雲竜渓谷、氷瀑トレッキング
[山域] 北関東 [CT] 4時間50分 [距離] 12.7km [登り] 741m [下り] 745m [日程] 日帰り
こんにちは。kara(@karalog2018)です。今回は厳冬期1月に登った雲竜渓谷のお話です。雲竜渓谷は栃木県にある日光東照宮の裏あたり、女峰山の中腹に位置する渓谷ですね。「氷瀑」、「氷の神殿」の雲竜渓谷。見たいみたいと言いながら、今回ようやく行くことができました。温暖化の影響でしょうか、それとも雪が少ないと言われていた年だったからでしょうか。例年に比べると氷瀑・氷柱は物足りないなんて声が聞こえてきましたが、それでもはじめて見たわたしには十分。すばらしい景色がそこにはありました!
日向砂防堰堤ルート(動画から映像を切り出しているので画質荒いです)
日向砂防堰堤を登る
日向砂防堰堤
雲竜渓谷登山口から日向砂防堰堤へ
日光東照宮の裏側、細い林道を車を走らせ、雲竜渓谷登山口・ゲート前から今回の山行はスタートします。駐車スペースは噂に違わず、ほとんど停められないので早め早めの到着をオススメしておきますね。もし停められないと言った場合も下の神社に停められるそうなので、そこから歩けばたどり着きます(50分くらいかかるとかなんとか)。登山口からのコースは、大きく2つに分岐します。案内標識の手前を左に進む稲荷川展望台を通るアスファルトのルートと、直進、その後橋を渡り稲荷川沿いを歩く日向砂防堰堤(ひなたさぼうえんてい)を通るルート。わたしたち、わたしといつものhirooneさんは、行きは直進する日向砂防堰堤ルートを、帰りはアスファルトの稲荷川展望台ルートをつかってみました。行きの日向砂防堰堤ルートは、橋を渡り見晴台登山口にまず着きます。そこからは少し荒れた道を緩やかに登って行き、40分くらいですかね、そのまま稲荷川沿いを進んでいくと日向砂防堰堤への登りがあります。登り切ればそこには広い広い砂利場(河原)が。丁度日が昇ってきたこともあり、なんともすばらしい景色が見れました。
【道迷い中】日向砂防堰堤にて
道を発見!堰堤近くの階段を登ります。
登り切った先には、小屋とトイレが。
洞門岩まで続く林道
水門のような砂防堰堤を越えて
砂防堰堤越えてスグの道間違え注意の場所
雲竜渓谷までは道間違えに注意です。
日向砂防堰堤からは広い広い平坦な河原を北へと進む、わけではなく。稲荷川展望台ルートと合流するよう西へと進みます。わたしたちはと言いますと、広い河原に引き込まれるように、そのまま奥へ奥へと進んでしまいました(そのまま河原の道を行くこともできるそうですが、道に慣れた方と一緒の方が良さそうです)。ヤマレコのルートはずれの警告のおかげで堰堤まで引き返してきたわたしたち。その後は通常ルートですかね、階段を登り、小屋とトイレがあるところに無事到着。そこからしばらくは平坦な林道を洞門岩まで歩いてきました。ちなみに、洞門岩には車が数台停まっていたのですが、あれゲートをどうやって突破したのでしょう?通常車両は通れない?どういう仕組みか知りたいですね~。そして道はまだまだ続きます。洞門岩からさらに進むと大きな水門のような砂防堰堤が。中を通り抜ければそこからはいつものような登山道。急登がはじまります。ちなみにこの水門のような堰堤を越えた所も道間違え要注意ですよ。なにも気にせず奥へと進むと道を間違えてしまいます。正解は水門を越えてすぐ、一枚上の写真の場所を登るのが正解ですね。
雲竜渓谷前の広場からの下りの階段。ここは何気に怖かった。
雲竜渓谷入り口
氷柱、氷のカーテン
友不知(友知らず)
昔は人が通るのもやっとだったそうです
雲竜渓谷入り口、友不知(友知らず)
水門のような堰堤から急登を登り、さらにまた堰堤を越え進んで行くと、ようやく雲竜渓谷の入り口に到着しました。今日は日が登る前、6時からのスタートで、現在の時刻は8時10分。2時間ちょっとで雲竜渓谷入り口に来ることができました。正直、ここまでの道のりで「氷」を連想させるものがまったくなかったので、この景色を見たときは感動、と言うよりは「ホッとした」と言うのが素直なわたしの感想です(笑)。入り口付近の見どころは道が狭くなっているあたりでしょうか、「友不知(友知らず)」。昔はなんでも人がひとりなんとか通れるかくらいの場所だったとか。温暖化の影響なのか、今年がとくに雪が少ないからでしょうか、ひとりどころか何人も通れるくらいの広さになっていますが、いつか氷がもっと張っているときに、ここを通ってみたいですよね。
雲竜渓谷、さらに深部へ
燕岩、氷柱群
燕岩(つばめ岩)
友不知(友知らず)からさらに雲竜渓谷を奥へと進むと、氷柱が連なる燕岩と呼ばれるところに到着しました。ここも雲竜渓谷では見どころのひとつらしく、朝早く、氷柱が溶けていない時間帯ならば氷柱の裏に回って見ることができるそうです。わたしたちもここを見るためにヘルメットを持参していましたが、ちょっと氷が少なすぎますね、また暑さで氷が溶けかかっているような気もしますし、裏に回るのはまた今度のお楽しみと言うことで。
高さ100m以上あると言う雲竜瀑
雲竜瀑(滝壺)
雲竜瀑(滝壺)
燕岩からさらに雲竜渓谷の深部へと。一見燕岩から先に進めなそうに見えますが、右の斜面を登って行くと、雲竜爆の滝壺に行くことができます。ただし、ここの登りは結構怖く、且つ雪が溶けかかっているとかなり危ない場所でもあります。アイゼンは必ず装備して、ひとひとり通れるかの道を注意しながら登っていきましょう。そしてなんとか先へと進めば、「そうそう!これよ!これがわたし見たかったのよ!」とかならずみんなが唸ること間違いなしの、迫力満点の雲竜瀑が目の前に。高さ100m以上あると言う(160m?)この雲竜瀑は圧巻で。さらにそれが凍っているなんて、なんて自然は偉大なのでしょう。
氷瀑と雪だるま
雲竜瀑ではアイスクライミングをやられる方もいるとかいないとか。今日は天気があいにくだったという事もあってか、それとも暖冬で氷の状況が悪いからか見かけることはありませんでした。アイスクライミングを見ることができないのは残念ですが、人が少ないと言うことで、ゆっくり雪だるま、作れそうですw(わたし恥ずかしがり屋なので、なるべく人目につかず雪だるまをつくりたいのです)
見納めの氷瀑
雲竜瀑(滝壺)から燕岩へ
燕岩の氷柱群を見下ろす
溶ける音もまた風情がありますね
再びの友不知(友知らず)
雲竜渓谷、氷の神殿
雲竜瀑(滝壺)から燕岩、友不知(友知らず)、最後は階段を登って広場までと、雲竜渓谷から戻ってきました。戻ってきた頃にちょうど天気が良くなるという山あるある。また雲竜渓谷に戻ってみようか!などと思わなくもなかったのですが、さすが人気のスポットですね。気がついたら人がたくさん登ってきました。晴れの日の雲竜渓谷は次回以降のお楽しみと言うことで。氷の神殿「雲竜渓谷」、次はもっともっと雪の多いときにリベンジしましょうか。
稲荷川展望台
日向砂防堰堤(日本一の砂防ダム)
稲荷川展望台 日向砂防堰堤(日本一の砂防ダム)
下山は稲荷川展望台を通るルート。と言うことで稲荷川展望台に寄ってみました。展望台からは、日本一という(行きに通りましたね)日向砂防堰堤を上から見ることができました。うしろにある山々は、女峰山とか赤薙山あたりになるのでしょうか。どちらも未踏の山なので、ちょっと自信がありません。ちなみに「ダム」と言ったり「堰堤(えんてい)」と言ったり表記が揺れておりますが、どちらも英語だと「DAM」ですね。なんでも15m以上の高さがあるものをダム、それ以外は堰堤と呼ぶそうですよ。砂防堰堤(ダム)についてもっと詳しく知りたい方は、以下のURL見てみてくださいね。
日光砂防事務所・国土交通省 関東地方整備局・日光砂防の代表砂防施設…
中禅寺湖越しに見える狸山から半月山、中禅寺山、社山
社山、錫ヶ岳、日光白根山もギリギリ見えている?
厳冬期の中禅寺湖
厳冬期、中禅寺湖と日光の山々
その後、雲竜渓谷登山口まで無事下山できたわたしたち。コースタイムはだいたい休憩入れて5時間でした。お昼前、11時には下山ができてしまったので、さすがに帰るのはまだ早い。そう言えばいつも食べたいと言って食べていなかった中禅寺湖そばのトンカツ浅井、今なら空いているんじゃない?と車を走らせ行ってみました。トンカツ浅井、12時前には到着したのですが、いや12時近くだからですね、ちょうど席が満席で、待つ間ブラブラと中禅寺湖湖畔を散策。以前登った狸山から半月山、中禅寺山、社山の山々や、日光白根山も見えているかな?厳冬期の日光の山々を堪能させて頂きました。トンカツをおいしく頂いた後は、歌ヶ浜に寄り道し、中禅寺湖越しの男体山を拝む。男体山は5月、山開きまで登れない山なので雪山男体山は体験することができませんが、雪を被ったお姿が見れただけでも良しとしましょう。最後は盛大に雲竜渓谷から話がそれてしまいましたが、日光良いですね、見どころたくさん。実はまだ戦場ヶ原は行ったことないし(紅葉の時期や、スノーハイクなどでしょうか)、女峰山、太郎山(日光三山)も登ってみたい!
こんにちは。kara(@karalog2018)です。今回は10月後半、奥日光になるのでしょうか、ならないのでしょうか。いずれにしても「日光」の中禅寺湖を挟んで男体山のお向かいにある、半月山、社山のお話です。歌ヶ浜第一駐車場に車を止めて、中[…]
こんにちは。今回は日光、中禅寺湖の近くにある二荒山神社中宮祠から登った男体山のお話です。男体山は日光二荒山神社の境内地にあるということで、山開きしている間しか登れない山なのです。2018年は5月5日に山開きをしまして[…]
今回使用したカメラとレンズ
SONY ソニー Cyber-shot DSC-RX100M6