丹沢主稜縦走
[山域] 南関東 [CT] 10時間34分 [距離] 22.7km [登り] 2113m [下り] 2367m [日程] 日帰り
こんにちは。kara(@karalog2018)です。今回は3月後半の丹沢、ミツマタがSNS上で賑わいはじめたということで、オジサン2人で見に行ったお話です。わたし的にはミツマタを見るだけのゆるふわ登山の予定だったのですが、同行人(hiroone)に導かれるまま歩いてみたら。アルプスばりの長い縦走。丹沢主稜縦走してました。檜洞丸(ひのきぼらまる)から蛭ヶ岳(ひるがたけ)。丹沢山に塔ノ岳と丹沢の名だたる山々歩いてきました。いやはや。ゆるふわとはまったく真逆のハードな山行のはじまりですよ。
西丹沢ビジターセンター
ツツジ新道入口
西丹沢ビジターセンター、ツツジ新道入口からスタート
と言うことでおはようございます。冒頭にも少しお話しましたが、このお話のスタートはミツマタを見るということで、西丹沢ビジターセンターの檜洞丸を登るところ、ツツジ新道からですね、スタートします。ビジターセンター近くには早くもちょろちょろとミツマタありました。SNS、映えの写真などではもっと黄色いはずなのですが、まだ色づいていないのか、それとも色が落ちちゃったのか、白いミツマタがお出迎え。もっと先に進めば色づいたミツマタが見れるだろうと今日もhiroone(写真青い人です)とオジサン2人、朝早く(5:30)からのスタートです。
静かなツツジ新道を行く
ツツジ新道のミツマタの群生
ところで皆さん、ミツマタってどんな花か知っていますか?わたしはお恥ずかしながらまったく草花に知見がなく。SNSで見るまでは名前すらも知りませんでした。最近はGoogle先生などネットで調べれば大抵わかる。ということで既知かもしれませんがあらためてミツマタのご紹介。
ミツマタ(三椏、学名:Edgeworthia chrysantha)は、冬になれば葉を落とす落葉性の低木であり、ジンチョウゲ科のミツマタ属に属する。中国中南部・ヒマラヤ地方が原産地とされる。3月から4月頃ごろにかけて、三つ叉(また)に分かれた枝の先に黄色い花を咲かせる。そのため、「ミツマタの花」は日本においては仲春(啓蟄〔3月6日頃〕から清明の前日〔4月4日頃〕まで)の季語とされている[1]。皮は和紙や紙幣の原料として用いられる
引用:wikipedia
そんなミツマタ、この丹沢あたりでは不動尻やミツバ岳が有名らしいのですが、見るだけだとさすがにあっさり終わっちゃいそう。「花より団子」、ならぬ「花より登山」なオジサン2人、もう少し登りたいよと調べてみたら、ここツツジ新道でも見られると。檜洞丸はだいぶ前に犬越路、小笄(ここうげ)、大笄(おおこうげ)経由で登ったきりなので、ひさびさに登ってみますかと来た次第です。ちなみにツツジ新道のミツマタは、ゴーラ沢出合のすこし手前、10分、20分くらい手前あたりにたくさん群生していましたよ。
ゴーラ沢出合
ここからが登山本番です。
丹沢ならではの木道を登る
まずは1山目、檜洞丸山頂到着。
檜洞丸山頂(標高1,601m)
ミツマタのお話はこれにてお終い。見ごろをちょっと過ぎちゃったんですかね、来年以降にまた見に来ようと。ですがわれわれの登山はまだ終わりません。むしろはじまってもないと言いますか。丹沢主稜縦走、仕切り直しのリスタートです。ツツジ新道からそのまま進むとゴーラ沢出合。そこを渡ってから本格登山開始です。ひたすらの急登を登り檜洞丸へと登ります。基本細い尾根を登るのですが、途中展望園地なる場所があり、木々の間から富士山、(未踏の)畔ヶ丸などが見えました。ゆっくり見たいところではありますが、主稜縦走、先が長い。ちゃっちゃと1山目、檜洞丸を登ってお次の山へ。
次の主稜を目指しましょう。
と、その前に、青ヶ岳山荘でひと休みです。
蛭ヶ岳(左奥)まではまだまだ遠い
くだった分しっかり登って臼ヶ岳山頂
臼ヶ岳山頂(標高1,460m)
丹沢主稜縦走、檜洞丸のお次は蛭ヶ岳。ではありません。間に臼ヶ岳(うすがたけ)と言う山を登ります。道のりとしては檜洞丸山頂直下の青ヶ岳山荘を過ぎたら、金山谷乗越、神ノ川乗越と笑っちゃうくらいひたすら下り。臼ヶ岳を登るはずなんですけど?今まで登った分なくなっちゃうんじゃないの?と言うくらい下り切ったらようやく登りがスタートします。基本この主稜縦走は登って下りての繰り返し。ずっと登りのほうが気分的には楽ですね(苦笑)。そして到着、臼ヶ岳山頂。山頂は少し平らな感じですかね。蛭ヶ岳への標識と机、ベンチがあるところが山頂、ということで良いのかしら。わかりやすい山頂標識は見つけられませんでした。われわれが向かわない方、破線ルートでユーシンロッジへ行く方にもしかしたら標識あるのかもしれませんが、まだまだ先は長いので、そのままお次に向かうとしましょう。
臼ヶ岳から蛭ヶ岳へ
蛭ヶ岳の登りはかなりの急登。クサリ、ロープあります。
丹沢主稜。臼ヶ岳、檜洞丸を望む。うしろにはうっすらと富士山も。
蛭ヶ岳の空と飛行機雲と
ようやく主稜2山目、蛭ヶ岳山頂到着
丹沢最高峰・蛭ヶ岳山頂(標高1,672.7m)
臼ヶ岳山頂からは、お次の蛭ヶ岳、並びにそこから丹沢山まで続く稜線を見ることができます。関東でこんな雄大な景色を見れるってすごいことだな~と言う気持ちと、まだまだ先は長いのね~と言う気持ちが半分ずつ。とくに蛭ヶ岳山頂までの尾根道は、ちょっとギャグかな?って思っちゃいました(笑)。ですが進まなければゴールにはつかない。臼ヶ岳からもいったん下って登り返しましょう。ミカゲ沢ノ頭まではまあ良かったです。ですが、蛭ヶ岳山頂直下の急登、これはアカン。ほんとうにアカン。久々にめげました。バテました。最近本当にバテることって少なくなってきていたのですが、この直下の急登は本当に疲れた。クサリ、ロープはまだ良いにしても、足元の石や砂利が落ちやすくて・・・。うしろの人を気にしながら、しかもHPゲージギリギリなもんで、まったく足が進まない。一歩一歩。よくブログに書きますが、本当にここは一歩一歩。なんとか進んで蛭ヶ岳山頂到着です。登り切った~と思ってもまだ木道があったりなかなかたどり着かなかった山頂ですが、さすが神奈川県最高峰、そして丹沢最高峰は伊達じゃない。登り切った時の達成感ったら半端ない!
丹沢「主稜縦走」と「主脈縦走」
蛭ヶ岳でご飯休憩。名物「ひるカレー」は残念ながらご飯を炊くのに時間がかかるとのことで次回にお預け。もってきたカップラーメンいただきました。そしてここからは「主稜縦走」と「主脈縦走」交わるところ。所説ありそうですが、わたしの認識は以下のとおり。みなさんも同じ考えですかね?
丹沢主稜縦走:檜洞丸から丹沢主稜を歩き、蛭ヶ岳へ。その後主脈の道と合流し、丹沢山、塔ノ岳と歩く縦走路
「主脈」「主稜」とややこしい。いずれにせよどちらも「長い」し「交通が不便」。とくに足、交通の面ではちょっと考えなきゃなりません。今回の主稜縦走のわたしたちはと言いますと、
- 西丹沢ビジターセンターに車(マイカー)を停めて登山スタート
- 大倉下山。その後はバス、電車と乗り継いで松田駅へ
- 松田駅からカーシェアの車で西丹沢ビジターセンターへ。マイカーを回収
- ひとりはマイカー、ひとりはカーシェアの車で松田駅へ。カーシェアの車を返却後、帰宅
と言う計画でした。2人いないと成り立たない計画ですね。北アルプスの表銀座縦走もそうですが、行きと帰りが違うところに降りちゃうやつはなかなか考えないと難しいですね。ちなみに「主脈」「主稜」と悪いことだけとりあげちゃいましたが、景色は関東とは思えない雄大さがありますし、歩きごたえもバッチリです(トレーニングなどには最適ですね)。
アップダウンを繰り返しながら丹沢主脈を歩きます。
棚沢ノ頭から蛭ヶ岳を振り返る。
不動ノ峰から見た丹沢山と塔ノ岳(右奥)
不動ノ峰から見た丹沢山(けっこう登るね)
丹沢山山頂のみやま山荘
ようやくここで主稜3山目。
丹沢山山頂(標高1,567.1m)
蛭ヶ岳でしっかりと休憩したら、お次に向かうは丹沢山です。蛭ヶ岳、丹沢山どちらもわたしは登っているのですが、縦走、つなげて歩いたことはありません。すなわちここも今までの主稜縦走と同じく未知のルート。丹沢山まで行けばそこから大倉までは知っているルートなのでよいのですが、未知のルートはペース配分とかわからないので余計に疲れちゃいますよね。ちなみに相方hirooneは以前、丹沢主脈縦走をやっているのでここからは既知のルート。ずるい~と思いながらも知っている人がいるっていうのは安心感にもつながりますね。ついて行きますぜ、アニキ!と言うことで丹沢山へと向かいます。と言うことでこのルート歩いてみたわけですが・・・、めっちゃ気持ちの良い稜線ですね!いままで歩いた丹沢の道の中で、一番好きな稜線でした。もちろん蛭ヶ岳の登りでHPゴリゴリに削られたわたしにとって、鬼ヶ岩ノ頭、棚沢ノ頭、不動ノ峰とアップダウンが繰り返されるのはちょっとシンドかったわけですが、それがあってもすばらしい!天気もあいにくの曇り模様(時々青空)となってしまったわけですが、それでも景色がすばらしい。いつかまた、主脈縦走の時ですかね、晴れた時に歩いてみたい。そんなこんな考えているうちに、ようやく丹沢山、到着です。
ここからは何度も歩いたおなじみの木道です。
竜ヶ馬場、日高と越えて行く。
あんなに遠かった塔ノ岳があともう少し!
塔ノ岳ビクトリーロード。これが最後の登りです!
尊仏山荘、いつもと違う角度から
塔ノ岳山頂(標高1,490.9m)
バス、電車の時間もありますし、暗くなる前には下山がしたい。と言うことで、シャカシャカ歩いて塔ノ岳。ちなみに丹沢山を休憩終わって再出発したのが13:00くらい。ここから塔ノ岳までがだいたいコースタイム1時間30分。塔ノ岳から大倉までが2時間30分くらいの計4時間。今日は3月末、日の入りは18:00くらいと言うことなので、時間的には日の入り1時間前に下山ができる、ちょい余裕があるくらいですね(油断大敵ですが)。
観音茶屋
大倉へ下山。これにて主稜縦走完了です。
コースタイム、ちょっと巻いて14:00塔ノ岳。以降は花立山荘、堀山の家、駒止茶屋と、見晴茶屋、観音茶屋とくだります。塔ノ岳からの下山時はちょこちょこ小屋があるから便利ですよね。そして知ってる道はやっぱり早い。16:00大倉下山できました。これからバスにのって秦野に行って、そのあと電車で松田駅。まだまだ下山してからも長いのですが、山行は以上で終わりと言うことで。「ミツマタゆるふわ登山」あらため「ハードな丹沢主稜縦走」これにて無事終了です。しばらく丹沢は大丈夫かな(お腹いっぱい)。だけどどうせまた来ちゃうんだろうな~。だって丹沢良い山だもの。
コース詳細などは下記YAMAPをご参照いただければと!
昨年3月の丹沢主稜縦走の山行です。檜洞丸、ツツジ新道にミツマタの花を見に行くゆるふわ登山のはずが、、蓋を開けたら…
今回使用したカメラとレンズ
SONY ソニー Cyber-shot DSC-RX100M6