霧降高原・天空回廊から女峰山
[山域] 北関東 [CT] 9時間3分 [距離] 14.0km [登り] 1581m [下り] 1580m [日程] 日帰り
こんにちは。kara(@karalog2018)です。今回は去年11月中旬に登った日光三山のお母さん「女峰山(にょほうさん)」のお話です。女峰山と言えば以前お膝元、雲竜渓谷は登ったことがあったのですが、女峰山そのものは「長い」「キツイ」のイメージがあって先延ばしになっていたお山。11月、高山は雪があるので難易度高いし、どこか良いところないかしら?そうだ女峰山残っていたねと、体力あるうちにいっちょやってみっかとオジサン2人で行ってきました(今回もhirooneさんとの山行です)。
こんにちは。kara(@karalog2018)です。今回は厳冬期1月に登った雲竜渓谷のお話です。雲竜渓谷は栃木県にある日光東照宮の裏あたり、女峰山の中腹に位置する渓谷ですね。「氷瀑」、「氷の神殿」の雲竜渓谷。見たいみたいと言いながら、今回[…]
5:27 AM 女峰山・霧降高原からスタート




これもシカよけですかね?回転扉
小丸山山頂(標高1,601m)
女峰山の登り口は今回使用する霧降高原からのコースと、日光二荒山神社からの修験者の道といくつかあるそうです。後者の修験者の道においては標高差1,800m、登り6時間越えの「女峰の馬鹿尾根」と呼ばれるそうで、体力自慢の方ならともかくオジサン2人にはちとキツイ。と言っても今回の霧降高原からのコースも山と高原地図を見る限り登り5時間55分とまあ変わらない。いずれにしても登れば着くさと日が昇る少し前、5:27 AM、霧降高原からシカよけのゲートをくぐり、女峰山登山スタートしました。
霧降高原からはまずは天空回廊と呼ばれる階段を登ります。名前だけ聞けばそれは素敵な場所なのですが、実態は1,445段ある階段の登りです。以前ここはリフトがあったそうなのですが、がんばって登れと言うことでしょうか(苦笑)。階段自体は単調ですが、100段や500段など区切りごとに応援メッセージが書いてあることと、うしろを振り返れば素敵な展望が広がっているのでがんばって登っていきましょう。30分くらい階段登って行けば、この長い女峰山への道のりひとつ目、小丸山山頂到着です。
こんにちは。kara(@karalog2018)です。今回は3月後半の丹沢、ミツマタがSNS上で賑わいはじめたということで、オジサン2人で見に行ったお話です。わたし的にはミツマタを見るだけのゆるふわ登山の予定だったのですが、 […][…]
6:19 AM 日光の夜明け
赤く染まる赤薙山(あかなぎさん)


赤薙山へ


赤薙山山頂直下の樹林帯の急登
赤薙山山頂(標高2,010.5m)
小丸山山頂からは展望の良い笹の尾根を登ります。途中、焼石金剛と呼ばれるポイントを越え、コメツガ林に入る辺りまでは、今回の山行の中でも1、2を争う絶景のビューポイント。眼下に広がる日光の街並みや、丸山、栗山ダム、うしろの高原山とどこまでも広がる景色を楽しめます。コメツガ林に入ってから赤薙山山頂までは、樹林帯だから当たり前と言えば当たり前ですが、展望はなし。普通の登山の場合、樹林帯からはじまって徐々に森林限界を越え展望が広がるのに対し、ここは逆です。真逆でしたね(苦笑)。最初が展望のピークとなり、だんだん展望無くなるという。もちろん各ピークから展望はあるにはあるのですが、最初の天空回廊が整備されすぎていて、残りのコースが味気なく感じてしまうかもしれません(汗)。赤薙山山頂からもまだまだコースは続くので、集中力切らさないよう進まなきゃですね。
左から男体山、前女峰、女峰山


女峰山はまだ遠い
一里ヶ曽根独標(標高2,295m)
赤薙山から奥社跡、ヤハズと歩いて一里ヶ曽根独標(いちりがそねどっぴょう)。赤薙山山頂に着いたのが 07:03 AMで、それから1時間30分の 08:27 AM に独標到着。赤薙山山頂直下が少し気を付けなければならない細尾根、岩のポイントがありましたが、そこを越えればあとはひたすら進むのみ。意外と水平移動も多いので、ここは多少時間を巻けました。と言ってもここまでで3時間登っているので、普通の山なら山頂着いててもおかしくないですね(笑)。
一里ヶ曽根独標からは再び視界が開けます。前には母なる女峰山。意外と遠くに見えるのですが、コースタイムは残り1時間と30分。気を取り直してリスタートしましょう。
一里ヶ曽根は展望抜群


近づいてるよね?女峰山


女峰山山頂、うしろに見えるは帝釈山山頂か


山頂到着!(09:33 AM)
女峰山山頂(標高2,483m)
一里ヶ曽根独標からは、ぐぐっと一旦くだります。稜線歩きの際はアップダウンはつきものですが、それでもげんなりしちゃいますよね。くだりきってからはいよいよ女峰山へのラストの登り。途中、水場を越え、2,318mピークを越え、ロープを登って頂上を目指します。水場から2,318mピークの途中からは、一里ヶ曽根から見えたモアイ岩に行くことができるみたいです。今回はあとで知ったのでスルーしちゃいましたが、岩のそばには十一面観音像があったりと、寄り道してみるのも良いかもしれませんね。
山頂直下はロープのところが要注意です。結構な急登というところと、足元の小石を落とさないように。11月ということもあって岩がツルっツルだったのも少し怖くて慎重にすぎるくらいがよろしいのかと。ロープの箇所を越えればビクトリーロード。ハイマツの中を進んで行って、登り始めから4時間ですかね、女峰山山頂到着です。6時間かかると思っていたのでここはコースタイムが厳しめなのかな?意外と早く到着できました。
女峰山山頂には、滝尾神社奥社の女峰山神社と山頂標識が立っています。展望の方はと言いますと、そらもう絶景。すんばらしい。道の先には帝釈山や、男体山、大真名子山(おおまなこさん)、小真名子山(こまなこさん)と日光の山々、連なっておりました。
女峰山から見る日光連山


専女山から見た女峰山


帝釈山山頂(標高2,455m)
女峰山で山行終了、ではなくて。お隣帝釈山へも足伸ばします。と言うのも「帝釈山側からは女峰山が良く見える」とのことだったので、写真を撮りに行ってみました。女峰山くだりはじめは結構急な下り坂。火山らしい赤い岩がゴツゴツとした急峻な下りなのでご注意を。そのあとも岩のヤセ尾根しばらく続き、専女山の標識があるところへと到着しました。この専女山の標識のあるところは、今回わたしが一番気に入ったところ。女峰山がカッコよく写真に撮れます。そこからさらにさきへと進めばお母さんのお隣帝釈山到着。この先も小真名子、大真名子、男体山と繋げることはできるのですが、圧倒的に時間が足りない(8時間くらいでしょうか)。
帝釈山からは、女峰山から見た日光連山がさらに近くに迫って見えます。小真名子山、大真名子山、男体山の山々と、うしろには息子の太郎山。さらにうしろには日光白根山も見えちゃってたり、日光の山々を一望できます。
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男体山、大真名子山の麓に広がる弥平ヶ原


見納めの男体山、大真名子山、小真名子山




火山、女峰山
帝釈山山頂からあとは下山するのみ。下山と言ってもまずは女峰山へ登り返します。女峰山を登ってからも、独標、ヤハズ、奥社跡、赤薙山と細かいアップダウンを繰り返し、3時間くらいですかね、下山が完了。下山の最後は行きにも使った天空回廊。くだりは早いですね、あっという間。登山客ではない一般のひとたちがヒーヒー言いながら登っているのを優越感に浸りながら眺めてみたり(人としてどうなの)、裾野に広がる良い感じに染まった紅葉を眺めてみたりと観光気分で山行終了。
終わってみれば長いことは長かったのですが意外と余裕をもって歩けました。次登るならもう数週間前の紅葉真っ盛りなときか夏前ですかね、行ってみたい。モアイ岩も忘れないよう行ってみたいですね。
そして最後に。女峰山は火山です。遠目からの写真を見るとよくわかるのですが、大きな火口は長い年月をかけ浸食され、馬蹄形を形づくっています。今回登った女峰山は馬蹄型の西の峰、東の峰は赤薙山となっており、ともに内側の斜面は現在進行形で崩れているそうです(写真にとったレッドバンドなどなど)。そういった意味だと雲竜渓谷も火口の中にあることになるのかな?大自然ってやっぱりすごいんだなあ。
11月に登った女峰山の山行記録。詳細はこちらをご覧ください!https://karalog.com/nyohouz…
今回使用したカメラとレンズ
SONY ソニー Cyber-shot DSC-RX100M6