7月初夏の鳥海山
[山域] 東北 [CT] 9時間36分 [距離] 15.8km [登り] 1322m [下り] 1320m [日程] 日帰り
どうもご無沙汰しております。月一更新がすっかりおなじみとなったわたくしkaraです。ブログ更新もせずになにをしていたのか?と言われたら、MOTHER2をNintendo Switch Onlineでやっていました。昔プレイしたことがあったはずなのですが、いやすっかり忘れていましたね。ひさびさにプレイするとうん、面白い。「どこでもセーブ」や「巻き戻し」が便利すぎて、気軽にプレイできちゃいました。とまあこういった類の話はTwitterやほかで話すとして、閑話休題、話を戻して今日は東北、山形と秋田に跨る鳥海山のお話です。わたくしじつは母方の実家が秋田でして(マザー!!)。日本百名山を一応やっているので、最後はこの鳥海山で締めよう、なんて思っていたのですが、SNSですばらしい鳥海山の景色がテロのように連日舞い込んできて。しらべてみるとどうやら鉾立(ほこだて)から登った御田ヶ原から見た景色らしいと。居ても立っても居られなくて、片道7時間、車飛ばして行ってきました(笑)。
象潟口(鉾立)ルートから御浜小屋
スタートは鉾立(ほこだて)で間違いない。間違いないのですが、いかんせん出発が速すぎて、まっくらなので写真がブレブレ。つかえるものが一枚もありませんでした(涙)。と言うことで写真はいきなり御浜小屋(おはまごや)からはじまっていますが、ちょっとだけその前の道を口頭(文章)でお伝えしますね。まずはさきほどもお伝えしたとおり、象潟口五合目鉾立(きさかたぐちごごうめほこだて)を1時46分に出発しました。なぜこんなに早い時間に出発したのかと言われると、御田ヶ原で日の出を見たかったから。登山口から御田ヶ原までは、CTが2時間30分。日の出が4時30分なのでゆっくり登ればちょうど朝日を拝めるだろうとまっくらな中からスタートしました。ヘッデンたよりの山行でしたがこの日は月明かりが非常に明るかったのと、象潟口コースの道はすごく整備されていて、ずっと石畳の道だったので不安個所は特になし。白糸の滝や賽ノ河原など見どころもポイントポイントあったはずなのですが、暗すぎて見るものもなし。そんなこんなで想定よりも大分まいて、3時30分に御浜小屋、あっと言う間に着いちゃいました。日の出まではあと1時間。ゆっくりゆ~くり御田ヶ原へ向かいましょう。小屋からまずは扇子森(せんすもり)へ。御浜小屋うしろから見える、月明かりに照らされた幻想的な鳥海湖。うっすらうしろには月山ですかね、見えてます。のっけからすばらしい景色が見えちゃってますけどそのまま先へと進みましょう。
御田ヶ原、朝日の鳥海山
4:07 AM 御田ヶ原到着。それから20分朝日を待って、ついに太陽が昇ってきました。ここの景色はSNSでたくさんの写真を見て知っていましたが、是非ともご自身の目で確かめてください。わたしのしがない文章力では、とてもとても伝えられない。しいて、しいて一言いうのであれば、「最高」でしたの一言ですね(笑)。
八丁坂
扇子森、三峰、二峰、笙ヶ岳(しょうがたけ)と続く
七五三掛(しめかけ)
来た道を振り返る。右奥には稲倉岳
千蛇谷の雪渓を渡る
結局御田ヶ原には1時間くらい居たようです。放っておくといつまでもこの景色に浸ってしまう、今日のうちにまた片道7時間帰らにゃならんということで、後ろ髪引かれながらも八丁坂と、その先へと進んで行きます。八丁坂から少し先には七五三掛(しめかけ)と外輪山・千蛇谷分岐と続いていました。外輪山・千蛇谷分岐はその名の通り二手にわかれますが、わたしは登りで千蛇谷を。くだりは外輪山経由としました。まず登りでつかった千蛇谷ですが、一旦下ってそこから登り。正直御田ヶ原の景色がピークだろうと思っていたのですが(ごめんなさい)、下った先には壮大な自然の景色が広がっていました。調べてみると、鳥海山自体何度かの山体崩壊で形作られていたとあるのですが、ここ千蛇谷は色濃くそれを表していて、なんでもここを崩れ落ちた岩はにかほ市の海岸まで流れていったとか。自然って本当にすごいですよね。興味を持った方は、気象庁のページなど、いろいろ調べてみてくださいね(東鳥海山馬蹄形カルデラやら西鳥海山馬蹄形カルデラとかでてきます。面白いですよね)。あ、ちなみに雪渓はノーアイゼンで登れましたが不安な方、またくだりで使う方はチェーンスパイクもっていくといいですよ。
⑨の標識発見です。新山山頂へと向かいましょう。
山頂御室小屋、鳥海山大物忌神社
5時40分に千蛇谷を登り始め、6時34分に御室小屋到着。雪渓渡りなどもありますが、ここはしっかり登る道でした。小屋までつけばあとはもうすぐ。あせらずじっくり行きましょう。そして御室小屋ですが、こちらも宿泊可能です。本当なら片道車で7時間、なんて馬鹿なことやらずにここ御室小屋に泊まればよかったのですが、なんでかこの日は日帰り登山(自分でもなんでかわからない。次回は泊まろう)。この小屋近くには鳥海山大物忌神社(ちょうかいさんおおものいみじんじゃ)もあるようで(写真撮るの忘れました)、神社好きは是非ともチェックしてみてください。
新山山頂は岩場のアスレチック
鳥海山、新山山頂(標高2,236m)
7時6分、鳥海山最高峰の新山山頂到着です。御室小屋からはまさかまさかの岩登り。正直鳥海山登り始めたころにはこんな場所があるとは思ってもいませんでした。そして登るだけではなくくぐりもするなんて。本当にいろんな意味で期待を裏切る(展望が楽しめる)、バリエーション豊かな山ですね~。
次は外輪山、七高山へ
まぶしい太陽。最高の天気ですね!
七高山頂(標高2,229m)
新山お次は外輪山。七高山(しちこうさん)へと登りましょう。七高山への道のりは、1.山頂おりて岩をくぐって(胎動くぐり)、2.小屋近くまでおりたら、3.(壁のようにそそり立つ)外輪山を登る。簡単に3ステップにまとめてみましたが、2は雪だらけですべりそうだし(チェーンスパイクつけました)3の登りはただただシンドイ(後半戦の登りはキツイ)。まあブチブチ言っていますが、7時46分、七高山山頂到着しました。ここまでくればあとくだるだけ。おあと、うれしい話をもうひとつ。ここ七高山まで登ってくると、また(また!)鳥海山の景色が変わります。さきほどまでいた新山を眺めてみると、それは見事な溶岩ドーム。正直ここまで自由自在(変幻自在?千変万化?日本語ちょっとムズカシイ)、見る場所によって表情変わる山もめずらしいんじゃなかろうか。
1801(享和元)年の噴火でできた新山溶岩ドームは直径300m、比高は70mあります。この噴火でできた新山( […]…
外輪山のふちを歩いて下山開始
新山溶岩ドーム全景
行者岳山頂(標高2,159m)
七高山からは、さきほども言いましたがくだり一辺倒。途中、行者岳、伏拝岳(ふしおがみだけ)、文殊岳(もんじゅだけ)と外輪山をめぐりますがピークらしいピークはありません(登りだったら気が付くのかも?)。とくに行者岳なんてわたしこのブログ書くために写真見返してはじめてピークに気が付きました(苦笑)。上の写真だと非常にわかりづらいのですが、ハシゴかかっている場所に山頂標識ありました(ハシゴに集中して気付かなかったのかなあ?)。
行者岳を越えると急に雲が湧いてきました(あらまあ)。
雲があればあるで、より荘厳に見えてきますね。
8:39 AM。伏拝岳(ふしおがみだけ)山頂
山の天気は変わりやすい
ぐるっと歩いてきましたよ。9時19分、外輪山・千蛇谷分岐返ってきました。ここから振り返って新山を、と思ったらあたり一面真っ白け。「山の天気は変わりやすい」。まさにこの通りで七高山では「なんてすばらしい天気なんだ!」と思っていた青空が、今はすっかり曇り空に。個人的なイメージですが、日本海側の山は天気がむずかしいというイメージがあって、そういう意味だと山頂登り切るまで晴れただけでもめっけもんだったと考えるべきかしら。
青空を狙って。鳥海湖。
ヨツバヒヨドリ
象潟口五合目鉾立
9時53分御田ヶ原。朝日に染まった鳥海山ではなく青空のもとの鳥海山を見たかったのですが、願い叶わず。山頂まで絶景続きだったので良しとするかな(これ以上は贅沢ですね)。10時19分御浜小屋到着。相変わらず鳥海山方面はガスガスですが、鳥海湖の方はすこし青空がでている。チャンスを狙ってパシャリと一枚。御浜小屋から象潟口(鉾立)までは展望はほぼなし。白糸の滝、見たかったな~。下山時の感想としては、のぼりは良かった石畳の道が、くだりだと結構足に来ますね(足の裏が痛い)。またのぼってくる人が多いこと多いこと!下山したとき鉾立の駐車場がパンパンになっていて、これか!混むってこのことか!と自分が来たときはガラガラだったのでつい独り言ちちゃいました。そして11時18分、駐車場に無事、下山完了。後半戦、文殊岳以降はガスっちゃったけど、これはまた来いってことでしょうね~(ぜったい行きます!)。
朝日と鳥海山
花の百名山、鳥海山。
と言うことで母のふるさと鳥海山でした。じつは小さいころ、高校生になるまでは毎年夏秋田に帰省していて、その中のどこかで「鳥海山に行こう!」ってなってたんですよ。で、おぼろげな記憶ですが5合目(鉾立でしょうね、きっと)まで車で行ったら雨に降られ、撤収した記憶は残っています。その時晴れて登っていたらもっと早く山をはじめていたのかな?それとも疲れて嫌いになってた?たらればなので考えても仕方のないことなのですが、そう考えてみるとちょっとおもしろいですよね。そして写真ではバンバンご紹介していた(文章ではあまり触れていませんでしたが)「花の百名山」こと「鳥海山」のお話を最後に少しだけ。いやね、「花の百名山」って、いままでいくつかは登ってはいるんですよ。たまたま花の少ない時期だったのかもしれませんが、この鳥海山ほど「花の百名山」を感じた山はなかったです。思い出補正等いろいろはいっているかもしれませんが、見る場所見る場所お花畑と絶景続きで(笑)。それと今回やり残したことに「青空の元の御田ヶ原からの鳥海山を見てみたい」と言うのがあるのですが、それとおなじくらい「チョウカイフスマを撮ってみたい」というものがありまして。この「チョウカイフスマ」、すごく小さい白い花なんですが、名前にも「チョウカイ」とついている通り、鳥海山固有の花なんですって。次はしっかり意識して見つけて、写真にバッチリ収めてみたい。あ~、そう意味だとやり残したこと、やりたいことはまだまだありますね。(花の百名山もう関係ないですが)「別コースからいろんな鳥海山を見てみたい」、「紅葉や雪など違うシーズンの鳥海山を登ってみたい」。あれ?あと何回鳥海山登ればいいの?
ひさびさ東北の山は、母の故郷、鳥海山へ。母は秋田県にかほ市の出身なのです。百名山の締め括りに来てみたいな〜なんて考…
今回使用したカメラとレンズ
SONY ソニー Cyber-shot DSC-RX100M6