多摩川最初の一滴を求めて、作場平から笠取山・日帰り登山

 

多摩川水源をめぐる旅

 

[山域] 秩父・武蔵・多摩 [CT] 4時間 [距離] 10.2km [登り] 816m [下り] 816m [日程] 日帰り

こんにちは。kara(@karalog2018)です。4月から梅雨終わるまでの時期ってどこに行こうかと悩みますよね。高山には雪があると言えばあるのですが、くさっていたり雪崩たり(難易度高)。新緑の季節にも少し早いし、夏山早くこないかな~という山登りにはちょっと微妙な季節ですよね。今回はそんな季節、(去年4月ですね)に登った奥秩父にある笠取山(かさとりやま)。「山頂直下の急登がたいへん」、や「テン泊デビューにおすすめ」などとよく聞く笠取山に、多摩川の水源求めに登ってきました。

 


 

笠取山・作場平口

08:46 AM 作場平口

笠取山・水源の森まずは水源の森を登りましょう
笠取山・背の高いカラマツ林背の高いカラマツ林

笠取山・源流のみち

源流のみちを行く

笠取山・一休坂分岐09:09 AM 一休坂分岐
笠取山・一休坂09:17 AM 一休坂

笠取山・源流のみち案内図

源流のみち案内図コチラ

笠取山・ミズナラ林の急坂を越えて

ミズナラ林を越えた先には

笠取山・笠取小屋手前の水場と木の階段

水場と木の階段がありました

笠取山・笠取小屋

09:58 AM 笠取小屋

笠取山・笠取小屋正面

 

笠取小屋

 

ブログをアップするのは前回から1ヵ月くらいでしょうか。大分間が空いてしまいましたが、みなさん如何お過ごしでしょうか。わたしは4月に初フルマラソンを走ってみたり、ハイラルの地を冒険してみたりと山には登れていませんが、それなりに楽しんで過ごしております(ゼルダ楽しい)。

閑話休題。それはさておき山のお話、笠取山のお話行きましょう。今回の笠取山は、いつものhirooneさんとふたり登山。登山口は定番なのかな?作場平口から。30台くらい停められる広い駐車場と、トイレのある登山口です。

コースとしてはまずゆるやかな多摩川源流沿いの道を歩き、傾斜がきつくなってきたらそこは一休坂と呼ばれるところ。途中ベンチもあったりするので、のんびりゆっくり登って行きましょう。一休坂登り切れば笠取小屋で、最後は笠取山、山頂登ります。

笠取小屋までのコースの見どころとしては、南斜面の山林一帯が東京都水道局の水源涵養林(東京都水源林)ということもあってかとても手入れされている樹林帯で、30m以上のとても背の高いカラマツ林やミズナラ林が見られます。林だけでなく道も整備されているので登山口から小屋までコースタイム1時間30分と短めなこともあって、はじめてのテントにはたしかにうってつけの場所ですね。

笠取小屋前もとても広くて開放的です。軽トラが停まっていたり(車でここまでこれちゃうの?!(笑))、シカが見れたりいつかのんびり来てみたいですね~。

08:46 笠取山登山口(作場平口) → 09:09 一休坂分岐 → 09:17 一休坂 → 09:58 笠取小屋

 


 

笠取山・笠取山のシカ視線を感じる̪🦌
笠取山・笠取小屋から笠取山へ笠取小屋から笠取山へ
笠取山・木道の歩きやすい道木道の歩きやすい道を行く
笠取山・雁峠分岐10:15 AM 雁峠分岐

笠取山・小さな分水嶺

10:18 AM 小さな分水嶺

笠取山・小さな分水嶺(多摩川、荒川)多摩川、荒川の分水嶺
笠取山・小さな分水嶺(富士川、多摩川)富士川、多摩川の分水嶺

笠取山・小さな分水嶺から見た笠取山

 

小さな分水嶺

 

笠取小屋から小さな分水嶺へ。途中、雁坂峠への分岐がありますがコチラは今回は行きません。ちなみに雁坂峠は「日本三大峠」だそうで、「日本三大〇〇」と聞くとつい行きたくなっちゃいますよねぇ。盛大にうしろ髪ひかれますが、燕山~古礼山~水晶山など、いくつか山越えするので今度にしておきましょう。

雁坂峠への分岐からは、目の前に小高い丘が見えています。コチラが「小さな分水嶺」と呼ばれるところ。巻いて笠取山山頂まで行くことができますが、せっかくなので足伸ばしましょう。小さな分水嶺は3つの川に分かれます。山梨市側は笛吹川(富士川の支流)で、秩父市側は荒川です。最後、甲州市側は多摩川だそうで、自然って本当にスゴイですよねぇ(しみじみ)。

10:04 笠取小屋 → 10:15 雁峠分岐 → 10:18 小さな分水嶺

 


 

笠取山・笠取山西(水干との分岐)

10:27 AM 笠取山西(水干との分岐)

笠取山・笠取山定番の一枚

一気にここから、山頂まで登っていきますよ

笠取山・笠取山の最後の急登あせらずじっくり。最後の急登です
笠取山・いままで歩いた稜線来た道を振り返る。良い稜線ですね~

笠取山・大菩薩嶺と富士山

大菩薩嶺と富士山が見える!

笠取山・笠取山から見た雁峠方面

雁峠方面

笠取山・笠取山山頂に向かう登山者たち笠取山に向かう登山者たち
笠取山・笠取山山頂から見た北アルプス北アルプスかな?まだ白いですね
笠取山・笠取山山頂10:44 AM 笠取山山頂
笠取山・笠取山山頂からの展望笠取山山頂からの展望

 

笠取山山頂(標高1,953m)

 

小さな分水嶺からはすこしだけ下にくだります。くだりきった場所には標識があって、そこが水干との分岐点。ここからは笠取山山頂が良く見えますね。SNSなどによく写真が上がっている場所はここになりますか。ぐーっと山頂までの一気の登り。噂に違わぬ急登ですが、つかれたらうしろを振り返って見てみてください。絶景がそこには広がっていますから(笑)。

ちなみに笠取山には説明が書いてある看板がたくさん置いてありました。その看板曰く、なんでもこの笠取山の森は焼き畑を原因とする山火事により裸山が広がり、少しの水で山崩れや洪水が起きていたとか。その被害を抑えるために苗木、カラマツを植えたとのこと。人の手によってつくられた森なんですね。たしかに今でもハゲ山(裸山)の場所がありますし、独特の景観はそこから来ているものなのですね~(納得)。

10:18 小さな分水嶺 → 10:27 笠取山西(水干との分岐) → 10:44 笠取山山頂

 


 

笠取山・水干尾根経由で水干へと水干尾根経由で水干へと向かってみましょう
笠取山・笠取山もうとつの山頂へ草を分け岩を登って進んで行きます
笠取山・笠取山もうとつの山頂へ②あまり人が通らないのかちょっと足元悪いですね(苦笑)
笠取山・笠取山もうとつの山頂なにか標識あらしきものが見えてきた?

笠取山・もうひとつの山頂標識

10:56 AM 笠取山、もうひとつの山頂標識発見

笠取山・大菩薩嶺と富士の山

コチラからも見えました。大菩薩嶺と富士の山

笠取山・水干尾根①水干尾根をくだります。なかなか荒れている道ですね
笠取山・水干尾根②けっこう急坂なのでご注意を
笠取山・笠取山南西にある水干水干尾根を下り切り、笠取山を巻くように進んでいくと
笠取山・水干(多摩川源流)11:13 水干(多摩川源流)に到着
笠取山・多摩川最初の一滴多摩川最初の一滴、パシャリとな
笠取山・多摩川、ウォータークラウンウォータークラウン(あまりうまく撮れていないけれど(汗))

 

東京湾まで138km、多摩川源流「水干」

 

笠取山山頂から、お次は水干へと向かいましょう。来た道ピストンも味気ないので黒槐山(くろえんじゅやま)方面に少し歩いて、水干尾根経由で向かってみます。コチラは西側とはうって変わって、素のまま、手入れされていないむき出しの樹林帯ですかね。木の枝、木の根で歩きづらいこと歩きづらいこと(笑)。

黒槐山の先には唐松尾山やその先に将監峠(しょうげんとうげ)、将監峠からはさらに分岐して飛龍山、200名山の和名倉山などあるようですが、それなりな覚悟が必要そうです。心と体に余裕があったらいつか行ってみようかな。今回は時間もないので黒槐山までは行かず、その手前で水干尾根を下ります。水干尾根自体もなかなかの急坂、足場の悪い坂なので、転倒しないようご注意ください。

そして水干尾根くだりきって少し進めば今回行きたかった水干に到着。正直意識していないとスルーしちゃうくらい目立ちません(笑)。梅雨前と言うこともあってか水量も少な目ですが、ここが多摩川の最初のひと雫なんだな、と考えると不思議な気分。ここから多摩川が生まれるのです。

10:44 笠取山山頂 → 10:56 もうひとつの山頂標識 → 11:13 水干

 


 

笠取山・水干から笠取小屋へ水干から笠取小屋へ
笠取山・笠取山西11:32 AM 笠取山西へと合流

笠取山・笠取山西から

笠取山西から定番の一枚

笠取山・笠取山見納め

笠取山見納め

笠取山・雁峠方面。未踏の山々

雁峠方面。未踏の山々

11:49 AM 笠取小屋
笠取山・笠取山水場水場を越えて
笠取山・ミズナラ林、カラマツ林と越えて行くミズナラ林、カラマツ林と越えて行く
笠取山・巣箱ちょこちょこあった真新しい巣箱
笠取山・笠取山登山口登山口が見えてきました
笠取山・作場平口12:46 PM 作場平口へ下山

 

水源の森

 

水干から笠取山西、小さな分水嶺、笠取小屋へ。笠取小屋からは水源の森をくだって作場平へと下山です。4時間くらいの山行でしたね。ちょうどほど良き距離感なのかと。そして今回は行きませんでしたが日本三大峠の雁坂峠(かりさかとうげ)に、日本二百名山の和名倉山(わなくらやま)も、いつか登ってみたいと思いました。なんともミーハーなチョイスではありますが、とっかかりはそう言うところからでもいいじゃない、と言うことで(笑)。

ちなみに今回は多摩川の源流ということで笠取山を選んでいますが、お近く甲武信ヶ岳もおすすめです。こちらは千曲川(信濃川)の源流ですね。ステキな道を楽しめるので、是非とも歩いてみてくださいね~。

関連記事

こんにちは。またまたやって来ました甲武信ヶ岳。3回目となる今回は、毛木平から千曲川源流遊歩道を使って甲武信ヶ岳をピストンしました。前回が徳ちゃん新道歩くコースで(長かった!)、その前がテン泊装備で毛木平から十文字峠を[…]

11:23 水干 → 11:32 笠取山西 → 11:49 笠取小屋 → 12:46 作場平口

 

kara
【次回予告】つぎは三重の山行です(早くアップできたら良いんだけどね)

 

YAMAP / ヤマップ

多摩川を遡って、奥多摩湖。そして源流とのんびり笠取山登ってきました。ヤマテン、SCWともに曇り予報でしたが蓋をあけた…

 


今回使用したカメラとレンズ
笠取山・多摩川最初の一滴
最新情報をチェックしよう!