紅葉の尾瀬
[山域] 北関東 [CT] 7時間57分 [距離] 14.2km [登り] 1152m [下り] 956m [日程] 日帰り
こんにちは。kara(@karalog2018)です。今回は2回目の尾瀬。しかも念願の「紅葉の尾瀬」、行ってきました。前回は至仏山を登ったので今回は燧ヶ岳(ひうちがたけ)を。福島県側、御池登山口から燧ヶ岳を登り、長英新道をつかって尾瀬沼へ。下山は沼山峠へおりるコースを歩いてきました。いや~、草紅葉、すばらしかった。前回の至仏山も最高でしたが、今回の燧ヶ岳も最高でした。ハズレなしです尾瀬スゴイ。尾瀬最強説でてきましたね。
御池登山口から広沢田代
と言うことでおはようございます。御池登山口を日の出前、4時にスタートしたわたしとhiroone(いつもの人です)。あいにく日が出る前で真っ暗と言う事と、前日の雨で道がめちゃくちゃぬかるんでいて撮影どころではなかったと言う事で、写真は広沢田代からのスタートです。一応文章で補完しておくと、御池登山口(尾瀬御池ロッジ)までは車でアクセスできます。400台駐車できるひろ~い駐車場なので、今年はコロナだったので例年と比べられはしませんが、かなり余裕で停められました。の、御池登山口から田代坂と言う樹林帯の坂を登ること1時間。ここ、広沢田代に到着しました。広沢田代は今回の御池登山道の見どころのひとつ目。すばらしい草紅葉や池塘がたくさん見えるはず、なんだけど・・・。真っ暗すぎてわかりません!いや~、スタート時間はやすぎました。ご来光を広沢田代の次の、熊沢田代と言うところで見ようと思ったので早く出発してたのですが、完全に裏目にでちゃいましたね(自業自得と言うことです)。
尾瀬の夜明け
こんな標識あったのですね。まだまだ先は長そうです。
広沢田代を見下ろす。後ろには大杉岳(左)、会津駒ヶ岳(中央一番奥)
ようやく姿を現した燧ヶ岳
至福な時のはじまりはじまり。
朝日にもえる燧ヶ岳
どこまでも続きそうな木道を行く
草紅葉の先には平ヶ岳の姿が
百名山、燧ヶ岳” width=”1024″ height=”683″ />
“絶景”の熊沢田代
広沢田代から登ることさらに40分。御池登山道の見どころふたつ目、熊沢田代に到着しました。実は今回の山行で一番楽しみにしていたのがここでして。「燧ヶ岳の眺めがすばらしい」とのことなので、いっちょ見てやりますか(何様ですか?)と勇んでここまでやってきました。結果は、「お見逸れしました」。これは参った。朝日にもえる燧ヶ岳。黄金色の草紅葉に、どこまでも続きそうな木道と。朝日様様、紅葉がさらに赤みを増して、なんともすばらしい景色です。しばらくここから離れられない。結局30分くらいここに居たわけですが、朝早いこともあって貸し切りでした(贅沢すぎでしょ)。熊沢田代は、眼前にドドンとそびえる燧ヶ岳はもちろんですが、進行方向後ろ、北東には会津駒ヶ岳、北西の方角には平ヶ岳と(わたしは写真撮り逃してしまいましたが)越後三山まで見えるという絶景ポイント。本当に、ほんとうにおススメです。
ふたつの池塘
池塘
場所、動いてません、動けません。いまだ熊沢田代にわたしは居ます。熊沢田代には、ふたつの池塘がありました。標識、ベンチもこの池塘のところに置いてあるので、これは無理です動けませんて(すばらしすぎて)。上の写真、池塘の先は南東の方角ですかね、ここもいつか登りたい、田代山・帝釈山(たいしゃくさん)方面です。収まっているのは左から台倉高山、黒岩山に一番右は女峰山ですかね。あまりに長く留まりすぎて、hirooneがしびれをきらしています。あれですね、普段温厚な人ほど怒ると怖い。ほんとあとちょっと、だけだから!あともう何枚か写真撮ったら先進むから!(いつもこんなわたしに付き合ってくれてありがとう。お礼言ったからまたしばらくは良い、よね?)
なんど見てもあきない景色
熊沢田代、池塘を振り返る
その者、青き衣をまといて金色の野に降り立つべし
最高の時間です。
なんどもなんども振り返る
燧ヶ岳山頂へ。名残惜しいが先へと進みましょう。
熊沢田代を背に進む
南東の空。だいぶ雲が多くなってきました。
引き続き南東の空。女峰山、男体山まで見えています。
ふたつの田代
はい。ようやく先へと進みましたよ。本当にほんとうに名残惜しかったのですが、いつまでもあそこにいるわけにはいかない。熊沢田代を後にして、燧ヶ岳山頂を目指します。1枚上の写真は9合目過ぎたところ(だいぶ来ましたね)、ふたつの田代が見えた場所。手前は、熊沢田代ですね。その隣、右奥は、これまた通った広沢田代?それとも東田代と言うところでしょうか。そうそう。ちなみに、ちなみにですが、あまりにもこのふたつの田代の草紅葉がすばらしくて、そしてまんまナウシカの世界になっていたのでhirooneに青き衣をまとってもらいましたw。ほんとうならくるくるとこの金色の野で舞ってもらい、動画でも撮ってみようかと思ったのですが、そこはオジサンが舞っても気持ち悪かろうと泣く泣く却下になりました(残念)。
俎嵓(まないたぐら)山頂と日光連山
俎嵓(まないたぐら)山頂(標高2,346.2m)
ナウシカの肩に乗っていた動物(キツネリス)はジジだっけ?(黒猫)、キキだっけ?(人間の女の子)、それがいればもっと雰囲気でるんだけどな~。なんて話していたらあっという間に俎嵓(まないたぐら)山頂。ウソです。正解は「テト」です。いや違いました、ウソなのは”あっという間”のところです。今回のブログ、写真が多くなりすぎて、きれいなところだけ多く抜粋してますが、ちゃんと登ります。普通にキツイ。計画はもちろんのこと、自分の体力・技術力も見定めた上で、安全登山で登りましょう(最近の鬼滅・雲取山話もありますからね)。ちなみに熊沢田代からはどんな道だったのかと言いますと、ちょっと歩きにくいザレた沢を登ったり、道間違いしそうな場所があったりと、注意する箇所多数あります。そんな登山道を登り続けて1時間、燧ヶ岳のひとつ目のピーク、俎嵓(まないたぐら)山頂に到着しました。
俎嵓(まないたぐら)から柴安嵓(しばやすぐら)へ
柴安嵓の左手に見えるミノブチ岳(左)と御池岳(右)
柴安嵓(しばやすぐら)山頂へ
柴安嵓(しばやすぐら)にある立派な山頂標識
山頂からの展望。尾瀬ヶ原が一望できます。
柴安嵓(しばやすぐら)山頂(標高2,356m)
俎嵓(まないたぐら)から柴安嵓(しばやすぐら)へ。漢字は書けない絶対に。特に”嵓(ぐら)”は無理でしょ、覚えられない。あれ、ちょっと待って。これ”嵓”が”ぐら”なら”俎”が”まないた”?しらべてみたら、皆さんご存じキッチンの「まな板」。「俎板」とも書けるし一文字で「俎」とも書くそう。それを知ったからと言って漢字が書けるようになるわけではないのですが、ちょっぴり頭が良くなった気がする(自己満足です)。でその、俎嵓(まないたぐら)から柴安嵓(しばやすぐら)はコースタイムは片道30分。見た目はかなり迫力があるので30分以上はかかりそうです(柴安嵓の方が10m高いですからね)。結論としては、登山あるあるで「遠そうに見えて近かった」、です(逆もまた然り、ではありますが)。柴安嵓山頂からの展望について、ですが、尾瀬ヶ原まるっと見えました(残念ながら今回は、至仏山は雲の中でしたけど)。山頂の広さは柴安嵓のほうが広々してます。ご飯食べたり休憩したりはこっちの方が快適ですかね。
柴安嵓(しばやすぐら)から俎嵓(まないたぐら)へ
俎嵓(まないたぐら)山頂
見えてきた至仏山
燧ヶ岳から見る至仏山
柴安嵓(しばやすぐら)から再び俎嵓(まないたぐら)。俎嵓からの展望について触れていなかったのでご紹介すると、まずは南側。それは見事な尾瀬沼、日光連山の姿が見えます。はじめ登った頃には尾瀬沼は雲の中に隠れていましたが、2度目もどってきたときには、尾瀬沼が徐々にあらわれました。東の方向には先ほど歩いてきた柴安嵓と、さらに奥には尾瀬ヶ原も見えます。尾瀬ヶ原も俎嵓よりは見えづらいですが、ここからでも十分にきれいに見えます。これもまたほんとうにうれしいことで、俎嵓にもどってきたら至仏山まで見えてきました(日頃の行い。人徳のなせる業か)。尾瀬ヶ原、手前から下田代、中田代、上田代。至仏山までと贅沢な眺めです(尾瀬は田代フィーバーですね)。
長英新道からミノブチ岳を経て尾瀬沼へ
御池岳
長英新道から見た柴安嵓(上の写真)と俎嵓(下の写真)
燧ヶ岳、5つのピーク
燧ヶ岳は双耳峰。そう思っていた時期がわたしにもありました。登ってみたらピークがたくさんあるじゃない。実際には5つのピークがありました。代表的な俎板嵓(まないたぐら)に柴安嵓(しばやすぐら)。それとこれから通るミノブチ岳。ここまでが登れるピークとのことです。残り2つは登山道はありません。御池岳に赤ナグレ岳。御池岳は溶岩ドームで、中央のへこみは火口だそうです。燧ヶ岳は火山である、と言うことをまざまざと思い出させる景色ですね(詳しくは気象庁ページをご覧ください)。
ミノブチ岳へ
振り返れば御池岳と俎板嵓(まないたぐら)
赤ナグレ岳かな?
ミノブチ岳山頂(だと思います)
ミノブチ岳から見た見納め、俎嵓(まないたぐら)
長英新道、ミノブチ岳から見る尾瀬沼
俎嵓(まないたぐら)からは、長英新道を使って尾瀬沼へと下ります。途中ミノブチ岳を通過しますが、そこからの尾瀬沼・日光連山の展望は絶品ですね。ミノブチ岳山頂前には、ナデッ窪を下り沼尻の方に行くコースの分岐もありますが(そちらの方がより尾瀬沼湖畔歩きを楽しめそう)、難路であり「登り利用が好ましい」とのことと、コースタイムも1時間30分近く伸びてしまうのでやめておきました。
ミヤマアキノキリンソウ
ナナカマド
マルバダケブキの綿毛
燧ヶ岳に咲く花々
はい。ここ最近コーナー化している山に咲く花々のご紹介。正直、寒くなってきており、花、なかなか見つけられません。そんな中でも見つけることができたお花(植物?)をご紹介。まずは1枚目の黄色いお花はミヤマアキノキリンソウかな?続いて2枚目、赤い実がなっている、こちらはナナカマド。最後はちょっと自信なしです。マルバダケブキの綿毛ですかね(はむしさん(@u_minatuki)が似た花をツイートしていたので、おそらくそれかなと。教えてくださり本当にありがとうございます!)。それにしても「花の名前を憶えてみよう!」と言うことでブログに書きはじめてみましたが、正解がいつもあいまいなままです(苦笑)。
しばし見納めの太陽
なだらかな樹林帯を延々歩く
真っ赤に色づいたツタウルシ
尾瀬沼へ
長英新道、ミノブチ岳以降は樹林帯です。はじめは急坂が続きますが、途中からは延々と続くゆるい坂道。正直ちょっと飽きちゃう道です。ですが油断大敵。だいたいわたし、こう言う道、なんにもないようなところで転ぶのですよね。集中力切らさず下山しましょう。
草紅葉と燧ヶ岳
アオサギかな?
通れなそうで通れます。
長蔵小屋へ向かう人たち
尾瀬沼ビジターセンター
元長蔵小屋
長蔵小屋
尾瀬沼、燧ヶ岳
長英新道くだりきり、尾瀬沼まで下りてきました。こちらも草紅葉がすばらしいですね。尾瀬沼から見る燧ヶ岳は双耳峰と言うよりはケルベロス!3つのなにかを言い表すステキなワードが浮かびません。とっさに出てきたのがケルベロス。。双耳峰はネコっぽいのでイヌっぽいのもまあアリですよね?と言うことで、ひうちがたケルベロス(言いにくい)、左から赤ナグレ岳、柴安嵓(しばやすぐら)、一番右は俎板嵓(まないたぐら)です。これからケルベロス見る機会があったら、是非とも燧ヶ岳を思い出してください。湖畔沿いを南東に歩いて行くと長蔵小屋です。ここは1番近い福島県側の沼山峠(わたしたちも今回そこに下山します)からの人が多いですかね。それかもしかしたら、群馬県側の登山口、大清水からであるとか、鳩待峠からであるとか、何泊かしながら至仏山、尾瀬ヶ原、尾瀬沼、燧ヶ岳と堪能する方たちが来ているのかもしれません(うらやましい限りです)。ちなみに調べてみると、尾瀬ってテント場は3つしかないのですね。「山ノ鼻キャンプ場」に「見晴キャンプ場」、3つ目はここ「尾瀬沼キャンプ場」(長蔵小屋のすぐ近くです)。コロナ次第ではありますが、来年以降は”激戦区”なのでしょうね~。
沼山峠へと下山
尾瀬沼山峠。シャトルバスに乗って御池へ帰ります。
沼山峠から尾瀬御池へと
尾瀬沼からの燧ヶ岳を堪能したら、尾瀬沼山峠へ下山です。下山、と言いながら、はじめ沼山峠展望台まではゆるやかな登り。なにか騙された気分です(歩きやすい道なのでまあ良いのですが・・・)。途中、長蔵小屋から大江湿原の方に出てすぐ、「平野家の墓」と言う場所がありますが、こちらは平野長蔵さん(燧ヶ岳にはじめて登った方、そして先ほど寄ってきた長蔵小屋の初代主人です)のお墓があります。沼山峠・沼山峠休憩所前からは、今回山行のスタート地点である御池との間をつなぐ、シャトルバスが運行されています。ハイシーズン限定、終バスの時間もあるので余裕をもった山行計画を立てましょう(この日は終バスが17時10分。料金は大人600円でした。詳細は尾瀬保護財団ページなどを参照ください)。
木道、池塘、草紅葉。どこを撮っても絵になる秋の尾瀬
ようやく見れました。秋の尾瀬。燧ヶ岳、尾瀬沼と満喫コースで歩けました。あいにく尾瀬沼に下りてきたあたりから曇りがちにはなってしまいましたが、熊沢田代からの燧ヶ岳の展望は、ほんとうに、本当に「完璧」でした。次回はピークを攻めずに尾瀬ヶ原、尾瀬沼をゆっくり散策、なんてのも良いでしょうね。と言っても性格的にどこか「登る」こと、計画に入れちゃいそうですがw。次に来るのは雪化粧かな?ミズバショウ、ニッコウキスゲでも良いですね~。とりとめがなくなってきたので今日のまとめ。草紅葉、良かった!燧ヶ岳カッコよかった!なんど来ても感動します!尾瀬はやっぱりいいところ!
今回使用したカメラとレンズ