頸城山塊
[山域] 北陸 [CT] 11時間7分 [距離] 17.7km [登り] 1,655m [下り] 1,653m [日程] 日帰り
こんにちは。kara(@karalog2018)です。
2024年も気が付いたらもう6月後半。あっと言う間に半年経ってしまいましたがブログ的には2024年2記事目です。
こんなにほったらかしてしまうなんて自分でもビックリですが、そんなひさびさな今回は、今年2月に登った頸城山塊にある高松山、昼闇山(ひるくらやま)のお話しになります。
ところでみなさん、「頸城山塊(くびきさんかい)」と言う言葉、聞き馴染みはありますか?
わたしはすみません無学なもので、まったく馴染みがありませんでした。妙高戸隠連山国立公園に属している山塊で、「頸城三山(火打山・焼山・妙高山)」が有名です。と言えばああ、あそこね!となる山塊ですね。
漢字もむずかしいことがあいまって、わたしは覚えられそうにないのですが、どうやらかなり「良い」らしい。
去年あたりにSNSで情報仕入れてからは気になって仕方がなくて、たまの晴れの日曜日、えいやと登りに行ってみました。
02:47 AM 焼山温泉
鉾ヶ岳と放山。空がうっすらと赤くなってきました。
北面台地と火打山
背の高い木はなくなりました。あとはひたすら山頂へ!
焼山ドーン!
だいぶ空が明るくなってきました。ここでヘッデンとおさらばです
朝日に照らされる鉾ヶ岳。良い山ですね。
焼山と噴煙
ミルキーな道を行く
頸城三山、火打山と焼山セットで
照らされる高松山
07:28 AM ようやく太陽が見えてきた!
高松山山頂直下は傾斜がキツかった(よくスキーで登れるなぁ)
何度も撮ってしまう鉾ヶ岳なのです
登ってきた道。ほんとうにだれも来ないんですけど(汗)
これから行く道(先は長いぜ)
向かいの尾根は空沢山尾根かな?(気になる)
これから気温がどんどん上がりそう。崩れる前に行っちゃいましょう
北面台地と焼山(いつか焼山にも登りたい)
休み休み、急登を登る
08:03 AM 高松山山頂
昼闇山(左)に黒姫山?(中央奥)、阿彌陀岳(右)
高松山山頂(標高1,725m)
では早速今回登る頸城山塊(くびきさんかい)の山々、高松山から昼闇山のコースをご紹介。
今回は高松山、昼闇山を時計回りに周回するのですが、スタートは焼山温泉をチョイスしました。焼山温泉からはしばらく道なりに車道を歩き、笹倉温泉へ向かいます。
笹倉温泉からは雪がさっそくついていて、ツボ足でも行けそうですが、スノーシューを装着しました。ここからアマナ平あたりまでは、林道焼山線、焼山の登山口へと通じる雪に埋もれた車道の上を歩きます。雪がない季節であれば途中第二ゲートまでは車で行けるそうなのですが、積雪期は仕方なし。がんばって歩いて行きましょう。
ちなみに前半は結構な急登が続きます。アマナ平あたりにくると大分傾斜が落ち着き、「平」とついているのでお分かりのように、広い雪原、絶景が目の前に広がる「らしい」です。
「らしい」と言うのもわたしは今回は昼闇山まで行き日帰り周回をしたかったので、大分早い時間、まっ暗なうちにアマナ平に到着してしまったのです。なので、まわりは一面真っ黒けっけ。なにも展望がありませんでした(汗)。次回は高松山だけにして、ここからの景色見てみたいですね~。
アマナ平からはしばらく進むと、焼山川の渡渉地点へと到着します。この日は問題なく渡れましたが、雪解けの季節は通れるか事前に確認したほうが良さそうです。
そしていよいよ高松山の尾根へと取りつき開始。ここからはまた急登が始まりますが、途中森林限界を越えたあたりから、うしろには鉾ヶ岳(ほこがたけ)、前方には北面台地と火打山、焼山と絶景が目の前に広がります(これを糧にがんばりましょう)。
頸城三山「火打山」と「新潟焼山」と雪だるま
高松山の山頂からは、頸城三山「火打山」「新潟焼山」が良く見えます。大体の人が南側からの「火打山」「新潟焼山」を見ていると思うのですが、北側からの「火打山」「新潟焼山」も最高ですので是非お試しあれ。
高松山まで来るのはなかなか敷居が高いと思うので、近くだったらシャルマン火打スキー場から行ける放山(はなれやま)が良さそうです。そこからなら高松山よりお手軽に、北側から見た「火打山」と「新潟焼山」を満喫できそう。
そして、雪山登ったらこれをやらにゃ始まらない。そう恒例の「雪だるま」づくり。今回は高松山山頂まで人っこ一人あっていませんが、いつかだれかに見つけてもらえと山頂に奉納させて頂きました。
08:36 AM 高松山から昼闇山へ
ここからはノートレース
と思ったらなにかの動物の足跡が🐾
あっぱれ!な景観です。貸し切りなのがなんとも贅沢
焼山に向かうアニマルトレース(行きたくなるの、わかります)
と思ったら昼闇山方面にもアニマルトレース。なんの動物なんでしょう?
ギザギザですね阿彌陀岳
なかなか沈みますが、アイゼンのまま進みます
ほんとうに焼山がカッコいい。いつかはアチラにも登ってみよう
っとその前に。まずは目の前の1787ピークかな?を登りましょう
高松山を振り返り見る。あんまり山頂っぽくない容姿です
火打、焼山。何度目か
さて、どこから登りましょうかね
崩れやすい雪をなんとか休み休み登ります
お!飛行機雲!
近くに空港あるのかしら。結構飛行機雲ができていました
歩いてきた道。高松山とうしろには鉾ヶ岳
09:20 AM 1787ピーク到着。なんだここは尾根が広い!
火打、焼山と飛行機雲と
焼山、富士見峠、裏金山あたりかな?
だれもいない尾根を行く
うしろには自分の足跡だけがついていく(いつもながら不思議な感覚)
金山と、雨飾山まで見えてるじゃない~
雨飾山(左)と昼闇山(右)
ここは天国の稜線ですね(来るのは大変なのですが)
近づいてみると思ったより大きい昼闇山(登れるかな)
昼闇山から見た金山
どこから登ろうかな(2回目)
ここまで来るとさすがにバテて、登っては休み、登っては休みを繰り返す
火打山アップ
昼闇山山頂はあそこかな?(意外とまだある?)
阿彌陀岳もだいぶ、近づいてきました
昼闇山手前のピークを登ると、突然だれかのトレースがあらわれた(いったいどこから?)
来た道を見ても、その主と思われるトレースはない(謎です)
どうやらトレースの主は、昼闇山山頂には向かわなかった模様(大きくトラバースしている足跡があるのでそちらを行った?)
もしくは右の絶壁を下ってる?(まさかね)
10:36 AM なにはともあれわたしは昼闇山山頂到着です
真っ白!な昼闇山山頂。雪庇も良いですね~
高松山山頂方面。どれが山頂かはもはやわからない
昼闇山山頂(標高1,840.9m)
高松山山頂を満喫した後は、次のお山「昼闇山」を目指します。高松山までは先日のBCの方が残したトレースがあったのですが、ここから先は完全にノートレース。正確にはアニマルトレースがあるにはありましたが、やつらは本当、どこまでも行きますねぇ(笑)。
高松山山頂からは、まずは細い尾根の上を歩き、1787ピークを目指します。高松山までの登りでかなり体力を削られていましたが、一歩いっぽ確実に、ピッケル、アイゼン使って進んでいきます(ちなみに高松山山頂直下からスノーシュー→12本アイゼンへと履き替えました)。
途中崩れやすい場所があり、登れど崩れるめげずに登る、を繰り返しましたが、なんとか1787ピークへ到着。1787ピークからは今までの尾根がウソだったかのような、広い稜線、天国の稜線が待っていました。
この1787ピークからは焼山方面に行けるのかしら?歩いてみたいという衝動に駆られましたが時間は残念、有限です。昼闇山に向かって進んでいきます。
昼闇山山頂直下はまたまた急登が続きます。途中山頂手前のピークからは、どうやって進むのだろう?という箇所ありましたが(大きくトラバースしているトレースがあった場所)、愚直に直登し山頂到着。これにて高松山、昼闇山登頂完了です。
11:05 AM 昼闇山から下山開始
見納め、昼闇山山頂から見た火打山と焼山。すばらしい景色をありがとう
っと忘れちゃいけない。昼闇山の雪だるま
右手は雪庇があるので気を付けて進みましょう
左手にはこの景色。雨飾山と、うしろには鹿島槍~五竜岳~唐松岳~白馬三山
雨飾山はもう一度行きたい山なのです(女神に会いに)
鉢山(左)、阿彌陀山(右)かな。トゲトゲしてます
昼倉山、山頂を振り返る。焼山まだ見えていますね
海谷三山(鋸岳~鬼ヶ面山~海谷駒ヶ岳)
コチラ側の山頂直下もエグイ傾斜。。
黒姫山(左奥)、鉢山(中央やや左の鋭鋒)、阿彌陀岳(中央奥の猫耳)
鉢山付近まで尾根を行き昼闇谷に下りるルートが多いようなのですが、その手前、スキーのトレースをなぞり昼闇谷を下ります
今日イチの難所(昼闇山→昼闇谷)の直下を終えて振り返る(怖かった、でもここまでくれば一安心)。
11:58 AM 昼闇谷を行く
阿彌陀岳かな?どこから見てもトゲトゲですね
積雪期限定の山「高松山」と「昼闇山」
昼闇山にも「雪だるま」を奉納したら、焼山温泉まで下山をしましょう。基本ここからは下り一辺倒なのですが、昼闇山は下山にご注意ください。
なんなら今回の山行で一番の難所だったかもしれません。それくらい昼闇山山頂から昼闇谷への下山は怖かった。
本来ならなるべく尾根沿い、尾根の上を歩いて鉢山コルまで行き、そこから昼闇谷へと下るのが積雪期のコースとして一般的なようなのですが、今回は尾根が途中で見事に切れていて、わたしの力量では下りれないと判断。
メチャクチャ怖かったのですが、山頂少し下ったところから昼闇谷へと下っていきました。
そういう意味ではわたしのログは参考にならないと思うので、ほかの方のログも良く見た上で、十分注意の上進んでくださいね。
昼闇谷まで下ればひと安心。ここまで一切だれにもあわなかったのですが、10数人くらいですかね、スノーモービルの集団がお出迎え。
人がいて安心というのもありますが、ここからは難所もなく谷沿いのゆるやかな下り坂。
途中谷沿いから登って行くところがあったり、ひたすら長い単調な道には正直飽きてしまいましたが、高松山山頂直下からの急登や山頂からの細尾根、また昼闇山から昼闇谷への下りなど緊張の連続だったので、ここからの道は助かりました。
そして帰ってきました焼山温泉。11時間かかって周回してきたわけですが、達成感が半端ない。
もちろん雪山なので万人におすすめできる場所ではないのですが、2月、3月、雪山でどこに行こうかな~と悩む雪山難民な方たちには、絶景が見れるのでおすすめですよ(高松山単体が個人的にはおすすめです)。
もう2月も後半ですが、2024年はつ登山に行ってきました。場所はずっと行きたかった新潟焼山の展望がすばらしいと言う頸…