こんにちは。
今回は3月・積雪期、その中でも残雪期にあたりますかね、の谷川岳の山行です。
夏に何回か登っている谷川岳。雪山もはじめたことですし雪の谷川岳ってどうなるの?ということで行ってみたら。
あらまあなんと!全然別の山でした(もちろん良い意味です)。
別の山、と言うのはさすがに言い過ぎでしたかねw
ですがそれくらい夏山から雰囲気が変わり、わたしはもう感動につぐ感動。
さらには!肩の小屋ではわたしの登山人生の転機となった運命の出会いがありました!
本当、すばらしい山です谷川岳。それでは早速行ってみましょう~。
山のカテゴリ
主な山の基本情報
群馬県、新潟県の県境にある山で、トマノ耳、オキノ耳の2つのピークからなる山です。日本百名山。新日本百名山に選ばれていますね。
今回のコースと地図
ロープウェイ天神平駅(標高1319m)から谷川岳肩の小屋を経てトマノ耳(標高1963.2m)、オキノ耳(標高1977m)に至るピストンコースです。
- 技術度 :
- 体力度 :
ひたすら登ります。はじめのゲレンデを登るのがとくにツライ気がしますw
- 景観 :
いや、絶景。ただただ絶景。ああ絶景w
- アクセス:
- 混雑度 :
自動車では、関越自動車道・水上ICへアクセスしましょう。
- 標準コースタイム:4時間20分
- コースの距離:6.6km
- 最小標高: 1308m
- 最大標高: 1979m
- 累積標高(登り):815m
- 累積標高(下り):823m
登山記録
おはようございます。
今日は雪の谷川岳に登ろうと、いつもの相方hirooneさんと、車を飛ばしてやってきました。
天気は快晴!
水上のICをおりた瞬間からもう、ヤバイ景色が待っていましたw
谷川岳ロープウェイ
今日は下から、夏に登った西黒尾根から登るのではなく、ロープウェイを使って天神平からのスタートを予定しています。
さすがにまだまだ雪山初心者。西黒尾根は、難易度高いですからね~。
と言うことで、谷川岳ベースプラザのロープウェイチケット売り場に到着です。
7時からチケット販売開始なのですが、はやくも列をなしている。これスキーじゃないよね?登山ですよね。
スゴイなみんな登るのですね~。
待っている間にふと右側から、人ではないなにかの視線を感じます。
ハッ!
なにかが見えた気がしますw
いつの間にか列は進んでわたしの番。無事にチケット購入できましたよ。
それではロープウェイ、乗りましょう!
天神平
お久しぶりです!谷川岳!
って、おおお!あれ?「はじめまして!」でしたっけ?
それくらいのっけから全然違うw
むしろ以前の山行の記憶がふっとぶくらい、目の前の景色でアップデートされましたw
ワクワクがとまらない。準備を終えたら。
それでは、登山開始と行きましょう~!
まずはゲレンデ横を登るのです。いきなり結構登ります。
以前登った気がするのですが、こんなにはげしい登りだったかしら~?
ゲレンデ横を登りきると、良い塩梅の休憩ポイント。
ここは目の前に谷川岳(トマ&オキ)が見えるので、ほんとステキな場所ですよ~。
ちなみに今日はかなり暑くて、ここから山頂近くまでは、Tシャツ1枚で十分でしたw
次のポイントは熊穴沢避難小屋になりますか。天神山の北側をトラバースするように進みます。
夏山の時は、結構木々の中を通った気がしたのですが、今日はあまり木、見かけませんね。
もしかして木そのものが、雪の下に埋もれているのかも?(もしかしてじゃないようですw)
稜線の雪庇がすごいですね。
3月も終わりと言うのに、雪がこんなにあるなんて。ここには小さいけれど雪庇もありました!
いやはや、豪雪地帯っていうのはスゴイですねえ。。。
一面真っ白だと、邪魔なものがないからか、山の形がよくわかります。
逆に言うとわかりすぎちゃうからこれから先まだまだだなぁと実感しちゃいますねw
前に見えるのは熊穴沢の頭かな?アレを今から登るのかな~?
と思ったら、脇をぐるっと巻いていきます。
(登る方もいるようです。その日の状況次第、ですかね、よ~く見ながら進みましょう)
熊穴沢避難小屋
熊穴沢避難小屋にとうちゃ・・・、どこにあるの?
スゴイ全部埋まっとる!
こんな風になるものなのですね~。思わず笑っちゃいましたw
避難小屋過ぎたら天神尾根がです。そのまま先に進みましょう!
バックカントリーですかね、スキー板担いだ方々にたくさん会いました。
わたしら日帰り装備ですけどひーひー言ってる。板担いで登るなんて、ほんと凄すぎ考えられない!
(でもいつかやってみたいな、なんて憧れちゃいますw)
ここはかなりキツイ登りが続きます!
わたしたちは、天神尾根は下りでしか使ったことなかったのですが、登るのキツイ、急登ですね~。
岩場でちょっと一休み。
ここが天狗の留まり場?と思ったらまだのようです。
おそらく先に見えている岩がそうかな・・・(下の写真です)。
天狗の留まり場
コツコツ登って進んでいくと。ようやく到着、ここが本当の天狗の留まり場。
ちなみに、結構最近まで「留まり場」じゃなくて「溜まり場」だと思ってました(ガラ悪い人たちがいそうですw)
天狗の留まり場からは、そう、たとえるならば、真っ白な壁w
肩の小屋までは目印何もなくて、ひたすらひたすら白い尾根を登ります!
はじめて来て、まわりに誰もいなければここどこを進めばいいか不安になっちゃう場所ですね。
旗の目印ありました!どうやら道はあっているようです(ホッ)。
それからしばらく登っていくと、ようやく、ようやくです。
「ようやく」という言葉が本当にしっくりくるくらいキツかったのですが、肩の小屋、見えてきました!
いろんな意味で、これ本当にホッとしましたw(道があっていた&急登終わり!)
谷川岳肩の小屋、到着・・・しない。今は小屋はスルーして、山頂まずは向かいましょう!
まずはトマに向かいましょう。
トマノ耳
ついた、ついた~!やっとで到着!
谷川岳山頂ひとつ目、標高1,963.2mのトマノ耳に到着です!
標識凍って読めませんw
それではお次はふたつ目、オキノ耳。
右は断崖絶壁ですよ。雪庇とかもあるので下を見ようとして端に行きすぎないよう注意しましょう。
オキノ耳には一旦下ってまた下からググっと登ります。
iphoneで撮っているのですが、空がなにか不思議な色ですね。
こんな景色に出会えるのなら、ちゃんとしたカメラ買おうかしら~?
そのままオキに直登するかと思いきや、一旦ハシゴを外してあるこの岩を巻いていくようです。
よっこらせっと。進みましょう。
オキノ耳
ふたつ目無事に到着しました!
オキノ耳、標高1,977m!ちょこっとだけこっちのほうが高い!
オキノ耳の山頂標識は読めることは読めるのですが、半分埋もれていましたよ。
そして、やってみたかった、ピッケルさして、グリベルマークを再現しましょうw
hirooneのピッケルがグリベルじゃないのが減点ですが、まあ良しとしましょうか。
オキも登ったし、さきに進むにゃ技量がたらん。と言うことで、それでは下山と行きましょう。
まずはトマに戻るのです(↓最後にオキの山頂標識見納め)。
オキから見たトマの山頂、鳳凰みたいでカッコいいじゃない!
鳳凰三山の地蔵岳(オベリスク)に似ています!
こんにちは。今回は7月に1泊2日、テントで登った南アルプス・鳳凰三山のお話です。鳳凰三山(地蔵岳・観音岳・薬師岳ですね)を青木鉱泉からドンドコ沢を登って三山縦走してきたのですが、いや~、これは・・・最高ですね!地蔵岳[…]
トマノ耳、下りる時は楽でしたが、登るとなるとやっぱりキツイ。
ココが最後の登りであろうと一歩一歩進みます。
日差しが強く、なってまいりました!
普段はわたし、サングラスはかけないのですが(😎)、雪山ではサングラスは必需品。
かけないと雪目になっちゃいますよ!
トマノ耳まで登ったあとは、谷川岳肩の小屋までそのまま下りましょう!
おっ!
おおおおお!どうもご無沙汰しておりました!
もしやアナタさまは、下のロープウェイ土合駅でお会いした?
ここまでワンちゃん来れるんだ~。装備もしっかりつけてるし、ほんと良いもの見れました。
ちなみに、冒頭に「運命の出会い」なんて書いてますけど、このワンちゃんではありません(十分に衝撃的でしたがw)。
谷川岳肩の小屋
わんこの話題は終わりです。そしてコチラは行きはスルーした谷川岳肩の小屋。
山頂標識ばりに凍ってますねw
小屋の営業はさすがに(積雪期は)行っていませんが、ベンチもあるのでココで小休憩といたしましょう。
サーモス(テルモス)は本当にスゴイね!こんな雪山でも暖かいままです。
冷えた体に沁みわたる。hirooneの淹れてくれた紅茶は最高でした!(次回も宜しくお願いします)
小屋から見えた、爼グラ(まないたぐら)と平標山まで続く谷川主脈。
とてもすばらしい展望ですね!いつかはあそこ歩いて見たい。冬は厳しいから夏山にでも!なんて景色に見とれながら考えていたのですが。
よ~く見てみる。絶景の谷川主脈、ではなくて。もっと手前、稜線の前。標識の上になにかいますね?
うん、白い達磨、居ますよね?
かなり精巧な作りの達磨さんでしたw
誰が作ったのかはわかりませんが、これが本当の雪だるまですね!
2021.6.28追記
本当に先人に学ぶことは多いです。この時雪だるまを作った方(師匠と呼ばせて頂きます!)は依然わかりませんが、立派に弟子は育っています。
わんこに雪だるま、絶景と、大・大・大・大・大満足です!
ですが時間は有限です。そろそろ下山、しましょうか~。
(最後に山頂を振り返る↓)
天神尾根を下っているときに見た、バックカントリースキーヤー。
気持ちよさそうだな~♪
わたしとhiroone、地道に足で下山です(くやしくなんてないやい!)。
スキー履いたまま登ってくる人たちと、すれ違う。
今日は本当、スキー、スノボ担いできてる人、多かったですよ~。
谷川岳はとくに多いのかな?
行きはあんなに苦労したのに、下りは本当あっと言う間。
結構下りてきましたよ~。今まで来た道、振り返ってみましょう!
天狗の留まり場
天狗の溜まり場、もとい留まり場、通過中w
稜線沿いを下ります。
ここ本当に登ってきたんだなあ(しみじみ)。
登ってくる人たちとすれ違う。
わたしたちロープウェイ始発組だったので、一番早く下山している部類になるのですよね。
結構な数の、登ってくる人たちとすれ違いました(ちょっぴり優越感w)。
周りに誰もいなくなると、相方急に座り込み。
何をするのかと見ていたら、シリセード!はじめました(たいしてうまく下れてなかったですけどね)。
熊穴沢避難小屋
煙突?だけがぴょっこりでてる、雪に埋まった熊穴沢避難小屋。
熊穴沢避難小屋後にして、どんどん先に進んでいきますよ~。
熊穴沢の頭をトラバース。
そのまま先に進みます。
快調に下山は進む。雪山って登りは時間いつもよりかかりますけど、下山は圧倒的に早いですよね。
下の写真はこのあたりから見える、関越トンネル通気口。
ちなみに関越トンネルは今は日本で2番目に長いトンネルとのことなのですが、わたしの中では1番です(田中角栄スゴイ)。
だって今の1番って東京の「山手トンネル」なんですよ?何かちょっと違いません?
関越トンネル
利根郡みなかみ町の谷川岳PAと、南魚沼郡湯沢町の土樽PAの間にあり、全長は上り線が11,055m、下り線は10,926mで道路のトンネルでは日本最長だったが、2015年3月7日に首都高速中央環状線の山手トンネルが全線で開通したのに伴いその座を明け渡し、2018年現在はそのトンネルに次いで2番目、世界でも17番目という長大トンネルでもある。ただ、山岳道路トンネルでは依然として日本最長を維持している。総事業費は当時で約630億円。
出典元:wikipedia
話は戻って谷川岳。下山を続けてまいりましょう。
って、前に見えるあの山を、いまからわたしたち登るのでしょうか・・・?
(あんなところ通りましたっけ?)
結論。登りません。あの山は天神山です。ふもと、東側(写真なら左側)をトラバースして、天神平へと向かいますよ!(良かった!)
人だかりが見えてきました。あそこはスタートして最初についたゲレンデ上のポイント。
みんなあそこで最初の休憩とるのでしょうね~。
ロープウェイ駅、うしろには高倉山かな?最後のくだり、いざ参らん!
わたしはそれが面倒で滅多にシリセードやりません。
ひとさまのトレース消しちゃったりもするので、狭いところ、人の多いところ、急登などではやめといたほうが良いかもです。
斜度が足りず、結局たいしてシリセード進みませんw
結局歩いて下山してやんの~w(シリセードあるある、逆に止まらない人もたまに見かけますが、あれ怖そうです)
谷川岳ロープウェイ天神平駅
ハイ、なんにせよ谷川ロープウェイ天神平駅に無事到着いたしました!
ちなみに天神平駅前に、今日どのくらい雪が積もっているのか測るものがあったので見てみましたよ。
結果は、2.5m!
人がひとり、完璧に埋もる深さです(凄すぎw)
ロープウェイ駅から見納め最後の谷川岳。
今日は本当にありがとう!
貸切状態のロープウェイ(なんて贅沢なんだ)。
それではみなさんごきげんよう~。
今日も一日、お疲れ様でした!
まとめ
と言うことで、今回は3月、残雪の谷川岳の山行でした。
天候に恵まれたのもありますが、いや~景色がすばらしい!
登りはキツかったですけど、それを差し引いてもあまりあるくらいの絶景が待っていました。
登山犬、雪だるま、絶景と、ほんとうにほんとうに良き一日でした。
来年もまた登りにきてみたいですね~!
勝手に採点
わたし勝手に今回の山行を採点しました!
- 満足度 :
この日から本当に毎年登っている雪山谷川岳。人気なのもうなずけますね!
以上、本日の山行記録でした。
ではまた!