こんにちは。
今回は7月に登った西黒尾根からの谷川岳の山行です。
初心者2人をつれた山行でしたが、ロープウェイではなく西黒尾根から登ります(スパルタですかね?)。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、この西黒尾根は「日本三大急登」のひとつに数えられます。
他のふたつは諸説あるそうですが、北アルプス、裏銀座縦走の起点となる烏帽子岳のブナ立尾根や、南アルプス甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根になりますね。
いずれにしても、三大急登。はたして無事に登れるのか。
そしてついで、と言ったらなんですが、前回わたしたち(わたしとhiroone)が登ったときは山頂ガスっていたので、晴れてくれたらうれしいな~。
山のカテゴリ
主な山の基本情報
トマノ耳、オキノ耳の2つのピークがある山。日本百名山。新日本百名山。一ノ倉沢は、剱岳・穂高岳と共に日本三大岩場の一つ。神々の山嶺で羽生が攻略した鬼スラも谷川岳ですね(今回はそちらには行きません)。
今回のコースと地図
西黒尾根の登山口(標高750m)からスタートし、トマノ耳(標高1963m)、オキノ耳(標高1977m)へ。その後谷川岳肩ノ小屋、天神尾根を経て天神平へ。最後は谷川岳ロープウェイで下山するコースです。
- 技術度 :
- 体力度 :
西黒尾根はただ登るだけではなく、鎖場も多いのでバリエーション豊富な道ですね。
- 景観 :
いや晴れました!谷川岳ってこういう展望なのねw
- アクセス:
- 混雑度 :
自動車では、関越自動車道・水上ICへアクセスし、その後谷川岳ロープウェイ駅へと向かいましょう。
- 標準コースタイム:4時間50分
- コースの距離:10.4km
- 最小標高: 750m
- 最大標高: 1977m
- 累積標高(登り):1346m
- 累積標高(下り):1307m
登山記録
谷川岳ロープウェイ
天気は快晴。
谷川岳2回目となる今回は、初心者D君、Sちゃんを連れての「日本三大急登」西黒尾根から登ります。
前回来た時は天気が悪く、なにも見えない山行でしたが、今回はリベンジできるでしょうか。
と言うことで今回は、いつものオジサン2人+ゲストの若者2人の計4人のメンバーでお届けします。
西黒尾根登山口
ちなみに初心者の2人は、今回が4回目の登山です。
一番始めは大菩薩嶺に登り、その後陣馬山・高尾山の縦走、そして前回が塔ノ岳でした。
これはわたしとhirooneのもはや定番になりつつある山の初心者育成コースなのですが、
- 大菩薩嶺でお手軽ハイキング!山の達成感と景色を満喫しよう!
- 陣馬山・高尾山でロング縦走!長時間歩くことをやってみよう!
- 本気の登山「入門編」。塔ノ岳を登ってみよう!
この3つで進んできました。
①の山行で「登れるかも!」という自信をつけてもらい、また山のすてきな景色を堪能してもらう。鉄板だと思います、大菩薩嶺。
そして②では高尾山だから~と言って釣り、実は20kmちかく歩かせる。ここでもういやだ~、になるか続けるかが分かれますw
最後は「登る」登山の入門編にして実はアルプス並みに登っちゃうと言う試練・修行の山、バカ尾根からの塔ノ岳。累積標高1000越えてますw
2人は順調に①、②、③とステップアップし、現在に至る、と言うところです。
しかしまあ、言うてもまだ4回目ですし、なんたって「三大急登」。鎖場もあるので慎重に、ゆっくり登って行きましょう。
西黒尾根は、最初1時間くらいは樹林帯の登り。景色が見えないところ、7月、もう夏なのでムシムシと暑いところを淡々と登ります。
D君とSちゃんはまだまだ元気そうですね!
さらに登り、樹林帯を抜けると。一気に展望がひらけてきましたよ!
ちょっとSちゃん疲れてきたようです。
そんなSちゃんに追い打ちをかけるように、ここからは岩場・鎖場のオンパレードとなりました。
全身を使って、しっかり確実に登って行きましょう。
ちなみに、2人の装備は相方hirooneのお古です。hirooneドラえもんみたいに、頼めば結構何でもでてきます(便利~♪)。
わたし、Sちゃん、D君、hiroone。初心者2人を囲む並び順。
ドラクエで言えば、わたしは戦士ポジ、hirooneおじいちゃんなので丁度魔法使いのポジションですねw
(戦士、勇者、僧侶、魔法使いの順番です)
さきを見ればこの景色。谷川岳がドーンとそびえ立つ!
ふたつぴょこんと猫の耳のように見えるのは、左はトマで右がオキかな?
それにしても今日は、とっても良い天気ですね!(前回のリベンジ果たせそうです!)
みんな無事にクサリ場を登ってきたので、それでは先に進むとしましょう。
ラクダの背
ラクダの背に到着です。ここからもよく谷川岳、トマノ耳とオキノ耳が見えていますね。
というかこの西黒尾根は樹林帯抜ければずっと目の前に谷川岳の雄姿が。見上げながら登ってましたよw
ちょっと尾根を進んでからの、振り返ってのラクダの背。
本当ラクダみたいですね~。
どんどん登って行きましょう!
このあたりになると、SちゃんよりD君がバテ始めました。岩登りがシンドいみたい。
ですが非情にも岩場は続きます(三大急登ですからね)。
がんばれD君!休みやすみ、しっかり確実に行きましょう~。
魔法使いhirooneは流石に2度目だからか、また初心者にあわせたペースだからか、まだまだ余裕ありそうですね~。
結構登ってきましたね~。向かいに見えているのは白毛門かな?コチラもいつか登りたいですね。
なんだったら谷川岳馬蹄型縦走(白毛門~谷川岳)いつかやってみたいです!
話は戻って下の写真、Sちゃんと白毛門ですね。ふと気づいたのですが、なにかSちゃんが写っている写真が多いような気がします。
オジサンは撮りたくないと本能が言っているのでしょうか。それならそれで仕方ないですよね~。
トマノ耳とオキノ耳、大分近づいて来ましたね。
自分達がこれから進む道を確認して、そして平等にちゃんとオジサン(hiroone)写真に入れてパシャリしたら進みましょうかw
青いザックの3人組。目立ちます。チームブルー。
D君とSちゃんのはhirooneのお古だからええと、、、
ザック3つも買ったの?と言うのは置いといて、全部青ってどうなのよ?
さらに今日のいでたちは、Tシャツも青だし帽子も青です!どんだけ青が好きなのよw
ま、人のことわたしも言えないんですけどね、オシャレ登山人になりたいですよね!(オジサンだけどあきらめたくない!)
D君Sちゃん、大分お疲れになってきたようで。ちょっと進んでは休む、ちょっと進んでは休むを繰り返します。
このあたりはガレ沢の頭と言うところかな?
休憩しがてらと言うことで、今まで登ってきた道を見てみましょうか。どうぞ!
うん、みんなよくがんばってここまで来たね。
もう少しで最後の稜線、一歩一歩行きますよ!
トマもオキも近いですね!トマノ耳に登っている人も見えていますよ!
さらに写真ではわかり辛いのですが、このあたりからトンボがたくさん飛んでいましたよ(まだ7月、ちょっと気が早いんじゃないかな?キミたち)。
どんどん山頂近づいてきてます!
西黒尾根の終点あたりは白くなってますね、あれ雪なのか?雪田ですかね!?
もう7月になると言うのに結構雪が残っていましたね~。
迂闊!軽アイゼン、チェーンスパイク人数分もってない!
短い距離ですがツボ足で、気をつけながら登りましょう!
わたし戦士なので、うん、日本語意味不明ですねw
翻訳すると「わたし先行していたので」です。振り返って雪田を歩く、みんなを撮ってみました!
この角度・写真だけ見ると雪山みたいですねw
雪田をなんとか渡りきり、最後の登りが見えました。
待ってろよ!トマノ耳!ラストスパートです!
谷川岳・トマノ耳
そしてついに、ついに到着!谷川岳山頂ひとつめですね。トマノ耳に到着です!
D君、Sちゃんほんとうにがんばったね!
しかしここで終わりじゃありません。ご存じの通り、谷川岳にはもうひとつピークがありますよ。
それではアチラのオキノ耳、ここから10分くらいという事なので、ちゃちゃっと登りにいきましょうか!
谷川岳・オキノ耳
はい、谷川岳山頂オキノ耳、コチラも無事に到着しました!
初心者ふたり、谷川岳初登頂!こんなに良い天気なんてついてるね!
ちなみに、今あらためて写真で見ると、オキノ耳、トマノ耳より山頂標識しょぼいですね。。
揃えてあげれば良いのにね~なんて思っちゃいましたw
オキノ耳の近くには、富士浅間神社 奥の院ありました。
この先さらに進めばクライミングのメッカになるのかな?一ノ倉岳と、茂倉岳などがありますが、今日は初心者連れと言うこともあってここまで。
オキに戻ってそのまま天神平のロープウェイに向かって下山しましょう。
コチラはオキノ耳から見たトマノ耳!
まずはあそこに戻りますよ~。
トマノ耳を越えたら、ひたすらここからは下ります。
下の写真は絶好(絶景)の休憩ポイント、谷川岳肩ノ小屋になりますね~。
2021.7.5追記 冬にここに再訪したとき、わたし運命の出会い、しちゃいましたw
こんにちは。今回は3月・積雪期、その中でも残雪期にあたりますかね、の谷川岳の山行です。夏に何回か登っている谷川岳。雪山もはじめたことですし雪の谷川岳ってどうなるの?ということで行ってみたら。あらまあなんと!全然別の山[…]
登ってきた西黒尾根がよく見えますね。
結構こう見ると、登ってますね~(ほんとう2人とも良く登ったよ)。
天神尾根にも雪が残っていましたよ。さすがに7月、みんな軽アイゼン持ってきていないのか、ここは大渋滞していましたね。。
さらに登りだったらまだ歩きやすいのですが、くだりはツルツル~って下まで行っちゃいそうなので余計に怖いですよね。
男は度胸!雪なんてなんぼのもんじゃい!戦士(わたし)は勇んで先に下っていきます。
天神尾根はロープウェイがあるからですかね、初心者の方も大勢いるからか(中には山登りの恰好じゃない普段着の方もチラホラ)、ここは滑って転んでの阿鼻叫喚の地獄絵図となってました。。
そう言えば、若い子がトレース(踏み跡)がない場所を調子に乗って勢いよく滑り下りてましたけど、勢い止まらなくてその後、雪がなくなった所の岩場に思いっきりぶつかってました。
大丈夫かな?と心配になりましたが、その後起き上がっていたので大丈夫なのでしょう。しかしね、さすがに回り巻きこむかもしれないから、無茶はダメですよ。危ないですからね、本当に(自戒も込めて。戦士だけど「いのちだいじに」ですね)。
天狗の留まり場
雪田を無事に下りきり。しばらく進んでちょうど休めそうな場所を発見です。
ここは大きな岩のある、天狗の留まり場辺りでしょうか。
D君もSちゃんもさきほどの雪道で思いの他神経・体力削られたようです。。
がんばれ、若人!
休憩の合間、振り返って一枚撮ってみる。結構下ってきてますね~。
そして結構雪ゾーン、ありましたね~。
もう少し進んだところでも振り返ってパシャり。
天狗の留まり場からの天神尾根は比較的歩きやすい下り道。
あっという間に熊穴沢避難小屋を越えて、進んでいきます。
お~早い!下りは早いね!
熊穴沢避難小屋から30分もしないうちに、天神平が見えてきましたよ!
谷川岳ロープウェイ天神平駅
天神平からは登った谷川岳が良く見えました。ここでスキーすれば雪の谷川岳も見えるのね~。
トマノ耳もオキノ耳もよく見えますね!
なにはともあれ、谷川岳ロープウェイ天神平駅に無事到着しました。
ロープウェイのチケットを買って、楽して下山、しちゃいましょうか!
D君、Sちゃん(あとhirooneも一応)ほんとうにほんとうにお疲れ様ね。
今日も一日、お疲れ様でしたよ!
まとめ
と言うことで今回は、初心者連れての7月の、西黒尾根から谷川岳の山行でした。
「日本三大急登」と言うことでどうなるものかと思いましたが、天候に恵まれたこともあり無事登ることができました。
前回のリベンジと言う意味でも、快晴の谷川岳は格別でしたね!
これもきっとチームブルーの願いが届いた証拠ですねw(わざわざ全身を青に揃えたのは快晴祈願だったのか!)
ちなみに余談となりますが、わたしたちいつも車で谷川岳にくるのですが、いつか日本一のモグラ駅である土合駅、行ってみたいですね。
下から階段を登ると累積標高スゴイことになりそうですが、そして山登り前に疲れちゃうかもしれませんがw
そして話変わりついでに、谷川岳にくるといつもすごいなあと思うのが田中角栄。
日本で2番目に長い、谷川岳をくり抜いた関越トンネルもそうですし、新幹線もそうですし。
実際歩いて見ると本当に実感しますが、こんなすごい山の下に道作っちゃうんですから。
何はともあれ、西黒尾根から谷川岳、初心者ふたり、D君、Sちゃん、ほんとうにほんとうにがんばりましたね!
2021.7.5追記 秋の谷川岳、最近登った谷川岳のお話もあるのでよろしければ見てみてください!
こんにちは。燃えるような紅葉が見たい。kara(@karalog2018)です。いつも谷川岳は、夏山なら西黒尾根から、冬山なら天神尾根からと決まったコースで登っています。今回は「紅葉の時期はマチガ沢スゴイことになって[…]
こんにちは。kara(@karalog2018)です。みんな大好き谷川岳。いつ訪れてもすばらしい景色を見せてくれるわたしも大好きなお山です。特に冬、雪の谷川岳は格別で。なんだかんだで毎年必ず登っています。この山行は2020年12月。雪山谷川[…]
勝手に採点
わたし勝手に今回の山行を採点しました!
- 満足度 :
D君、Sちゃん、次はどこに行こうかね!?
以上、本日の山行記録でした。
ではまた!