【奥只見の秘境】日向倉山と未丈ヶ岳・4月残雪期日帰り登山

 

奥只見の秘境、日向倉山と未丈ヶ岳

 

[山域] 上信越 [CT] 7時間44分 [距離] 16.0km [登り] 1491m [下り] 1491m [日程] 日帰り

こんにちは。kara(@karalog2018)です。今回は4月の山行、新潟にある日向倉山と、そのさらに先にある未丈ヶ岳に登ったお話です。この日向倉山については前回もブログに書いていますが、藪だらけなので雪のある季節にしか登れないお山。しかも登山口は豪雪地帯で有名な奥只見シルバーラインの真っ只中にあるので、雪解け、冬期閉鎖が解除されないとたどり着けないと言う秘境中の秘境。とは言え一度は見てもらいたいと言うことで、日向倉山のすばらしい展望と、「行きはよいよい帰りは」なとてもハードな未丈ヶ岳と2つの山行記録を今日はお届けしたいと思います。

前回の山行はコチラ

こんにちは。だいぶ更新に時間がかかってしまいましたが、4月の後半(4/21)に登った日向倉山のお話です。今回登った日向倉山は、前回登った守門岳と同じく新潟にある山で、コチラもいつか必ず行こうと思っていた山。なんと言っ[…]

残雪期・日向倉山

 


 

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・奥只見シルバーラインを越えて、日向倉山へとやってきました。

奥只見シルバーラインを越えてやってきました。

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・それではここから、日向倉山登山開始です!

日向倉山登山開始地点

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・赤崩山の支尾根まずは赤崩山の支尾根を登ります。
残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・眼下に白光岩橋、左奥には会津駒ヶ岳眼下に白光岩橋、左奥には会津駒かな?

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・裏越後三山

いきなりご褒美。裏越後三山

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・赤崩山の尾根はなかなかの急登です

赤崩山の支尾根はなかなかの急登ですよ。

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・振り返ればそれは見事な荒沢岳

日向倉山は見どころが沢山ありますが、荒沢岳のこの景色が一番好きなのです。

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・赤崩山鞍部

1時間ほど登り、ようやく赤崩山の鞍部へと到着しました。

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・青空の下の日向倉山

 

奥只見シルバーライン

 

例年ですと3月下旬から4月上旬くらいでしょうか。奥只見シルバーラインの冬期閉鎖解除を今か今かと待ち望み、ようやくこの日がやってきました。朝イチ車を走らせて、新潟県魚沼市下折立、みみずく広場の近くにあるシルバーラインゲート前で待機です。朝6時にゲートが開き、一路日向倉山登山口へ。もう少し詳細に説明しておくと、登山口は奥只見シルバーラインをしばらく道なりに進み、途中トンネル内に銀山平の分岐があるのでそれを右に曲がります。曲がるとすぐにトンネルをぬけて、目の前に橋(白光岩橋)があらわれるので、その手前右あたりが登山開始地点(クリックするとGoogleMapが開きます)となります。奥只見シルバーラインの冬期閉鎖解除の詳細については、下に魚沼市のリンクを貼っておくのでそちらから確認してくださいね。そして登山開始地点からはまず赤崩山の支尾根を登ります。なかなかの急登でキツイ尾根ですが、振り返ればいきなりの絶景。すばらしい展望を眺めながら、ゆっくり登っていきましょう。1時間ほど支尾根を登れば雪庇がせり出す赤崩山の鞍部。そこまでたどり着けたなら、ここからしばらくは360度の絶景尾根歩きがはじまります。疲れた体を休ませながら、日向倉山へと進んで行きましょう。

 


 

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・目指す未丈ヶ岳

本日目指す未丈ヶ岳。頂はまだまだ遠いです(右端はピークではありません)

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・日向倉山の稜線を歩くまずは目の前、日向倉山に向かって進みます。
残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・右手に見える荒沢岳右手には常に、見惚れてしまう荒沢岳

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・うしろには越後駒ヶ岳、中岳と、赤崩山へと続く尾根道

うしろには中岳、越後駒ヶ岳と赤崩山へと続く尾根道

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・すばらしい青空の下すばらしい青空。今日は良い日になりそうです。
残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・稜線歩き日向倉山の尾根はとても広い尾根道です。

 

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・4月だというのに一面真っ白な雪景色4月だというのに一面真っ白な雪景色。
残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・白い尾根と登山者タイミングが難しい山だからか登山者の数は少ないですね。

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・日向倉山

あらためて、日向倉山を正面から一枚。

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・裏越後三山(荒沢岳・中岳・越後駒ヶ岳)

いつかは縦走してみたい裏越後三山(荒沢岳・中岳・越後駒ヶ岳)

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・中荒沢「日本一容易に行ける万年雪」を擁する荒沢岳中荒沢「日本一容易に行ける万年雪」を擁する荒沢岳
残雪期・日向倉山、荒沢岳のうしろには尾瀬、燧ヶ岳荒沢岳のうしろには尾瀬のシンボル、燧ヶ岳
残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・埋もれた藪を越えて日向倉山山頂へ埋もれた藪を越えて日向倉山山頂へ
残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・日向倉山山頂ワレ日向倉山山頂到着ス

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・日向倉山山頂とだれかがつくった雪だるま

 

日向倉山山頂(標高1430.6m)

 

裏越後三山(荒沢岳・中岳・越後駒ヶ岳)、越後三山(中岳・越後駒ヶ岳・八海山)。尾瀬のシンボル燧ヶ岳に会津駒ヶ岳などの尾瀬の山々。日向倉山山頂からはすばらしい展望が広がります。とくにわたしのお気に入りは登山開始地点からずっと見えている日本二百名山「荒沢岳」。まだ実は未踏の山とはなりますが、「日本一容易に行ける万年雪」中荒沢や、夏を過ぎると見られるという幻の滝「本城の滝」などそそりますよね(笑)。

 


 

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・日向倉山の雪だるま
残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・日向倉山の雪だるま、コラボ

 

日向倉山の雪だるま

 

そして恒例行事の雪だるま奉納。と思ったら、すでに上の写真を見てお気づきかとは思いますが、先客がたくさんいらっしゃる!こちらは先日登っていたというインスタグラムでフォローさせてもらっているKaoriさんと息子さんの作品でした(笑)。今年は虎をつくったりとほんと素敵なご家族で、いつか新潟の山で会ってみたいな~。雪だるまだけは先にコラボと言うことで、雪だるま(大)の頭の上、一番左にひとり増やさせてもらいました(笑)。

 


 

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・日向倉山山頂から尾瀬方面、燧ヶ岳を望む

日向倉山山頂から尾瀬方面、燧ヶ岳を望む

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・日向倉山山頂から見た未丈ヶ岳日向倉山山頂から見た未丈ヶ岳
残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・さらに視界を右手に移すと会津朝日岳や会津駒ヶ岳さらに視界を右手に移すと会津朝日岳や会津駒ヶ岳が。

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・それではいよいよ未丈ヶ岳へ

それではいよいよ未丈ヶ岳へ

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・日向倉山から未丈ヶ岳へと続く稜線長いながい、日向倉山から未丈ヶ岳へと続く稜線歩きのはじまりです。
残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・未丈ヶ岳まずは日向倉山からぐっと下ります。

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・最低鞍部から見た1,376m峰

大きく下りきった鞍部から。手前のピークが1,376m峰。そのうしろが未丈ヶ岳山頂です。

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・1,376m峰ずっと1,376m峰を未丈ヶ岳山頂だと思っていました(苦笑)。
残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・未丈ヶ岳と1,376m峰日向倉山以降は多数のクラック、藪越えあり。充分ご注意ください。

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・1,376m峰から見た日向倉山

1,376m峰から見た日向倉山

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・1,376m峰の急登を登ります

下りきった分を取り戻すべく、急登を登り続けます。

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・1,376m峰から見た未丈ヶ岳

1,376m峰ピークを越えて。目の前には未丈ヶ岳

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・1,376m峰

 

1,376m峰

 

Kaoriさん親子の雪だるまを見てほっこり、もうおなか一杯なところはありますが、今日はまだまだ山歩き続きます。それでは行きましょう!未丈ヶ岳へ。と言うことで日向倉山から歩いて行ったわけなのですが、はじめはぐぐ~っと下ります。展望は未丈ヶ岳含め最高なのですが、あまりにも下るので、帰りがちょっと心配です(登り返しがしんどそう)。そんな気持ちとは裏腹にどんどん下って日向倉山と未丈ヶ岳の間の鞍部へ到着。目の前には高くそびえる頂が。これ登り切ってわかりましたが、未丈ヶ岳の山頂ではありません。名前のない、1,376m峰というところ。日向倉山への尾根歩きをしていた際に、ピークに見えた「右端はピークではありません」と書いたあの場所ですね(苦笑)。ず~っとここが未丈ヶ岳だと思ってました。。位置的にはようやくここで日向倉山と未丈ヶ岳の半分くらい。まだまだ先は長いのです。

 


 

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・手前に大鳥沢、奥には尾瀬の山々(会津駒ヶ岳、蛭ヶ岳)

手前は大鳥沢(かな?)、奥には尾瀬の山々

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳西側(左)には未丈ヶ岳の登山口、泣沢登山口(椎内小屋)があるそうです。
残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳1,376m峰からまたまた下って登り返す。

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・1,376m峰と日向倉山

1,376m峰(左手前)と日向倉山(右奥)

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・じわりじわりと未丈ヶ岳山頂へじわりじわりと未丈ヶ岳山頂へ
残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・なかなか見えてこない未丈ヶ岳山頂なかなか見えてこない山頂

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・未丈ヶ岳山頂

お願いここが山頂であって!(-人-)

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・未丈ヶ岳ビクトリーロード

やっかいな藪と崩れそうな雪道を乗り越えて。ここが未丈ヶ岳山頂で良いようです!

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・日向倉山へと続く稜線。うしろには荒沢岳

山頂手前。来た道を振り返る。日向倉山とうしろには荒沢岳。

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・未丈ヶ岳山頂

ワレ未丈ヶ岳山頂到着ス!

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・未丈ヶ岳山頂から見た浅草岳と会津朝日岳
残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・開けた雪原

 

未丈ヶ岳山頂(標高1,552.8m)

 

日向倉山以降は多数のクラック、藪越えがあります。とくに先ほどの1,376m峰を未丈ヶ岳方面へ下るところは今日一番の難所でした。ほかにも未丈ヶ岳山頂直下、ここも暑さで雪が崩れやすく、藪越えを強いられたいやらしいところ。例えるなら日向倉山までは難易度「ノーマル」でしたが、未丈ヶ岳に向かうとなると、一気に難易度「ハード」になりました。具体的には雪の状態に大きく左右されますが、先述のとおりクラック、藪越えが多いことと、なにより距離が長いこと。アップダウンも多いですし、シルバーラインは夜間通行止め(18時~翌朝6時)になってしまうので時間制限もかかってくると言う鬼畜さ。正直残雪期は日向倉山までで充分だと思います(笑)。きもち少しだけ日向倉山から未丈ヶ岳へ向かってくだれば絶景が見れるので、あとは引き返すことをおすすめします。とは言え未丈ヶ岳が悪い山かと言えば決してそうではなく。今回は雪のある季節に登りましたが紅葉の季節はまた格別だそうで。なんでも山頂から見えるこの広い雪原(上の写真ですね)が、見事な草紅葉で覆われるそうです。登山口(泣沢登山口)も、シルバーライン少し手前から、シャッターを開けて入るというおもしろ設定があるようなので、いつかチャレンジしたいと思います!

 


 

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・未丈ヶ岳の雪だるま

未丈ヶ岳山頂でももちろん作ります、雪だるま。

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・越後三山と雪だるま

 

未丈ヶ岳の雪だるま、越後三山と雪だるま

 

それではつくりましょう。雪だるま。バテバテになりながらも登った未丈ヶ岳に記念にひとつ作らせて頂きました(笑)。そして未丈ヶ岳山頂からも見事な越後三山が。三山にちなんで3つのだるま。こちらも置かせて頂きましたよ(笑)。

 


 

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・未丈ヶ岳山頂(尾瀬方面)

シルバーラインが閉まる前に下山しないと。

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・下山開始、日向倉山へ日向倉山へと戻りましょう。
残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・裏越後三山+越後三山(荒沢岳・中岳・越後駒ヶ岳・八海山)裏越後三山と越後三山(荒沢岳・中岳・越後駒ヶ岳・八海山)

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・1,376m峰のエグい登り返し。この藪越えがいやらしい。

1,376m峰のエグい登り返し。この藪越えがいやらしい。

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・1,376m峰から見た日向倉山

1,376m峰から見た日向倉山。一旦下ってまた登るのか(涙)

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・日向倉山のプチ雪庇日向倉山のプチ雪庇
残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・ホイップクリームみたいに真っ白ですねホイップクリームみたいに真っ白ですね

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・日向倉山最後の登り

日向倉山最後の登り

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・日向倉山ビクトリーロード

帰ってきました。日向倉山山頂です(写真は山頂少し手前)。

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・日向倉山山頂からの展望

日向倉山山頂からの展望ご覧あれ。

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・越後駒ヶ岳と登山者たち

越後駒ヶ岳と登山者たち。今日は日向倉山、人が多い!(と言っても20人もいないハズ)

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・赤崩山赤崩山は登りません。
残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・赤崩山鞍部の黄色い旗前回はなかったはずですが、赤崩山の鞍部に黄色い旗が。これで下りの支尾根見失わずにすみそうです(ありがたい)。

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・白光岩橋

無事見えてきました白光岩橋(下りは早い)

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・越後駒ヶ岳

撮り収めの越後駒ヶ岳(上)と荒沢岳(下)。いやほんとすばらしい景色でした。

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・荒沢岳

 

限られた時間でしか見ることのできない絶景

 

未丈ヶ岳で雪だるまをつくったら、来た道もどっていきましょう。まずは下って1,376m峰のエグい登りを登り切ったらまたまた大きく下ります(悲しみ)。そして日向倉山へ再度登り切れば、あとは絶景の尾根歩き。行きは荒沢岳によく目を奪われましたが、帰りは越後駒ヶ岳が主役です。ドーンとそれは見事な越後駒ヶ岳。そういえば以前登ったのは10月、紅葉も終わりかけの頃でしたが、なによりも思い出深いのは、雲海で有名な枝折峠に雲ひとつなかったこと。それはそれは見事な青空でした(笑)。ここもいつかリベンジ?しないとですね。前回の巻機山もそうですが、新潟良い山多すぎですね!そして最後は赤崩山支尾根をくだります。締めはドーンと荒沢岳。ほんとうにカッコいいお姿ですね。

越後駒ヶ岳の山行

こんにちは。今回は日本百名山のひとつであり、八海山(日本酒じゃありません)、中ノ岳とともに越後三山のひとつでもある越後駒ヶ岳(魚沼駒ヶ岳)の山行です。巻機山以来の新潟の山。新潟の山はどこも本当にすばらしく、(個人的には)行く[…]

越後駒ヶ岳(魚沼駒ヶ岳)・紅葉の越後駒ヶ岳(魚沼駒ヶ岳)
YAMAP / ヤマップ

奥只見シルバーライン開通&銀山平方面にも行けるようになったとのことなので、さっそく日向倉山登ってきました❗️前回は行け…

 


今回使用したカメラとレンズ

 

 

 

残雪期・日向倉山、未丈ヶ岳・荒沢岳
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