目途はたっていない)。
2021.6.19追記 水晶岳、行ってきました!
こんにちは。裏銀座縦走の3話目となる今回は、野口五郎岳から水晶岳へと向かうお話。一応おさらいとして、裏銀座縦走1日目は、高瀬ダムから烏帽子小屋。烏帽子岳に登りました。縦走2日目は、烏帽子小屋からはじまり三ッ岳越えて、[…]
鷲羽岳、と言いながら、最初に登るのワリモ岳。
ワリモ岳は、かなり岩々してますね。
岩には苔?藻?みたいななにかが生えている。
この写真だけ見ると海みたい。
08:22 ワリモ岳山頂
えっちらおっちら登っていって、ワリモ岳山頂、到着です。
山頂と言ってもほとんどスペースありません。
鷲羽岳に行くための通過点。
お次は百名山、鷲羽岳。
今日登る山としては最高峰。
あいかわらずガスってなにも見えませんが、晴れると信じて進みましょう。
話はちょっと遡りますが、実は今日の山行、意外としんどい山行です。
雨で景色がまったく見れない、気分転換できないというのもありますが、祖父岳からずっと登り坂。
08:58 鷲羽岳山頂
日本百名山、41座目鷲羽岳!
おれにも見える!絶景が!(心の目で)
ポップな標識もありました。
標識くらいしか撮るものないので(まわりがなんにも見えません!)、記念に一応パシャリです。
ちなみに。
鷲羽岳、昔は東鷲羽岳とか龍池ヶ岳とか呼ばれたみたい。
変わりと言っては何ですが、次に登る三俣蓮華岳の方が、鷲羽岳って呼ばれたそうです。
そう言う意味だと蝶ヶ岳とかも似てますね。
あ、違うか、蝶ヶ岳は山頂の位置(解釈)がズレたのか。
こんにちは。今回は6月、北アルプスの蝶ヶ岳、常念岳を縦走したお話。蝶ヶ岳ははじめましての山でした。本当なら蝶ヶ岳だけを登る予定だったのですが、あれよあれよと気づいたら、常念岳まで登ってました。王道なら1日目蝶ヶ岳に登[…]
鷲羽岳山頂から、次に向かうのは三俣山荘。
途中に鷲羽池あるそうなので、そこもちょっと行ってみましょう。
鷲羽岳から三俣山荘までは激くだり。
登りの人と、けっこうたくさんすれ違いましたが、みんなずいぶん酔狂ですねえ。
雨の日に山に登ってくるなんて(どの口が言っている)。
写真は、下から鷲羽岳山頂を見上げたところ。
ジグザクジグザグと延々登りが続いてます。
急登・激坂終わったみたい。
三俣山荘目指しましょう。
ってあれ?いつの間にか鷲羽池への分岐、過ぎてたみたい。
まったく気が付きませんでしたよ。。
鷲羽岳絶対リベンジですね。
三俣山荘や、三俣蓮華岳からは、「鷲が羽ばたいているような姿が見れる」な~んて言われている鷲羽岳ですが、恥ずかしがり屋さんなのかわたしたちにはまったく姿、見せてくれませんでした。。
ちなみに雨はますますひどくなる一方。
うんざりしながら歩いていくと、目の前に、人工物が見えてきた。
2021.6.19追記 鷲羽岳リベンジ?登山
こんにちは。裏銀座縦走の4話目となる今回は、水晶小屋から三俣山荘に向かうお話。正直前回から1ヵ月近くぶりの更新となるので(しかも話の途中で止めるなって感じですよね汗)、忘れてしまった方も多かろうと。ということでおさら[…]
10:01 三俣山荘
三俣山荘に到着ですね。
体もずいぶん冷えてきてたし中で休憩しましょうか。
2階が食堂みたいです。
あたたかいものでも食べますか。
三俣山荘展望食堂。
ジビエシチューとかジビエ料理が有名みたい。
食堂中には、こちらもありました黒部の山賊。
なんでも先日、情熱大陸?に店主さんでたようで。
残念テレビ、見ていません。
ジビエ料理を注文!
ではなくて、パスタを注文しましたよ。
一昨日から続く、麺シリーズ完結編。
太郎ラーメン、担々麵に続く流れにのりました。
食後のあとはコーヒーです。
三俣山荘のコーヒーは、サイフォンで淹れるコーヒーです。
冷えた体には最高ですね!
休憩体力回復です。
次は三俣蓮華岳。
鷲羽岳から結構くだっておりているので激しい登り返しが予想されます。
最後に三俣山荘写真に撮って、今日最後の登りを行きましょう。
三俣山荘のテント場越えて、三俣蓮華岳を登ります。
薬師岳、雲ノ平と違ってここのテント場近いです。
思ったよりはゆるやかな登りが続きます。
そして途中で双六岳(すごろくだけ)への分岐あり。
ここで曲がれば樅沢岳(もみさわだけ)とか西鎌尾根経由の槍ヶ岳へと行けますね。
西銀座ダイヤモンドコースと裏銀座縦走コースの道ですね。
ここにもチングルマ、ありました!
小さな花(実でしたね)に癒されながら、一歩一歩、進みます。
11:49 三俣蓮華岳山頂
三俣蓮華岳山頂到着!
特徴的なちょっと曲がった山頂標識。
展望はあいかわらずのゼロまっ白!
2021.6.19追記 三俣蓮華岳リベンジ、双六岳のお話です。
こんにちは。裏銀座縦走の5話目となる今回は、三俣山荘から三俣蓮華岳、双六岳を登って双六小屋に向かうお話。3日目前半戦のお話ですね。3日目はこのあとメインの槍ヶ岳まで登るのですが、いや~この前半戦、天国かな?と思うくら[…]
三俣蓮華岳山頂から次は、本日のお宿、黒部五郎小舎へと向かいます。
広い尾根をくだります。
晴れたらいいのに、晴れたらいいのに。。
ドリカムがあたまをよぎりましたが歌っても晴れることはない。
そうそう、ワリモ岳山頂あたりから、なにかゼッケンつけている人とよくすれ違う。
TJARって書いてあるみたいで、つけてる人に、何なんですか?と聞いてみたところ、どうやらトランスジャパンアルプスレース2018と言う大会の参加者とのこと。
トランスジャパンアルプスレース、なんでも、8/11(土)から8/19(日)に開催された北アルプス、中央アルプス、南アルプスを走る、総距離約415Km、累積標高差約27,000mの鉄人的なレースとのこと。
選考いろいろあるようですが、そもそも参加資格からしてやばい。
- 過去70Km以上のトレイルランニングレースを完走している事
- 過去標高2000m以上の場所において 10泊以上の露営経験がある事
参加している人たち、ほんとすごい人なんですね。
レース中なのに、気軽に声かけちゃってごめんなさい。そしてそれでも親切に応えてくれてありがとう。
雨ですけど、この先気を付けて行ってきてくださいね~。
三俣蓮華岳からくだること1時間。
黒部五郎小舎が見えてきました!
13:12 黒部五郎小舎
黒部五郎小舎の裏側到着。
今日3泊目はテントではなく小屋にしました。
外は雨がひどいので、小屋はほんとありがたい。
中で雨具をかわかして、まったり休憩していると、ちょっと外が晴れてきた。
と言うことで、正面パシャリと撮ってみました。
うーん、雨はあがっているけれど、空は真っ白青空がない。
今日のお部屋はこちらです。
アマツバメちゃんに宿泊です。
小屋はほんといいですね、ご飯も予約したので待っていればでてくるし、なによりテント片付けいりません。
何はともあれ本日の山行はこれにて終了。
今日も一日、お疲れ様でした!
まとめ
今回は雲ノ平から鷲羽岳、三俣蓮華岳、黒部五郎小舎と西銀座ダイヤモンドコース、裏銀座縦走コースをなぞる道のりの3日目でした。
今日が一番いろんな山に登る日だったんですが、残念ながらあいにくの雨。
いつかリベンジしなくちゃね。
勝手に採点
わたし勝手に今回の山行を採点しました!
- 満足度 :
おれの心の目では、すばらしい景色が、見え・・・。
以上、本日の山行記録でした。
こんにちは。今日は日本最後の秘境・雲ノ平のお話、4日目最終日。前回3日目は、雨の中、雲ノ平キャンプ場から鷲羽岳、三俣蓮華岳と登り、黒部五郎小舎へと進んだお話でした。今回は、黒部五郎小舎から黒部五郎岳を登り、その後、赤[…]
ではまた!