- 1 8月の尾瀬
- 2 はじめては鳩待峠から。まずは山ノ鼻へ向かいます。
- 3 朝の尾瀬ヶ原、ぶらり散策
- 4 池塘と木道、そして燧ヶ岳
- 5 日本百名山・至仏山
- 6 日本百名山・燧ヶ岳
- 7 逆さ燧
- 8 上ノ大堀川橋を渡り、牛首分岐へ
- 9 下ノ大堀川
- 10 至仏山を目指して
- 11 燧ヶ岳に向かう登山者
- 12 尾瀬ヶ原を渡る
- 13 再びの山ノ鼻、至仏山を登る
- 14 森林限界を越えた先には
- 15 高天ヶ原から山頂へ
- 16 至仏山に咲く花々
- 17 至仏山山頂(標高2,228m)
- 18 至仏山山頂と燧ヶ岳
- 19 小至仏山山頂(標高2,162m)
- 20 小至仏山から鳩待峠へ
- 21 鳩待峠
- 22 魅入られました。はじめての尾瀬。
- 23 今回使用したカメラとレンズ
8月の尾瀬
[山域] 北関東 [CT] 07:51 [距離] 17.3km [登り] 860m [下り] 858m [日程] 日帰り
こんにちは。kara(@karalog2018)です。今回は行きたい行きたいとずっと言い続け、やっと来ることができた尾瀬(至仏山・尾瀬ヶ原)のお話です。尾瀬はシーズンオフがあるために(10月下旬〜6月下旬頃、詳しくは尾瀬保護財団ホームページをご覧ください)、なかなかタイミング、合わなかったんですよね。どうせ行くなら雪化粧のシーズンか、6月あたりのミズバショウ。9月の草紅葉もぜひ見てみたいと機会を伺っていたのです。そんなこんなで月日は流れ、ズルズル今まで経っちゃいました。今回は8月。ニッコウキスゲの季節だとか。どんな景色が見れるのでしょう。本当楽しみ。はじめての尾瀬のお話です!
はじめては鳩待峠から。まずは山ノ鼻へ向かいます。
尾瀬戸倉。川を渡った第一駐車場に車を止めて、4時30分に乗合タクシーに乗りました(4時40分に乗合バスの始発が動くのですが、この日はその前にタクシーに乗れました)。向かうは尾瀬の起点、鳩待峠。今日はここからスタートします。ちなみに、この日は平日で、鳩待峠まで自動車で行くことができたのですが(普段はマイカー規制がされています。詳しくは先ほどの尾瀬保護財団ホームページをご確認ください)、少しでも楽をしてきたいとタクシーに乗り込んだ次第です。鳩待峠からは3つの道に分岐します。ひとつは鳩待通り、中原山を越えて富士見峠へ至る道。もうひとつは山ノ鼻に至る道。これから歩く道ですね。そして残るは南面から直接至仏山を登る道。最後の2つはわりと入り口が近いので、少し注意が必要です。鳩待峠から山ノ鼻へはコースタイム1時間。整備された木道を、ひたすら、ひたすら下ります(鳩待峠は標高1591m。山ノ鼻は標高1410mです)。下りきれば山ノ鼻。まず見えるのは山ノ鼻キャンプ場(写真3枚目)。右手にはビジターセンター、トイレもあります。
朝日を浴びる至仏山
朝の尾瀬ヶ原、ぶらり散策
山ノ鼻からは、今日の目的地である至仏山の東面登山道がはじまります。ですがまだまだ朝早い時間(05:40)。せっかくなので、朝の尾瀬ヶ原を散策することに。とは言えひとことで「尾瀬ヶ原」と言ってもかなり広く、川上川と上ノ大堀川に囲まれた上田代(かみたしろ)。上ノ大堀川とヨッピ川、沼尻川に囲まれる中田代(なかたしろ)。沼尻川と只見川に囲まれた下田代(しもたしろ)や、背中アブリ田代、ヨシッ堀田代、赤田代など、いくつかの湿原でなりたっています。とても1日で周りきれるものではありませんが、行けるところまで、せっかくなので行ってみましょう。
どこまでも続く木道の先にある、燧ヶ岳
朝日に輝く草木と蜘蛛の巣
池塘と木道、そして燧ヶ岳
ただただ、すばらしい。言葉にならない。朝日を浴びた草木や池塘。どこまでも続く木道に、遥か彼方に燧ヶ岳(ひうちがたけ)。蜘蛛の巣ですら美しく、ただただ圧倒された道でした。
日本百名山・至仏山
振り返れば至仏山。さすが日本百名山に選ばれる山。堂々たる佇まいです。
日本百名山・燧ヶ岳
ですが今日は、尾瀬ヶ原からの景観と言うことならば、同じ日本百名山でも燧ヶ岳に一票入れたい。それくらいすばらしい展望でした。
逆さ燧
池塘に写る、逆さ燧。魅入ってしまう。
池塘と至仏山
上ノ大堀川橋
上ノ大堀川
牛首分岐
上ノ大堀川橋を渡り、牛首分岐へ
絶景に心奪われ、どんどん先へと進んでしまう。上ノ大堀川を渡り、上田代から中田代へ。牛首分岐へと進んで行きます。
下ノ大堀川
下ノ大堀川付近から見る燧ヶ岳
下ノ大堀川
「ミズバショウの群生地、川越しの至仏山がすばらしい」とのことなので、牛首と竜宮十字路のちょうど中間地点あたり。下ノ大堀川を渡ったあたりを今回の尾瀬ヶ原のゴールとして目指してみました。結果は、「ミズバショウの季節は終わっていた」。8月ですからね。ですが、そのままの至仏山も、燧ヶ岳も共にすばらしく、良い散策となりました。
至仏山を目指して
それでは至仏山に登りましょう。まずは尾瀬ヶ原から、山ノ鼻へと戻ります。ちなみに、中田代付近から見た至仏山は、ちょうど左側に小至仏山が見えるので、3つピークがあるようで、シンメトリーが美しい。
燧ヶ岳に向かう登山者
燧ヶ岳に向かう若者。いつかわたしも登りに行きます。尾瀬沼からが、次は良いかな。
シンメトリックな至仏山
逆さ燧ヶ岳、再び
シラカバの木と、至仏山と
尾瀬ヶ原を渡る
吸い込まれそうな至仏山の入り口
至仏山登山口
再びの山ノ鼻、至仏山を登る
山ノ鼻。東面登山道から、至仏山を登ります。至仏山は以前登った岩手県の早池峰山と同じく、蛇紋岩(じゃもんがん)で山体が構成されているそうです。尚、蛇紋岩は壊れやすい・風化しやすいと言った性質をもち、また下りは植生荒廃・土壌流出の影響が大きいとのことで、この東面登山道は「登り専用」となっています。ご注意ください。
森林限界を越えた先には
登山口から30分程度で、森林限界を越えました。森林限界を越えた先は、蛇紋岩の滑る岩場。さらに急登と続きます。遮るものがまったくないため、8月の日差しはかなりきびしい。熱中症にならないように、水分補給、休憩と繰り返し、一歩一歩登って行きます。テラスのような場所から見えるのは、眼下に広がる尾瀬ヶ原と、遥か彼方の燧ヶ岳。絶景に癒されながら、至仏山山頂を目指します。
高天ヶ原から尾瀬ヶ原を望む
高天ヶ原から山頂へ
高天ヶ原からは、階段が続きます。一歩一歩確実に、山頂へと進んで行きましょう。
ヒメシャジン
ホソバコゴメグサ
ウメバチソウ
タテヤマリンドウ
タカネナデシコ(紫)とドクゼリ(白)
至仏山に咲く花々
高天ヶ原には小さいお花が咲いていました(上の写真のお花たち)。1枚目にあるのはヒメシャジン。尾瀬ヶ原でツリガネニンジンを見つけたのですが、ちょっと似ていて判別難しい(逆だったり?)。2枚目はホソバコゴメグサ。近くに黄色いミヤマアキノキリンソウありました。3枚目はウメバチソウで(ホソバツメクサにも見えます)、4枚目はタテヤマリンドウ(ですよね?)。5枚目の紫のお花はタカネナデシコで、白いお花はドクゼリでしょうか。尾瀬ヶ原でもオゼミズギクやサワギキョウなどいろんなお花に出会うことできました。
至仏山山頂(標高2,228m)
そしてようやく。ようやく念願の至仏山。山頂ついに到着です。たくさんのトンボがお出迎え。もうそんな季節なのですね(早いものです)。
至仏山山頂と燧ヶ岳
コチラは小至仏山方面に少し進んだところからの至仏山山頂と燧ヶ岳。次は燧ヶ岳から尾瀬ヶ原と至仏山を撮ってみたいですね。
小至仏山へ
小至仏山と笠ヶ岳
小至仏山から見た至仏山
至仏山と燧ヶ岳
小至仏山山頂(標高2,162m)
至仏山から40分。小至仏山山頂、到着です。小至仏山からは、また違った至仏山の姿や、燧ヶ岳とコラボが見ることができます。
笠ヶ岳(右)と上州武尊山(中央奥)
至仏山山頂を目指す登山者
日光白根山(中央奥左)、錫ヶ岳(中央奥右)、皇海山(右奥)
小至仏山から鳩待峠へ
小至仏山からは、悪沢岳分岐、小湿原を経て鳩待峠へと下山します。コチラの登山道も山頂直下は階段が続きますが、東面登山道よりは傾斜が緩やかな気がします(登っていない感覚の話なので、あしからず)。目の前には笠ヶ岳、奥には上州武尊山や日光白根山。錫ヶ岳、皇海山と一望できました。いや、絶景かな。
鳩待峠
時刻は午後13時前。鳩待峠に下山しました。もう少し尾瀬ヶ原散策できたかも。なんて言うことが頭をよぎりましたが、至仏山を登っている時はヘロヘロでしたし、最終バスの時間もあるので(この日の最終バスは17:20でした)欲張ってはいけませんね。無事下山できて何よりです。
魅入られました。はじめての尾瀬。
と言うことで、8月の尾瀬。はじめての尾瀬だったのですが、至高でした。ミズバショウや草紅葉、ましてや雪化粧の季節でもありませんでしたが、尾瀬と言う場所はすばらしすぎた。唯一少しだけ残念だったのは、ニッコウキスゲが見ることできなかったこと。ちょっと時期がズレちゃいましたかね。コチラは次回以降のお楽しみと言うことで。景色はもう満点、100点以上だとして、登山、登りごたえと言いましょうか。そちらはどうかと言いますと。ハイ。「十分にあります」です。標高差こそ1,000mありませんが、(ひさびさの登山と言うこともあってでしょうか)わたし中ではかなりキツい部類にノミネートされました。いやはや、登りごたえも十分あるし、景色の方は言わずもがな。関東にこんなにすばらしい場所があったなんて。なんでもっと早く来なかったのでしょう(リピート確定ですね)。
今回使用したカメラとレンズ